TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

柊 綾人

「いやー思った以上に一日があっという間だったな」

如月 結衣

「ね!そうだね!まだここに来てからそんな経ってないと思ってたのにもうこんなに真っ暗だよ」

柊 綾人

「やっぱり遊園地は一日が早く感じるよなぁ」

柊 綾人

「結衣は乗りたいもの全部乗れたか?」

如月 結衣

「うん!ていうかこの遊園地の乗り物ほぼ全部乗れたしね」

如月 結衣

「最初に乗ったジェットコースター、あれがなんだかんだで一番すごかったなぁ」

柊 綾人

「たしかに、あれめっちゃ高いところから落ちたもんな」

如月 結衣

「あ、あとやっぱりお化け屋敷もすごい良かったなぁ」

柊 綾人

柊 綾人

「そう…だな…」

如月 結衣

「あやと君もそう思うよね!!時間的にまだギリギリやってるかもしれないしもう一回あのお化け屋敷行こうか!!」

柊 綾人

「勘弁してくれ…もうあれだけは一生行きたくない…」

如月 結衣

「えぇー。せっかくあやと君のあの反応がもう一度見れると思ったのになぁ」

柊 綾人

「おい!目的が変わってるじゃねぇか!お化け屋敷じゃなくて俺の反応目当てかよ!」

如月 結衣

「あはは、冗談冗談」

如月 結衣

「でもあの時のあなたの反応が面白かったのは本当だよ?」

如月 結衣

「いやーお化け屋敷の中動画撮影できてたらあなたの驚きっぷり撮りたかったのになぁ」

柊 綾人

「それもうお化け屋敷の楽しみ方変わってるぞ」

柊 綾人

「それにすぐ動画撮ろうとするなんて最近の若い子は…」

如月 結衣

「貫禄あるような言い方してるけどあなた私と年齢ほとんど同じだからね」

如月 結衣

「思考がおじさん化してるんじゃない?」

柊 綾人

「やめてくれ…この歳でもうおじさんとか言われたくない…」

如月 結衣

「でも思考は本当におじさんっぽいよ」

柊 綾人

「なん…だと…」

柊 綾人

「じゃあもっと若者っぽいことをしなくては…」

如月 結衣

「例えばどんなことするの?」

柊 綾人

「んーそうだな…タピオカってやつでも飲むか」

如月 結衣

「もうそれ古くない?今全員が全員タピオカ飲んでるってわけじゃないよ?」

柊 綾人

「嘘だろ…じゃあプリクラってやつとか」

如月 結衣

「あなた男だから女の子呼ばないと撮れないよ」

如月 結衣

「しかもこの遊園地にないし…」

柊 綾人

「終わった…俺の若者への道が…」

如月 結衣

「あなた若者どんなものだと思ってたのよ…」

如月 結衣

「んーそうだなぁ…」

如月 結衣

「インスタとかあなたやったりしてない?」

柊 綾人

「インスタ…聞いたことはあるけどやってないな。それにやったところで見てくれる人もいないしなぁ…」

如月 結衣

「それはまぁ…どんまい」

柊 綾人

「やめてくれ。そんな目で見ないでくれ。同情が一番俺に刺さる」

柊 綾人

「それで結局何をしたら若者っぽくなるんだ?」

如月 結衣

「うーんそうだなぁ…」

如月 結衣

「やっぱり写真じゃない?」

柊 綾人

「写真?」

如月 結衣

「そう写真」

如月 結衣

「せっかく遊園地来たのに私たち写真とかまともに撮ってないじゃん?」

如月 結衣

「だからどっかいい感じの場所で写真でも撮ろうよ!!」

柊 綾人

「なるほど、写真か。たしかにありだな」

如月 結衣

「写真だったらこの思い出もちゃんと記録できるしさ!」

柊 綾人

「いいなそれ。んじゃそれに決まりだな」

柊 綾人

「でもどこで撮る?ここら辺結構きれいだけど人とかまぁまぁいるし…」

如月 結衣

「じゃあさじゃあさ、あれはどう?」

柊 綾人

結衣はそう言いながらある方向に指を指した。俺はその方向に視線を向け…

柊 綾人

「あれは…観覧車か」

如月 結衣

「そう!まだギリギリ動いてると思うしさ。それにまだあれ乗ってないじゃん?だからせっかくだしあれ乗ろうよ!」

柊 綾人

「まぁそれが一番いいな。そんじゃ行くか」

如月 結衣

「うん!!」

柊 綾人

そうして俺たちは観覧車に向けて歩を進めるのだった

※背景はイメージです

すみませんね…

ちょうどいい観覧車の内部の写真がなくて…

脳内補完で観覧車に乗ってると思っておいてください…

それでは続きどうぞ

柊 綾人

あれから俺たちは観覧車に乗り今は向かい合わせで座っている

柊 綾人

「なぁ結衣、写真はいつ撮るつもりだ?」

如月 結衣

「んーやっぱり頂上に行った時に撮るのが一番いいでしょ!」

柊 綾人

「まぁそれもそうだな」

柊 綾人

「……」

如月 結衣

「……」

柊 綾人

それからしばらく静寂が続いた

柊 綾人

その間俺は、とある考え事をしていた

柊 綾人

結衣と出会い、そして一緒に過ごすようになってからかなりの月日が経った

柊 綾人

共同生活を始めた時はかなりギスギスしたような関係というか雰囲気だったが、今はお互いにかなり打ち解けたのか良好な関係になっていた

柊 綾人

こうやって二人で遊園地に行ったり今みたいに二人で観覧車に乗ってるのも良い関係になれた証拠だろう

柊 綾人

それでも結衣は俺に言っていない大きな隠し事がある

柊 綾人

それは結衣の姉の円の件だ

柊 綾人

俺は偶然の重なりで円と結衣の関係について知ってしまったが、おそらく結衣は俺がそのことを知っていることに気づいてないだろう

柊 綾人

きっと結衣が俺にそのことを明かさないのには何かしらの理由があるのだろう

柊 綾人

だが事情を知ってしまった以上、大きな問題を抱えている結衣を助けたいと思うようになった

柊 綾人

余計なお世話だということも十分理解しているが、それでも結衣は俺にとってはもう家族のような存在だった。だからこそ見過ごすことはできない

柊 綾人

だからこそ結衣には打ち明けてほしかった…などと考えているとき…

如月 結衣

「どしたの?そんなに難しい顔して」

柊 綾人

俺の顔を覗き込みながら結衣は俺に声をかけてきた

柊 綾人

「いや、ちょっとした考え事をな…」

如月 結衣

「ふーん、どんな考え事してたの?」

柊 綾人

「んーまぁなんというか…将来のこと…かな」

如月 結衣

「へ〜あやと君も将来とか考えるんだね」

柊 綾人

「そりゃ誰だって考えるよ」

柊 綾人

「……」

柊 綾人

観覧車が頂上にたどり着くまでの時間がとてつもなく長く感じ再び静寂が訪れた。そして…

柊 綾人

「結衣…」

如月 結衣

「うん?なーに?」

柊 綾人

柊 綾人

「俺はいつでもお前の味方だからな」

如月 結衣

「え、なに、どうしたのいきなり」

柊 綾人

「お前となんだかんだ長い期間一緒に過ごしてきて、結衣は俺に悩みだったりそういうの一回も打ち明けてこなかったからさ」

柊 綾人

「きっとある程度我慢してたんだろうなって思ってさ」

如月 結衣

「いや、別にそんなことないよ。私に悩みなんて特には…」

柊 綾人

「事務所絡みのことは?」

如月 結衣

「えっ…」

柊 綾人

「悪い。さっきたまたま見ちゃったんだけどさ、さっき話してた人って事務所の人だよね…?」

柊 綾人

「話の内容までは聞いてないけど結衣が社長って言う声は何回か聞こえたからさ」

如月 結衣

「あはは、あやと君察し良いんだね」

如月 結衣

「まぁそうだね。ちょっと事務所とトラブっちゃってね。でもそんな大きな問題でもないし大丈夫だよ」

柊 綾人

「そうか…結衣がそういうなら別に深く聞いたりはしないよ。でもなにかあったら遠慮なく言ってくれ」

柊 綾人

「さっきも言ったけど俺は結衣の味方だからな」

如月 結衣

「うん…ありがとう」

如月 結衣

なぜだろう。今の彼は今までとはまるで別人のように見えた。今までで一番輝いて、そして頼りがいがあるように

如月 結衣

彼にならすべてを打ち明けてもいいのでは…私はだんだんそう思うようになった

如月 結衣

そして彼を…

柊 綾人

「お、そろそろ頂上じゃないか?」

如月 結衣

「あ、うん。そうだね」

柊 綾人

「うん?どうかしたか?」

如月 結衣

「ううん、なんでもないよ」

柊 綾人

「そうか、にしてもめっちゃ眺め良いな」

如月 結衣

「ね!じゃあこの景色が映るように写真撮ろうよ!」

柊 綾人

「お、それがいいな!」

如月 結衣

「それじゃ」

柊 綾人

そう言いながら結衣は俺の隣に座り

如月 結衣

「ほらほらもっと近づいて!」

柊 綾人

「ちょ、近すぎないか?」

如月 結衣

「それじゃ二人とも入らないでしょ。ほらそのまま」

柊 綾人

「は、はい…」

柊 綾人

何とは言わないが柔らかい何かが俺に当たっていた。それに結衣からふわっといい匂いがした

如月 結衣

「ほらいくよ!ハイ、チーズ!」

如月 結衣

「ありゃ、ちょっとぶれちゃった」

如月 結衣

「もう一回撮り直すからそのままキープね!」

柊 綾人

「は、はひ…」

柊 綾人

こんな近くに女の子が来ることなんて一度もなかったため、俺は緊張で口が回ってなかった

如月 結衣

「あはは、あやと君いまさら緊張しちゃってる?ちゃんとリラックスしてね!」

如月 結衣

「はいいくよ。ハイ、チー…」

プツン

柊 綾人

突如辺りの電気が一斉に消えた

柊 綾人

「いろんな建物の電気消えてるな…停電かな」

如月 結衣

「みたいだね。真っ暗で外全然見えないね」

柊 綾人

「だな。まぁ復旧するまで待つしかないな。観覧車も止まっちまってるし」

如月 結衣

「だね。真っ暗で何も見えないから近くにいてね」

柊 綾人

「わかってるよ。こんな中動いたら危ないしな」

柊 綾人

如月 結衣

柊 綾人

再び静寂が訪れた

如月 結衣

なぜだろう。心臓の鼓動が今までにないくらい速くなっている

如月 結衣

いや、そんなことの理由なんてとっくにわかっていたのかもしれない

作業員(女性)

「まもなく復旧します。席に座ってお待ちください」

如月 結衣

そのようなアナウンスが流れた

如月 結衣

本当はいいことのはずなのに私はなぜかこのままの時間が続いてほしいと感じてしまった

如月 結衣

いや、その理由なんてとっくに気づいていた

柊 綾人

「お、動き出しそうだな」

如月 結衣

「うん…そうだね…」

如月 結衣

私はそのような二つ返事を返すと同時に体を動かし…

チュッ

如月 結衣

「おっとっと…」

柊 綾人

「大丈夫か?」

如月 結衣

「うん、ありがとう」

柊 綾人

柊 綾人

気のせいだろうか、唇に何かやわらかい感触があったような気がした…

柊 綾人

「結衣…今何かしたか?」

如月 結衣

「なにが〜?なにもしてないよ〜?」

柊 綾人

「そ、そうか…」

如月 結衣

いつの間にか私はその事実に気づいていた

如月 結衣

いつしか私は彼に…あやと君に…

如月 結衣

"恋をしていたことを…"

レンタル彼女、一生分レンタルすることになりました。

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

37

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚