あーる
奏太
奏太
奏太
奏太
奏太
あーる
あーる
雛花
あーる
あーるはそう言うとパチンと指を鳴らした。
同時に、あーるの足元にトゲトゲの物体が現れた。
あーる
そしてあーるはもう一度指を鳴らし、今度はグローブのような、手袋のようなものが現れた。
あーる
あーる
あーる
あーる
『ドッジボール』 《ルール》 5vs5の対戦となります。 ボールに当たると、怪我をするか脱落します。 この時、脱落は死のこととします。 グローブでキャッチをして、傷を負わないように気をつけてください。 ゲームはどちらかのチームが全滅するまで続きます。 ゲーム終了時に生存していた人がゲームクリアとなります。 外野はありません。 おすすめの殺し方は、足に当て、動きにくくなったところ、体に当て、動きをほぼ止めてから頭を狙うことです。 参考にしてくださいね。
理華
あーる
あーる
あーる
あーる
《Aチーム》 雛花 晴陽 理華 桐也 里玖
《Bチーム》 雷斗 萌恵 結実 夕陽 奏太
奏太
あーる
参加者達は、これから始まるドッジボールに怯えていた。
それもそうだろう。
当たりどころが悪ければ直ぐに死ぬんだから。
奏太
俺はそんな目標を持っていたため、あまり怖さは感じなかった。
それはつまり、こういうゲームへの慣れも含まれていた。
あーる
桐也
雷斗
1分という短さからなのか、それぞれが立候補する形ですぐに決まった。
あーる
掛け声と同時にあーるはボールを高く上に投げた。
桐也と雷斗は同時にジャンプし、ボールを自コートに入れるため手を上げる。
ボールに触れたのは
桐也
桐也だ。
桐也がコートに入れたボールを理華が慎重に拾い、こちらに思いっきり投げた。
結実
ボールは結実の方に飛んだらしい。
だが結実はグローブを盾にして弾き返した。
理華が投げたボールは力が強かったらしく、結実はしばらく腕を気にしていた。
奏太
弾き返ったボールは晴陽が拾い、腕を気にして周りが見えていない結実に向けて投げられた。
萌恵
萌恵は結実の方に走っていき、ボールを弾いた。
夕陽
そのボールを夕陽が拾い、相手コートに向けて投げた。
雛花
そのボールは雛花の方に飛んで行ったが雛花は足がすくんで動けなくなり、咄嗟に腕を盾にしてしまった。
ザクッ
雛花
ボールは雛花の腕に刺さり、その腕からは血がダラダラと出ていた。
あーるの方をちらっと見ると、あーるが何かのリモコンを操作した。
するとボールは針が切れゴトッと床に落ち、切れた分の針が長くなった。
当然、雛花の腕に針は刺さったままだった。
その光景に足がすくむ人が何人かいた。
桐也
桐也はそのボールを直ぐに拾い、雷斗に向けてボールを投げた。
雷斗
雷斗は避けようとしてバランスを崩し、転んだ。
俺は行き場を失ったまま転がっているボールを拾って動けなくなっている雛花の頭に向けてボールを投げた。
雛花
ザクッ……
雛花は倒れ込み、あーるによって操作されたであろうボールはコロコロと転がり、雛花の頭には無数の針が刺さっていた。
全員がその光景に釘付けになった。
雛花の体は映像のように乱れ、プツッと消えてしまった。
『っ……!』
全員が息を飲んだ。
『自分も、こうなってしまうのか? 』
と恐怖を抱いたまま、しばらく立ちつくした。
コメント
2件