美波
美波
赤眼鏡を掛けて、図書室の窓から
サッカーしている遥斗君を見つめた。
接点もなく、彼と話すきっかけもない
私は、いつしか窓から彼を見つめるのが
日課になってしまった...
遥斗君は優しくてカッコよくて、
女子にとてもモテる。
私は彼と喋ったことも無いけど...
見ているだけで、幸せ♡
美波
美波
菜々華
美波
菜々華
彼女は有栖川菜々華。
お嬢様育ちで、美人で、優しい。
そして、遥斗君のことが好き...らしい。
きゅ、急に話しかけられるなんて...
美波
美波
菜々華
菜々華
可愛い顔で見つめられた。
女の私がドキッとする微笑み。
美波
菜々華
菜々華
美波
美波
美波
菜々華
菜々華さんが私の顔をくっとあげた。
菜々華
菜々華
美波
カチャ
図書室に誰か入ってきた。
貸し出しかなと思ってドアの方を見ると。
美波
菜々華
美波
とりあえず赤眼鏡だけはとってカウンターに向かう。
私に眼鏡は似合ってないからだ。
遥斗
美波
遥斗君と喋ってる...
美波
遥斗
美波
美波
自分で自分に驚いた。
遥斗
遥斗君が、優しい笑顔で微笑みかけてくれた。
遥斗
美波
美波
遥斗
遥斗
美波
遠くで菜々華さんがニヤニヤ見てる。
美波
美波
私は〈フラれたバレンタイン〉を差し出した。
美波
遥斗
遥斗
美波
遥斗
遥斗君は図書室を出ていってしまった。
美波
美波
美波
菜々華
菜々華
美波
菜々華
美波
菜々華
菜々華
美波
菜々華
美波
菜々華
菜々華
美波
美波
美波
自分で言って胸が痛む。
美波
菜々華
美波
菜々華
ちょっっっとだけ、自信がついた。
菜々華、ありがと!
あと...遥斗君、私いつか、君に告白します。
それか、されるまで待ちます。
続く!!