TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

らい

タイトルは太宰と中也の自傷だけどあつぴ、もみたいのでかく

夜中の一時

鏡花ちゃんが眠りに就いたことを確認し僕は薬箱をあける。

中から白い錠剤が入った瓶を取り出し水がたっぷり注がれたコップの隣に並べた。

(あと2回分か…買い足さないと)

白い錠剤を二十錠ほど掌に出して余ったのをもどす。

数錠口の中に放り込んで少し舌の上で転がした

苦い薬にコーティングされた甘い味が僕は大好きだ。

孤児院で甘い物は食べれない。飴を拾っただけで足に穴が開く。

そんな思い出を上書きするように薬を水で流し込んだ。

はぁっ。お腹が水でたぷたぷ

糖衣錠じゃない薬に比べて飲む水の量は少ないが20錠も飲むとなるとコップ一杯分は嫌でも飲むことになる

(効くまで何しようかな〜)

僕は結局普段の激務で居眠りをしてしまった。

ゔぇっ…げぼっ…

かはっ…

目が覚めたとき時刻は夜中の2時半。

僕はアッパーの時間にすやすやと眠り運悪くダウナーのときに目を覚ましてしまったようだ。

あの儘朝まで寝ていたら翌日地獄を見ることになるので別にいいけど…

地震のような目眩に僕は平衡感覚を失う。

こうやって自分を痛めつけるのも悪くない

2、3回嘔吐をするうちに段々吐瀉物は無くなり胃液だけになり始めた。

吐けるものが無いのに胃が暴れるような感覚。

吐き気だけが無限に湧いてきて、胃酸で喉も痛くて、耳鳴りもして

気持ちっ…悪いっ

鏡花

あの…大丈夫?

鏡花ちゃんがドアから覗き込んだ。

僕は吃驚して咄嗟に大丈夫だよっと

彼女はせを向けて床に戻ったと思ったら又戻ってきた。

鏡花

人を呼んだからもう少し頑張って。

と云い僕の背中を擦る。

鏡花

何かあったの?

何でも無いよ…大丈夫だからケホッ

鏡花

そう。

彼女はそれ以上何も詮索しないで只管看病してくれた。

太宰

お邪魔しまーす

与謝野

五月蝿い。近所迷惑だ。

5分後太宰さんと与謝野さんが大きめの鞄を持ってやって来た。

与謝野

敦ィ調子はどうだい?

最悪デス…

与謝野さんは聴診器や血圧測定とかなんか…色々してた。

太宰さんは奥の方で何かごそごそと

太宰

ねぇ…敦くん。此の前一緒に薬局寄ったよね

太宰

此の薬はどういうことかい?

太宰さんは3分の1しか入っていない例の瓶をカラカラと音を鳴らして振った。

太宰

こんなに一気に減る事無いよね?

あっ…その…

与謝野

太宰。辞めな

ご…御免なさい

焦った僕の口から出たのは謝罪だった。

太宰

何に対しての御免なさいかな?

太宰

自分?世間?其れとも私?

全部…です。

僕は太宰さんの顔を見るのが怖くて俯く

怒ってる?泣いてる?馬鹿にしてる?

太宰

敦君

名前を呼ばれてふと顔を上げる。

はい…

太宰さんは優しく微笑んでいた。

太宰

偶には私達を頼りなさい

太宰

自己完結が楽ならそれで善い。

太宰

だけど抱えきれないとき、私達は何時でも手は差し伸べるさ

温かい液体がつぅと頬を流れる。

はい…

与謝野

敦。今日は医務室に泊まってきな

僕は太宰さんに負われて探偵社の医務室で軽い治療をうけた。

与謝野

脱水症状起こしてるから点滴打つよ。

与謝野さん…御免なさい

与謝野

何がだい?

僕自分の命軽く見てました…

死にたいわけじゃない。

でもふとした時に幸せで居る自分に対して罪悪感が湧いてきて

潰されそうになって苦しくなる。

だから薬を飲んだ。

与謝野

敦此の前賢治が云ってただろ?

与謝野

全部はプラマイゼロみたいな…

与謝野

敦は今迄苦労してた

与謝野

だから今は楽になってもいいんだ。

与謝野さんは僕の手を握って真っ直ぐ目を見つめる。

与謝野

薬は毒だ。

与謝野

命を救う毒だ。

与謝野

使い方次第で人も殺せる。

与謝野

もし、敦がその毒で少しでも生きる事に対して頑張れるのであれば

与謝野

妾は見逃すよ

点滴に眠剤が少し入っていたのだろうか僕はうつらうつらしているうちに深い眠りに就いた。

らい

この時間帯伸びないなら頑張って伸して

文ストキャラ自傷行為集

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

2,116

コメント

56

ユーザー

天才がさらに天才になった、………❕?ヾ(;゚;Д;゚;)ノ゙ 敦くんの自傷、………新しい扉が開いた気が(・∀・)

ユーザー

あつぴ君の自傷かぁ新鮮だぁ.... 僕の自傷で与謝野先生や太宰さん達にあんなこといわれたら 泣くよ。僕、泣き虫だから..

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚