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天使討伐が終わったという報告があった。これでようやく私の思いを彼らの主に伝えられる。そして彼女をグロバナー家の正妻として執事たちは当主とその妻直属の執事として雇おう。そう思っていたのに、、、、、、、、、、 現実とは酷なものだ。 「フィンレイ様!!残る我々の脅威はあの忌々しく、恐ろしい悪魔とその主だけですな!!彼らの処分を明日にでも、できるだけ早く行いましょうぞ!」 「フィンレイ様!速くご決断を!」 なんでだ。なんでだ。何でだ。なんで?その答えは分かりきっている。私の力不足ゆえだ。この意見を押し切り彼らの生存を許可すれば各地で反乱が起きるのが目に見えるほど権力が行き届いていない私のせいだ。自業自得だ。だが、何故だ。何故だ。何故だ。これだから、皆が憧れる当主という座は嫌なんだ。すまない。すまない。すまない、すまない。本当にすまない。私の力不足で 貴女を貴方の大切な人を助けられない。 「、、、、、、、、、、悪魔執事とその主の処刑を、半年後、行う。」 「何故ですか!彼らの処刑はできるだけ早いほうがよろしいでしょう!」 「静粛に。彼ら悪魔執事になる条件をあなた達は知っているか?絶望を経験していることだ。それこそ、死にたくなるほどの絶望を。そんな中で彼らは一生懸命今日まで天使討伐の為戦ってくれた。理不尽にも彼らを嫌う人がいようとも。仲間や主を失っても、そんな彼らへのせめてもの土産だ。いいな?」 「分かり、ました。」 嗚呼、すまない。すまない。すまない。 愛している。初めてであったその日から。まだ主なりたてでオドオドしかった動作も、緊張した顔も、本当の笑顔も、その瞳も桜のような唇も陶器のようなしろい肌も。全てが愛おしい。愛している。すまない。ごめんなさい。
白く、執事たちの中心である執事が最後の天使を倒した。 執事たちはそれぞれ酷く疲れ、多くの怪我を負ったものの、また、彼らの主も腕に傷を負ったものの、彼らの勝利を精一杯喜んだ。 そして、月日が流れ主と共に執事達の怪我が治り日常を取り戻しつつあった頃、グロバナー家から、悪魔執事たち、彼らの主の呼び出しがあった。 憲兵たちに事情を話し、メイドに通された部屋に入る。そこにはいつも居るはずのお偉い貴族様はおらず、フィンレイ様だけがいらっしゃった。 「こんにちは、悪魔執事の主よ。」 「ゆっくり過ごしていたのだろうに呼び出してすまなかったね。」 赤と白のグラデーションの髪を持つその当主は言った。 「いえ。滅相もございません。」 心にもない言葉を自分の本心を気づかれないように気をつけて言う。 「立ち話もなんだからその椅子に座って構わないよ。」 「では、お言葉に甘えて失礼します。」 紅茶好きの執事が椅子を引く。 「それでは、本題に入ろう。」 嗚呼、何て愛おしい。その声も、瞳も、全てが愛おしい。この人に初めてお会いしたとき、もはやそれは一目惚れだった。その日その時から私はその人の事を一心に考えていた。例えその人が私をただの「執事たちの主」でしか見ていなくとも、身分の差があろうとも、貴族のご令嬢の様に美しくなくとも気品が無くともこの世界における知識が無くとも。私はその人を愛していた。 そんなことを考えていたのも束の間、その人が言う、「本題」の内容に ガラガラと何かが崩れ落ちる音がした。 「、、、、、申し訳ございません。フィンレイ様。」 「もう一度、言っていただけませんか?」 「何だ、人の話をちゃんと聞いていなかったのか?人の話はちゃんと聞いておくように。もう一度言うが、君たちが天使をすべて倒してくれたおかげで、天使による脅威は無くなった。」 「しかし、次に脅威となるのは君たち悪魔執事とその主だ。」 「よって、君たちへ送っていた天使討伐にための資金、生活、治療、休憩の為の資金は契約を終了し、執事たちは全員処刑、主はこの世界への出入りを禁止し黒猫に関しては野良に返す。」 「これが、貴族達との会議で決まった全容だ。」 、、、、、え? どういうこと 幻覚?空耳? 手を抓っても酷なことに痛みはある じゃあ、現実? 「、、、、、、、、、、何故、何故ですか!!それじゃあ、今まで街に人々に避難されようとも!!!!!!!!!死ぬたくなるほどの絶望を経験しようとも!仲間を失おうとも主を失おうとも、怪我を負っても今まで必死に天使討伐の為に尽くしてきた、執事たちが、亡くなってしまった執事たちが!!!!!歴代の主が!!!!!!!! 報われない、、、では、、ありませんか!!!!!!!!」 「なぜ、なぜですか。、、、、、ヒックッっァアア、、、、、、、、」 「ック、しかし、コレは既に決まった事だ。半年後、刑が執行される。」 「私達に、拒否権はないということですか、、、、、、、」 私はこの状況に絶望した。おかしくなりそうで、それをまぎわらしたくて、 笑っていた。 「そうですか、そうですか、、、、、、、、、、、そうですか、、、、、、、、、ならば、フフッ」 私は護衛用に持っていたクナイを即座に取り出し、その人の首めがけて走った。私はあちらに世界じゃ元自衛隊員だったから執事たちには劣るともそれなりに運動はできた。もう少しで首に届く、その時だった、 「主様!!!!!」 「主様!それだけは、それだけはいけません!!!!」 「主様!駄目だよ、、そっちに進んでしまっては。」 もともと仲の悪かった医療組がわたしを組み敷いた。 「離してよ!!!離してってば!!!!」 「彼らの努力が生存が幸せが認められないなら、壊してやる。壊してやる!壊してやる!理不尽すぎるこの世界全部全部全部、壊してやる!」 「まずは貴方よ!!!フィンレイ・グロバナー!!!!!!!」 「、、、、、、、、、なんで、なんでよ。私は、貴方を愛していたのに、、、、」 愛してる。愛してる。恨んでる。恨んでる。 「お前は今、私を、愛してると言った、、、、、、のか?」 「私も、愛してる。」 愛してる。愛してる。恨まれて。恨まれて。
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コメント
2件
続き楽しみ!2000いきますように!
おつかれ!続き書くの頑張れ!