この作品はいかがでしたか?
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わたくし(主)
わたくし(主)
わたくし(主)
わたくし(主)
さとみside
莉犬.........
ごめん......
お前を泣かせてばかりで.........
C💙
C💙
S💗
C💙
C💙
C💙
C💙
C💙
S💗
S💗
S💗
C💙
C💙
S💗
S💗
C💙
R💛
J❤
莉犬以外に言う必要はない。
これ以上は
好きだから振った.........って言ったら
絶対怒るだろうし。
っていうかそれ以前に
理解してもらえないんじゃないか。
でも、
これだけは言いたい。
S💗
S💗
C💙
本当は振りたくなかったんだから。
S💗
S💗
莉犬に謝らなきゃ.....
振ったこと、
今までオレがしてきたこと、
全部を....
オレのしてきたことは
酷いことだって分かってる。
無理矢理彼女を作って.....
莉犬に嫌われようとした.........
その子にも期待させちゃったみたいだし........
なにより.......
莉犬に、
「愛してる」って言ってたのを聞かれてしまったんだ.........
莉犬.....
もっと好きって言っていれば........
もっと愛していれば.........
もっと触れていれば..........
オレの心情を、ちゃんと話せていたかもしれない......
この気持ちは
不安か、期待か。
どっちかは分からない。
莉犬は
オレの話を聞いてくれるだろうか。
それとも、
話も聞かず、追い出されてしまうのか。
ピンポーンッ
出てくる様子はない。
しかし
ドアノブに手をかけ、引くと
カチャ、と音がした。
莉犬のやつ、不用心だな。
入って....いいのか.....?
どっちにしろ
伝えないままここから去るわけにはいかないし........
入るか..........
S💗
リビングを覗いても、莉犬はいない。
キッチンにもトイレにもいないし.........
寝室.......だな....
あんまり気にしなかったけど、
オレといるとき全部灯っていた明かりが全て消えて、
廊下は真っ暗だった。
だけど、それ以外に
オレが出ていった時と違う点はそれしかなかった。
あれから、何もしていないのか........
そんなこと考えながら、寝室の扉に耳をつける。
はじめに、部屋の中から聞こえていた音が寝息だとわかると、
オレは扉を開けた。
中に入ると、
部屋はかなり荒れていた。
枕の綿が出ていたり、
本が破られていたり、
手鏡が落ちていたり...........
ベットに目をやると、
案の定、莉犬は眠っていた。
掛け布団もかけないで......
風邪引くだろ.......
カチッ
ベットに近づいたとき、
床に、平べったく四角い物が落ちていることに気づく。
“それ„を拾って見てみると、
目頭が熱くなってきた。
オレは水を流すのを我慢し、
“それ„をベット近くのサイドテーブルに置いた。
写真なんて、捨てればよかったのに.........
オレの我慢は限界に達していたようだ。
オレはベットの側にしゃがみこみ、
莉犬が起きないよに、
そっ....と、額にキスした。
そしてもう一度、
莉犬が眠っているのを確認して.......
S💗
S💗
S💗
S💗
違う、
機会ならいくらでもあったはずだ。
S💗
S💗
S💗
オレ....ずっと我慢してたんだ......
抱き締めてやりたかった.....
キスもしたかった......
とにかく触れたかったんだ..........
大好きだからさ........
そう思うんだ........
嫌いなんて嘘ついて.......
莉犬を傷つけて.........
なんのための嘘なのか........
オレにも分からなくなりそうだった......
いや....
そう、思いたかったんだ......
四六時中、お前のことをずっと考えていた。
考えない日はないくらい
お前を愛していた。
だから......あのとき......
別れ話を切り出した時にお前の顔.......
胸が痛かった.....
ちぎれそうだった......
そのあとも.......
莉犬の泣き顔を見るたびに.....
心が砕けてしまいそうだったよ.......
でもな、
後悔はしていないんだ。
全ては、莉犬の未来のためなんだ.......
お前はこれから、
沢山の出会い、経験をして、
ちゃんとした恋をするんだ。
オレと一緒だと、きっと
上手くいかないことが多いと思うんだ。
それが、怖い........
こんな弱いオレを
最初から.....
最後まで愛してくれた莉犬.........
1つだけ思い残すことがある。
それは、
まだ未熟なお前を、もう
抱き締めてやれないこと.......
単純で......
素直で......
ばか正直なお前を.....
この手で愛してやれないのが辛い........
すごく不安だ.....
泣きそうだ.......
莉犬.......
お前は....オレのこと、まだ好きか.......?
.........って、
寝てるから答えられるわけねぇよな..........
もし......好きならさ.....
これだけは覚えておいて........
きっと、オレは.....お前のことを
これからもずっと忘れないだろう....
莉犬以上の人なんていないし.......な?
だけど..........これしか
本当の愛を伝える方法が思い浮かばなかったんだ......
それでも、好きだから.....
大好きだから..........
永遠に_________ね
S💗
S💗
全てを言い終えて
立ち上がり、ベットから離れた。
少し、スッとしたような気がする。
莉犬の耳には届いてないけど、
オレの........
当然の報いなんだ.......
あとは普通の日々を過ごすだけ。
皆にもいつものように接しよう。
なにもなかったように.........
鍵は........
合鍵が......あるから......
それで閉めよう.........
莉犬side
さとみくん........
目を瞑ってるからって......
寝てるなんて勘違いしないでよ........
まだ額に熱が残ってる。
俺はさとみくんを信じ、
言われた言葉を......
全てを呑み込んだ。
さとみくんは俺を好きだった......
俺を愛していた.....
ずっと嫌いだと思ってた......
あんなことされて.......
女だって作って........
でもそれが........
全部、俺のためだったんだ.......
好き.........
好きだよさとみくん.......
やっぱりさとみくんが大好きだ......
だけど........
俺に全てが伝えられても.........
あの関係には戻れないの.........?
愛は伝わらないの.......?
あぁ......違う......
愛は伝わっているんだ.........
だって.......
あれが
さとみくんなりの.......
“愛の示し方„なのだから________
*~*END*~*
番外編があるかも?
コメント
26件
最終話でさとみくんが立ち去る前に莉犬くんが起きてちゃんと気持ちをさとみくんに伝えていれば何かが変わったかもしれないのに…、HappyENDになっていたかもしれないのにって思ってしまう自分がいる、
……(今でも十分神作品だけど…HappyEndもみたい自分が居る…)
あっ(´;ω;`)… やっぱお話作るの上手すぎる…… 本当に涙出てきたんだけど、、 またお話楽しみにしてます!