柘榴
二人とも大丈夫?
骨喰藤四郎
俺は大丈夫だ
鯰尾藤四郎
俺も大丈夫です
柘榴
なら良かった。ただ伝えたくてさ
このことはしっかりお礼を、褒めてあげなくちゃ。あの日志桜里様が私にしてくださったように。
鯰尾藤四郎
?
骨喰藤四郎
?
柘榴
今までよく頑張ったね。痛くてつらそうなみんなを見て、自分も痛くてつらいしいつ助けが来るかもわからないのに励まし続ける。それとても大変なこと。私にはそれができなかった。でも君たちはできた、やりきった。それはとても凄いことだよ。そして、ありがとう。ここまで頑張ってくれて、これからは私が幸せを…楽しみをいっぱいあげるから…だから、これからも…これからも負けないで頑張って
鯰尾藤四郎
主っ…
骨喰藤四郎
主…
彼らは私の言葉を聞いてぽろぽろと涙を流していた。
柘榴
お願いだから泣かないで?
鯰尾藤四郎
そう言う主だって泣いてるじゃないですかっ
柘榴
これはっ、涙じゃなくて出るところを間違った汗よっ
骨喰藤四郎
そんなことあるのか?
柘榴
あるの!
鯰尾藤四郎
っ……
その後数分三人で泣き続けた
柘榴
二人とももう大丈夫?
鯰尾藤四郎
大丈夫です
骨喰藤四郎
俺も大丈夫だ
鯰尾藤四郎
主のほうこそ大丈夫ですか?
柘榴
私も大丈夫
骨喰藤四郎
じゃあそろそろ部屋を出るか
柘榴
そうだね
私たちが部屋を出るとさん人が少し険しい表情をして立っていた。
明石国行
主はんえらい遅かったですな
柘榴
うん、ちょっとね
蛍丸
主、この二人に何かされたの?
柘榴
?
愛染国俊
部屋から主さんの泣き声が聞こえてたぜ
蛍丸
主、正直に言って。この二人に何されたの?
柘榴
私は何もされてないから
明石国行
ほんまですか?
柘榴
本当だから、ねっ?
そういって私は二人を見つめた
鯰尾藤四郎
えっ、俺も何もしてないよ
骨喰藤四郎
俺もなにもしてない
蛍丸
本当に?
愛染国俊
(蛍の顔怖いな)
明石国行
ほんまですか?
柘榴
もうそこまでにしよう
明石国行
じゃあ説明してください
柘榴
私が手入れの後に二人のことを褒めたの。それで二人が泣いちゃって、私も過去のことを思い出したのと貰い泣きしちゃってさ。だから三人で泣いてたの
蛍丸
それならいいよ
鯰尾藤四郎
あの、俺たちの兄弟も治してくれませんか?
骨喰藤四郎
俺からも頼む
蛍丸
だ(め)
明石国行
だ(めにきまってるやろ)
柘榴
いいよ!
愛染国俊
主さんいいのか!?
柘榴
うん、私の目標はみんなに幸せになってもらうことだから
明石国行
主はん、いっこええですか?
柘榴
明石どうしたの?
明石国行
主はんの言うてるみんなに自分は入ってるんですか?
柘榴
っ⁉も、もちろん入ってるよ
蛍丸
嘘だね
愛染国俊
嘘だな
鯰尾藤四郎
嘘ですよね?
骨喰藤四郎
嘘だな
柘榴
本当だよ
鯰尾藤四郎
じゃあなんで一瞬びくついたんですか?
柘榴
そ、それはっ…
骨喰藤四郎
本当のことを言ってくれ
柘榴
分かった
柘榴
みんなの中に私はもちろん入っていない。だって、私はきっと幸せになることはできないから。私がこの本丸に配属された理由はね、私が持っている物語(つらい過去)とみんなの今までの境遇がほんの少しだけ一緒だったの。だから互いの痛みがわかるだろうっていう理由
蛍丸
…
鯰尾藤四郎
主のつらい過去、嫌じゃなかったらいつか話してください
柘榴
みんなと仲良くなれたらだよ!
骨喰藤四郎
じゃあ頑張らないとだな
蛍丸
そうだね