コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
細く開いたカーテン
クシャクシャになった布団
散らばった空のペットボトル
mzt
どうして風邪を引くと何もかも上手くいかなくなるんだろうな
この環境が更に体調を悪くする
身体は熱を帯びてて、重くて
頭も喉も痛い
それでも寝たくない
だけど身体は正直
瞼が落ちてきて目が開かなくなる
俺はすぐに眠りの沼に落ちた
なんで俺がこんなに寝たくないかって?
だって
風邪を引くと悪夢を見るって言うだろ?
「mztはすごいねぇ! なんでもできちゃう!」
mzt
ガキだった頃、あの時はまだ幸せだった
母さんや先生に褒めて貰えて、俺は幸せなんだって思ってた
小学校高学年になると俺を見る周りの目が変わった
あの子は自分の事特別だと思ってるって
そうやって見られた
実際当時の俺はそんな事微塵も感じてなかった
友達はあんな事が出来てすごいな、俺も出来るようになりたいな
憧れと好奇心で動いてた
興味の湧いたものをやってみて、そしたらすぐに出来るようになった
嬉しかった
でもそれがクラスの奴らは気に食わなかったんだろうな
そん時はまだ母さんの事好きだったっけ
中学に入るとすぐに虐められた
小学校の時から俺をよく思わなかった奴らの仕業だ
小学校の時やばかった、とか言って俺を孤立させた
アイツは変だと言いふらされて
先生にも問題児扱いされて
どれだけテストでいい点を採っても、授業で手を挙げても成績は上がらない
ていうか手を挙げても当てて貰えない
1の並んだ成績表に母さんは絶望した
満点のテストを見せても綺麗なノートを見せても成績しか見てない
俺の努力の過程を見てない
結果しか見てない
そのせいで俺は段々母さんに虐待されるようになった
朝起きて部屋から出れば邪魔だと罵られ
学校から帰ってこれば帰ってこなくていいのに、と吐き捨てられ
学校に行っても、家に帰っても味方なんて居ない
俺は少しずつ学校に行く頻度が下がって行った
俺は気付いた
母さんが好きだったのは俺自身じゃなくて
「完璧」な俺、だったんだって