姫乃side
あぁ…ギリギリセーフやった…
バレへんくて良かった…
ふぅ…問題はこっから。 電車の時間が近づいてきてる…
どうやって外でよかな…
でも駿佑はもう帰るみたい
恭平は…… また姫…嘘つかんとあかんの?
道枝 駿佑
中村 姫乃(ひめの)
高橋 恭平
中村 姫乃(ひめの)
高橋 恭平
送ってきたら?
中村 姫乃(ひめの)
中村 姫乃(ひめの)
道枝 駿佑
恭平ありがとう!
高橋 恭平
駿佑と会えるのも… これで最後。
そう思ったら… 涙が零れ落ちてきた…。
中村 姫乃(ひめの)
道枝 駿佑
道枝 駿佑
中村 姫乃(ひめの)
道枝 駿佑
中村 姫乃(ひめの)
道枝 駿佑
だから泣かんといて!?
中村 姫乃(ひめの)
良かった
大丈夫…大丈夫。
離れてても駿佑は 姫のこと好き"かもしれへん"
から…
道枝 駿佑
玄関の前やけど(笑)
中村 姫乃(ひめの)
ぎゅ
道枝 駿佑
中村 姫乃(ひめの)
道枝 駿佑
ばいばいー!
中村 姫乃(ひめの)
ばいばい!
よかった…最後に 駿佑の笑顔みれて…。
さよなら…駿佑…。 ごめんね…(⸝⸝o̴̶̷᷄ ·̭ o̴̶̷̥᷅⸝⸝)
あぁあ…
泣いたらあかんって思ってたのに 泣いちゃったわ…。
あーあ…
中村 姫乃(ひめの)
恭平のお母さん
中村 姫乃(ひめの)
恭平のお母さん
恭平のお母さん
中村 姫乃(ひめの)
あぁ…また嘘……
恭平のお母さん
出なあかんねんけど…
恭平になんて言おかぁ…?
中村 姫乃(ひめの)
しばらく友達の家に
泊まるって言うとか…
恭平のお母さん
恭平のお母さん
やとか思われて怪しまれそう
やけど…そうしかないもんね…
中村 姫乃(ひめの)
恭平のお母さん
車にキャリーバッグ
積んどいたよ!
中村 姫乃(ひめの)
恭平のお母さん
恭平に話してくるから!
中村 姫乃(ひめの)
ガチャ
恭平のお母さん
高橋 恭平
恭平のお母さん
友達のお家に泊まる事に
なってさ…?
恭平のお母さん
高橋 恭平
どれくらい?
恭平のお母さん
けど取り敢えず長いねんて…
高橋 恭平
ちょっと送ってくるわ!
恭平のお母さん
お母さんが送るから!
高橋 恭平
なんか…あったん?
恭平のお母さん
別にぃ〜?( ˊᵕˋ ;)💦
恭平のお母さん
じゃあ行ってくるね!
高橋 恭平
ガチャ
車に乗る
中村 姫乃(ひめの)
恭平のお母さん
上手く誤魔化せた!
中村 姫乃(ひめの)
恭平のお母さん
中村 姫乃(ひめの)
恭平のお母さん
中村 姫乃(ひめの)
い…行こ!
はぁ…小さい頃から住んでた この家とも…この町とも…
お別れか…
さよなら…恭平…駿佑…
───────────────────
車を降りて駅に入る 色とりどりのお店… お客さんの笑顔… もしかして暗い顔をしてたの 姫だけかもしれへん…
改札を通ってホームに足を 踏み入れる…。 電車の発車音やお客さんの声で ホームはめっちゃ賑やかやった。 電車が来るまであと約5分。
おばちゃんとおれるのも… あと5分…
恭平のお母さん
中村 姫乃(ひめの)
恭平のお母さん
中村 姫乃(ひめの)
恭平のお母さん
大丈夫ー?
中村 姫乃(ひめの)
恭平のお母さん
大丈夫じゃないでしょ〜?
恭平のお母さん
血が繋がってなくてもいい。
私は姫乃ちゃんの第2の母親
やねんからっ!(笑)
中村 姫乃(ひめの)
恭平のお母さん
LINEとかなんでもいいから
いつでも頼ってきてな?
中村 姫乃(ひめの)
恭平のお母さん
1日に1回は電話してきてな?
じゃないとおばちゃん
めっちゃ寂しいから!!(笑)
中村 姫乃(ひめの)
中村 姫乃(ひめの)
中村 姫乃(ひめの)
ありがとう!!!
恭平のお母さん
みたいになってるから(笑)
やめてよもう〜(笑)
恭平のお母さん
姫乃ちゃぁーん( ̄^ ̄゜)グスッ
中村 姫乃(ひめの)
耐えて耐えて!(笑)
中村 姫乃(ひめの)
なってくるから!
ピンポンパンポーン! まもなく長野行きの電車が ホームに参ります。 危ないので、黄色い線の内側まで お下がりください…
中村 姫乃(ひめの)
恭平のお母さん
絶対に連絡してね!?
写真とか…送ってね!(⸝⸝o̴̶̷᷄ ·̭ o̴̶̷̥᷅⸝⸝)
中村 姫乃(ひめの)
まもなくドアが閉まります。 ご注意ください。
中村 姫乃(ひめの)
おばちゃん!
恭平のお母さん
姫乃ちゃん…!
中村 姫乃(ひめの)
さようなら…ありがとう… おばちゃん…
───────────────────
おばちゃんと別れて、 重い足取りで席につく。
運がよく、姫の席は1番うしろ。
隣には誰も座らんみたい。
ふと頭の中にあの街で過ごした 思い出がよぎる。
学校の友達…。おばちゃん…。
恭平…。駿佑…。
喉の奥から何か熱いものが 込み上げてくる。 目にじわりと涙が浮かぶ…。 あかん…。 泣いたらあかん…。
でも…無理やった。 急いで電車のトイレに駆け込んだ。
中村 姫乃(ひめの)
あかん…もう無理…。 我慢できひんくて泣いちゃった
でも姫が泣いたらお腹の子が 不安になる。 この言葉を何回思ったやろ…
お腹の子…お腹の子… 全部…この子の為…?
駿佑の為でもあるけど… 姫の為でもある。姫は逃げたんや。
世間から…。 17歳で妊娠したって皆に知られたら なんて思われるやろ… どんな目でみられるんやろ… 最初はそればっか。
自分の事しか考えてなかった。 長野いく?って聞いてくれたのは おばちゃんやけど…決断したのは姫。 駿佑を傷つけてしまうって 分かってた…。
でもやっぱ無理やった…。 辛いよ…
これから姫がどれだけ この言葉を口にする事になるやろ…







