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姫乃side

あぁ…ギリギリセーフやった…

バレへんくて良かった…

ふぅ…問題はこっから。 電車の時間が近づいてきてる…

どうやって外でよかな…

でも駿佑はもう帰るみたい

恭平は…… また姫…嘘つかんとあかんの?

道枝 駿佑

じゃあ俺、帰るわー!

中村 姫乃(ひめの)

・・・・

高橋 恭平

おん!じゃあなー!

中村 姫乃(ひめの)

・・・・

高橋 恭平

ひめ、玄関くらいまで
送ってきたら?

中村 姫乃(ひめの)

わかった!

中村 姫乃(ひめの)

行こ?駿佑

道枝 駿佑

うん!


恭平ありがとう!

高橋 恭平

あーい!

駿佑と会えるのも… これで最後。

そう思ったら… 涙が零れ落ちてきた…。

中村 姫乃(ひめの)

ふぇ…(⸝⸝o̴̶̷᷄ ·̭ o̴̶̷̥᷅⸝⸝)グスッ

道枝 駿佑

はっ!?え、どしたん!?

道枝 駿佑

姫乃!?

中村 姫乃(ひめの)

駿佑…

道枝 駿佑

なになに?どしたん?

中村 姫乃(ひめの)

ひめの事…好き?

道枝 駿佑

好き!大好き!愛してる!
だから泣かんといて!?

中村 姫乃(ひめの)

うん…ありがとう…

良かった

大丈夫…大丈夫。

離れてても駿佑は 姫のこと好き"かもしれへん"

から…

道枝 駿佑

じゃあここでいいよ!
玄関の前やけど(笑)

中村 姫乃(ひめの)

うん…

ぎゅ

道枝 駿佑

うぁぉ!どうしたん?

中村 姫乃(ひめの)

何でもない…

道枝 駿佑

そっか…!俺行くわ!
ばいばいー!

中村 姫乃(ひめの)

うん…!
ばいばい!

よかった…最後に 駿佑の笑顔みれて…。

さよなら…駿佑…。 ごめんね…(⸝⸝o̴̶̷᷄ ·̭ o̴̶̷̥᷅⸝⸝)

あぁあ…

泣いたらあかんって思ってたのに 泣いちゃったわ…。

あーあ…

中村 姫乃(ひめの)

はぁ…

恭平のお母さん

姫乃ちゃん…

中村 姫乃(ひめの)

おばちゃん…

恭平のお母さん

大丈夫…?

恭平のお母さん

目…赤いで…?

中村 姫乃(ひめの)

大丈夫…!

あぁ…また嘘……

恭平のお母さん

あともうちょっとで家を
出なあかんねんけど…
恭平になんて言おかぁ…?

中村 姫乃(ひめの)

ひめが何とかする!
しばらく友達の家に
泊まるって言うとか…

恭平のお母さん

わかった…!

恭平のお母さん

まぁめっちゃ長いお泊まり
やとか思われて怪しまれそう
やけど…そうしかないもんね…

中村 姫乃(ひめの)

うん……

恭平のお母さん

あ、あと3人が話してる間に
車にキャリーバッグ
積んどいたよ!

中村 姫乃(ひめの)

ありがとう…

恭平のお母さん

先に乗ってて?
恭平に話してくるから!

中村 姫乃(ひめの)

わかった…。

ガチャ

恭平のお母さん

恭平〜?

高橋 恭平

お母さんどうしたん?

恭平のお母さん

なんか急に姫乃ちゃんが
友達のお家に泊まる事に
なってさ…?

恭平のお母さん

その期間が長いねん〜

高橋 恭平

がち?

どれくらい?

恭平のお母さん

まだ決まってないらしいねん
けど取り敢えず長いねんて…

高橋 恭平

そうなんや…じゃあ俺
ちょっと送ってくるわ!

恭平のお母さん

あっ…いや…いいよ…!
お母さんが送るから!

高橋 恭平

お…おん…

なんか…あったん?

恭平のお母さん

い…いやぁ
別にぃ〜?( ˊᵕˋ ;)💦

恭平のお母さん

何もないよ。

じゃあ行ってくるね!

高橋 恭平

あーい

ガチャ

車に乗る

中村 姫乃(ひめの)

お…おばちゃん…

恭平のお母さん

大丈夫!

上手く誤魔化せた!

中村 姫乃(ひめの)

よ…かったぁぁ…

恭平のお母さん

じゃあ…駅まで行くよ?

中村 姫乃(ひめの)

・・・・

恭平のお母さん

姫乃ちゃん?

中村 姫乃(ひめの)

あっ…うん!
い…行こ!

はぁ…小さい頃から住んでた この家とも…この町とも…

お別れか…

さよなら…恭平…駿佑…

───────────────────

車を降りて駅に入る 色とりどりのお店… お客さんの笑顔… もしかして暗い顔をしてたの 姫だけかもしれへん…

改札を通ってホームに足を 踏み入れる…。 電車の発車音やお客さんの声で ホームはめっちゃ賑やかやった。 電車が来るまであと約5分。

おばちゃんとおれるのも… あと5分…

恭平のお母さん

……ちゃん…

中村 姫乃(ひめの)

・・・・

恭平のお母さん

姫乃ちゃん!

中村 姫乃(ひめの)

へっ!?あっ、なにっ?

恭平のお母さん

もーう姫乃ちゃん
大丈夫ー?

中村 姫乃(ひめの)

う…うん…大丈夫

恭平のお母さん

はいっ、嘘つへんのっ(笑)

大丈夫じゃないでしょ〜?

恭平のお母さん

離れてても…私達は親子なの。
血が繋がってなくてもいい。
私は姫乃ちゃんの第2の母親
やねんからっ!(笑)

中村 姫乃(ひめの)

おばちゃん…

恭平のお母さん

離れてても大丈夫やで!
LINEとかなんでもいいから
いつでも頼ってきてな?

中村 姫乃(ひめの)

うん…!

恭平のお母さん

あっ…頼るだけじゃなくて
1日に1回は電話してきてな?
じゃないとおばちゃん
めっちゃ寂しいから!!(笑)

中村 姫乃(ひめの)

ふふっ(笑)

中村 姫乃(ひめの)

ありがとうおばちゃん!

中村 姫乃(ひめの)

ありがとうありがとう
ありがとう!!!

恭平のお母さん

ねぇそれ一生会われへん
みたいになってるから(笑)
やめてよもう〜(笑)

恭平のお母さん

泣きそうになってくる(笑)
姫乃ちゃぁーん( ̄^ ̄゜)グスッ

中村 姫乃(ひめの)

あぁ、おばちゃん!
耐えて耐えて!(笑)

中村 姫乃(ひめの)

姫まで泣きそうに
なってくるから!

ピンポンパンポーン! まもなく長野行きの電車が ホームに参ります。 危ないので、黄色い線の内側まで お下がりください…

中村 姫乃(ひめの)

じゃあね…おばちゃん…

恭平のお母さん

姫乃ちゃん……
絶対に連絡してね!?

写真とか…送ってね!(⸝⸝o̴̶̷᷄ ·̭ o̴̶̷̥᷅⸝⸝)

中村 姫乃(ひめの)

うん…!!

まもなくドアが閉まります。 ご注意ください。

中村 姫乃(ひめの)

ばいばい!
おばちゃん!

恭平のお母さん

ばいばい…!
姫乃ちゃん…!

中村 姫乃(ひめの)

さよなら…!

さようなら…ありがとう… おばちゃん…

───────────────────

おばちゃんと別れて、 重い足取りで席につく。

運がよく、姫の席は1番うしろ。

隣には誰も座らんみたい。

ふと頭の中にあの街で過ごした 思い出がよぎる。

学校の友達…。おばちゃん…。

恭平…。駿佑…。

喉の奥から何か熱いものが 込み上げてくる。 目にじわりと涙が浮かぶ…。 あかん…。 泣いたらあかん…。

でも…無理やった。 急いで電車のトイレに駆け込んだ。

中村 姫乃(ひめの)

(⸝⸝o̴̶̷᷄ ·̭ o̴̶̷̥᷅⸝⸝)ウッ…グスッ…ヒック

あかん…もう無理…。 我慢できひんくて泣いちゃった

でも姫が泣いたらお腹の子が 不安になる。 この言葉を何回思ったやろ…

お腹の子…お腹の子… 全部…この子の為…?

駿佑の為でもあるけど… 姫の為でもある。姫は逃げたんや。

世間から…。 17歳で妊娠したって皆に知られたら なんて思われるやろ… どんな目でみられるんやろ… 最初はそればっか。

自分の事しか考えてなかった。 長野いく?って聞いてくれたのは おばちゃんやけど…決断したのは姫。 駿佑を傷つけてしまうって 分かってた…。

でもやっぱ無理やった…。 辛いよ…

これから姫がどれだけ この言葉を口にする事になるやろ…

1秒でも君に会いたい

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コメント

3

ユーザー

心に刺さるぜ

ユーザー

切ないなぁ…毎回…

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