そして僕らまた惹かれ合う

普通に美味しいな

なんて思いながら普通にカフェを満喫する

食べ終わっていた赤くんに話しかけられる

少し申し訳なさそうに言う君

なんて話ながらまた食べ始める

さっきの会話の雰囲気よりも 急に暗くなった君に違和感を覚える

君の対応にもっと困惑する僕

そういって先々と歩き始めた赤くん

行った先で橙くんと話しているけど

遠くて何を話しているのか聞こえない

口パクで早くしろと急かされたので

残りのものを詰め込んで会計に行った

11月下旬

気温は段々と寒くなっていく

今年も異常なほどの寒さ

なんていつも通り馬鹿みたいな話をする

明るく僕にも謝ってくる先輩

赤くんの付き合ってる人っぽいし

愛想悪くしたらダメだよな

なんて思って

前より優しく話す

そういって申し訳なさそうに 指を指した先には桃先輩がいて

最初失礼な人だとは思ったけど

勘違いなだけだったし

本気で彼女を思ってるみたいだったし

悪い人ではないと思うから

そういって当たり前のように 手を繋ぎ始め前を歩く2人

完全に2人だけの世界

まあそっとしておくか なんて思いながら

気まずい空間を過ごす

ずっと無言が続いたあと

先輩が口を開いた

突然すぎる変な質問に 思わず声が漏れる

不思議な質問に 困惑する僕

変に話をそらされたような 気がして不貞腐れる僕

またも適当に言われて嫌になる

先輩が指を指したところは一軒家で

そういう僕の反応を見て

悲しそうな表情を見せる君

そういって一人悲しそうに家に帰っていく先輩の背中をじっと見つめる僕

なぜ時々先輩が悲しそうな表情を見せるのか

彼女と重ねているからなのか

でもそれだとあまりにも先輩が可哀想すぎる

1度彼女と正式に話して 別れたりしたら

あんな表情をさせることも無くなるのだろうか

なんて思いながら 止まっていた足を進める

♡2000