⚠️前話を読んでない人は帰ってください!
――手を離さぬまま、空へ舞う最終戦。
川端康成
敵の巨体が吠える。
横光利一
周囲の地面は割れ、雪が爆ぜ、空気が震える。
だが二人は手を繋いだまま、互いの脈を感じて、 呼吸を一つに合わせ——
横光利一
川端康成
跳躍――空白の空へ
二人は手を繋いだまま、地を蹴る。
白い残像と鋼の軌跡が、双龍のように空へ伸びる。
強風が吹き荒れるなか、横光の指がわずかに川端の指を引く。
川端は迷いなく従う。
手を繋ぐまま横光の胸の前へ引き寄せられる。
川端康成
横光利一
言葉とは裏腹に、抱き寄せる腕は、落ちる心配など一切させない強さだった。
川端の白い頬が風にさらわれ、横光の鋼の頬に触れそうになる。
敵の後方へ回り込み、空中連撃開始
抱き寄せられたまま、川端は空中で手を繋いだ状態のまま片手を翳す。
雪の羽が無数に生成され、白い光が横光の機関と絡み合う。
ヒュウッ……!
侵蝕者のボスのボスのボスのボス×1000
白羽と鋼刃が渦を巻き、敵の後頭部へ叩き込まれる。
侵蝕者のボスのボスのボスのボス×500
侵蝕者のボスのボスのボスのボス×1000
川端康成
横光利一
川端は小さく微笑んだまま、横光の胸に軽く額を寄せる。 (抱き寄せられた姿勢のまま)
繋いだ手は、決して離れない。
鉄舞、星宮凪、菊池寛(師匠)、山道玄葉が尊死
菊池いはく「俺の弟子が此処まで成長するとは…(泣)」
敵、絶叫――大技を準備
侵蝕者のボスのボスのボスのボス×1000
敵が咆哮し、周囲の空気を爆散させるような衝撃を放つ。
その瞬間、繋いだ手が滑りかけた。
横光利一
川端が驚愕の色を浮かべる。
川端康成
落ちてしまう。
敵の攻撃より恐ろしいのは、彼の手が離れること。
しかし次の瞬間。
横光、“両手で”川端の手を包む
ガシィッ!
横光が空中で姿勢を崩しながらも、両手で 川端の手を包み込んだ。
横光の全体重が、その一手にかかっている。
横光利一
川端の胸に電流が走る。
川端康成
横光利一
光が二人の掌から走り、空間が割れるように輝く。
二人の影が重なる。
川端の声が、白い霧の中で静かに響く。
川端康成
横光の内部機関が赤熱し、鋼の円環が展開する。
横光利一
両者の詠唱が、空中で重なり合う。
究極フィニッシュ技 二人の声が同時に放たれる。
二人)――《白鋼終熾(はっこう・しゅうし)》!!!
繋いだ手を中心に、白い輝きと鋼の輪が球体となり、そのまま敵へ落下。
二人は抱き合う姿勢のまま、敵の中心を貫いた。
世界が白と銀に弾ける。
侵蝕者のボスのボスのボスのボス×500
侵蝕者のボスのボスのボスのボス×1000
振動が止み、光が収束し——敵は氷と破片の塵となって消えた。 (本当に消えたのだろうかと藤村が気にしてますが)
吹雪の中、まだ手を握ったまま、横光が川端を抱きとめて着地する。
川端は息を整えながら微笑む。
川端康成
横光利一
川端の瞳が揺れる。
川端康成
横光利一
風がやみ、雪が静かに降り始める。
二人の手は、まだ温かいままだった。
最終技が終わり、敵は霧のように散った。
吹雪は止み、雪が静かに舞い落ちる。
二人はまだ手を繋いだまま、かすかに息を切らして立っていた。
しかし――不自然に震えている手
横光は川端の手をしっかり握っている。
……否、握りしめすぎている。
川端はそれに気づく。
川端康成
しかし横光は答えない。
指先に力が入り過ぎている。
まるで“離すと崩れるものを必死で支えている”かのように。
川端はそこで初めて知る。
――横光の腕が、さっきの衝撃で限界に近いことを。
腕全体がうっすらと震えていた。
川端、気づいてしまう
川端康成
横光は視線をそらし、ほんの一瞬だけ呼吸を乱す。
横光利一
嘘だ。
川端にはすぐ分かる。
彼は合理主義のくせに、こういう場面だけは絶対に弱音を吐かない。
川端はもう一度言う。
川端康成
横光は静かに首を横に振った。
横光利一
横光の声は、低いが震えていた。
横光利一
川端の息が止まる。
そう――
川端もまた、最終落下の衝撃で足を痛めていた。
横光はそれを見抜いている。
だから離せない。
横光利一
川端は胸が締めつけられた。
彼が自分の怪我よりも、川端の“転倒の可能性”を優先していることに。
岩野泡鳴
鉄舞
星宮凪
永井荷風
菊池寛
川端、彼の手に触れる
川端は横光の震える腕をそっと支えた。
川端康成
横光が視線を向ける。
川端は、自分の両手で横光が握っている“片手”を包んだ。
――ちょうど逆の構図。
さっき横光が川端を守るために両手で包んだように、今度は川端がそれを返す。
川端康成
横光の目がわずかに揺れた。
横光利一
横光はかすかに苦笑する。
横光利一
川端康成
横光は答えない。
だが拒まない。
繋いだ手を、川端の両手がそっと包んでいる。
お互いの怪我を、お互いが補い合う形だ。
そして二人は――動けなくなる
二人は手を繋いだまま、そのまましばらく動けなかった。
理由は簡単。
横光は、川端を支える腕が痛くて離せない。
川端は、横光の手を両手で支えているから離せない。
どちらも相手のためで、どちらも優しい束縛。
風は静かに凪ぎ、雪がふわりと積もる。
川端は少しだけ微笑む。
川端康成
横光利一
二人の影は寄り添い、雪の上で揺らぐ。
すぐに離せる距離なのに、何故か離す理由がどこにも無かった。
菊池寛
菊池寛
横光利一
川端康成
鉄舞
永井荷風
永井荷風
岩野泡鳴
星宮凪
尾崎放哉
星宮凪
尾崎放哉
正岡子規
星宮凪
鉄舞
雪蘭操
星宮凪
徳田秋声
山道玄葉
島崎藤村
北村透谷
それらを遠くから眺める影が2つ
結
折口信夫
結
折口信夫
結
折口が固唾を飲んだような気がした
結
折口信夫
折口信夫
結
折口信夫
結
小林多喜二
中野重治
結
結
中野重治
小林多喜二
結
本当にこれで終わったと思っていた
侵蝕者のボスのボスのボスのボス×1000
侵蝕者のボスのボスのボスのボス×500
だけど現実はそう簡単にいかない
岩野泡鳴
鉄舞
菊池寛
草野心平
高村光太郎
草野心平
侵蝕者は幽霊のように動き、居場所が掴めない
“次に襲われるのは自分だ”と皆が恐れる中
1人の青年が現れる
折口信夫
折口信夫、完全復活
松岡譲
久米正雄
松岡譲
250体はいる
零
坪内逍遥
零
正岡子規
尾崎放哉
零
広津和郎
正岡子規
尾崎放哉
山本有三
久米正雄
坪内逍遥
坪内逍遥
ゆうか
山本有三
にこ
ルイス•キャロル
コナン•ドイル
尾崎放哉
ルイス•キャロル
ゆうか
零
レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ
レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ
ルイス•キャロル
志賀直哉
武者小路実篤
志賀直哉
有島武郎
里見弴
コナン•ドイル
ルイス•キャロル
折口が前に進み出る度に空気が揺れる
折口信夫
折口信夫
足元に淡い光の円陣が広がり、古代紋様と和歌の断片が淡く浮かんでは消える
折口信夫
詠唱が始まると、声は普通の声質とは異なり、 まるで“複数の声が折り重なるような”響きになる。
折口信夫
風が逆巻き、地面の砂がふわりと浮く。
彼の背後に、まるで霧の手のような淡い光が伸び、 折口の肩に触れるたび、その姿が神懸りの相へ変化してゆく。
折口の瞳が淡い黄金に染まり、瞼の奥に“別の存在”が覗くような気配が走る
岩野泡鳴
鉄舞
星宮凪
尾崎放哉
正岡子規
正岡子規
折口信夫
霊のように漂う侵蝕者が折口目掛けて攻撃を仕掛ける
そうさせないと言わんばかりに折口の祝詞が放たれた
折口信夫
炎は荒々しい破壊の炎ではなく、祭壇を浄める“浄火(じょうか)”の柔らかな光。
折口信夫
境内の空気が「ゴッ」と低く震え、 天井の無い空から火の粉が“雪”のように舞い落ちる。
折口信夫
折口信夫
火の環からゆっくりと“面”が浮かび上がる。
甑島のトシドンを思わせる面は、怒りではなく“慈しむ威厳”を湛えた表情。
面の後ろから現れる装束は、祭祀用の白衣に朱の縁取り。
揺らぐ炎が織物のように体にまとわり、完全な形を結ぶ瞬間 ——境内の闇が晴れる
けれど折口の詠唱では不完全で、姿を保てない
その時、聞き覚えのある“あの人”の詠唱が響く
甑島のトシドン、それは火を纏うも破壊を好まず、 子らを戒め、心を正す“再生の客”。
面は怒りに似てなお優しく、手に持つ火は罰にあらず、 人の歩む道を整える浄火なり。
折口信夫
折口信夫
折口信夫
侵蝕者のボスのボスのボスのボス×1000
――来訪神《甑(こしき)の客人》、 火の面まといし再生の使い、 今ここに降り立ち、 我らの声を門(かど)として出現せよ!
光柱が立ち昇り、 白火が渦を巻きながらゆっくり人の形へと凝縮する。
現れたのは“真紅ではなく白火”をまとった神。
面は焦土のような黒に赤い筋。
周囲の攻撃エネルギーを触れた瞬間“浄火”に変換し、 破壊ではなく消毒・浄化・再生の効果に転じる。
足元には甑島の海の波紋が光輪となって広がる。
出現した瞬間、敵の広域攻撃は全て白火に呑まれて無効化。
二人が詠唱を止めると、《甑の客人》は二人の背後に立ち、 まるで“祭祀の司(つかさ)”を護るように腕を広げる。
白火の柱が収まると同時に、侵蝕者から黒い衝撃波が広域で迫ってくる。
空気が歪み、地面の石畳がざわ、と震える。
しかし《甑の客人》は動かない。
ただ面をわずかに傾け、両の腕を広げる
次の瞬間――
“衝撃波が触れた瞬間、真白の火に変わって霧散した。”
火なのに熱を持たず、静かに揺れる白い光。
攻撃はすべて、ただの“浄火の粒”となって空に消える
折口は一歩前に出て、掌で白火を受け止める
折口信夫
敵は苛立ち、今度は“貫く一撃”に性質を変えて突進してくる。
折口が短くリズムを刻むように唱える。
折口信夫
柳田が続く。
道行けば、客は歩む
二人の発した言葉が結びつき、足元に 白火の“道” が伸びる。
その道を通ったものは、性質を“変えられてしまう”。
侵蝕者のボスのボスのボスのボス×1000
侵蝕者の突撃が道に触れた瞬間――
勢いは吸われ、衝撃のベクトルが“正面から横へ”流されてしまう。
折口の操作する“道”は、来訪神を迎える神迎えの参道そのもの。
攻撃は戦場に届く前に、“迎えの儀式に相応しい形へ調えられる。”
鉄舞
永井荷風
火の客人が、面の奥で息を吸った。
足元に白火の円が広がり、その中心から 「再生の火柱」 が立ち上がる。
折口がその意味を読み取り、
折口信夫
柳田が道を定めろと言ったような気がした
二人の声が重なる。
《来訪神降誕・火浄の径(みち)》――発動。
白火が線となって空中に展開し、敵の逃げ場を塞ぐ“儀式陣”が編まれる。
《甑の客人》はその中心に立ち、腕を大きく振る――
すると、浄火の帯が“なぎ”として広がり、
敵の周囲に散らばっていた黒い力をすべて白火に変換しながら消し去っていく。
敵は追い詰められ空間ごと崩すような黒の塊を生み出す。
折口は眉をしかめる。
折口信夫
では―― 《祟りならば、まだ名を持たぬもの》。 我が語りで名を与え、 折口の火で形を変えてしまえば良い
柳田がそう言うのを感じ取った
敵が成り果てた物体は、空気を歪ませながら膨れ上がり、 “形を持たぬまま破壊だけを孕んだ祟り”のように脈打つ。
折口信夫
柳田が筆先で空間をなぞるような気がする。
彼の指先から光の文字が流れ、宙に形を留める。
それは祟りの“核”を縫うように貼り付いていく。
折口信夫
《虚火(うつほび)》…… 誰にも届かぬ火、形を得られぬ哀れな炎だ
名が与えられた瞬間、黒い塊はたじろぐように揺れ、 “虚火”として世界に輪郭を与えられる。
鉄舞
星宮凪
雪蘭操
結
折口はそれを逃さず、掌を掲げて詠む。
折口信夫
白火の風が虚火に触れた瞬間、黒は白へと裏返り、暴走の流れが止まる。
白火の陣の中心に立つ《甑の客人》が、面の奥から低く息を吐く。
その気配は怒りではなく、「道を正す」ための静かな決意。
折口と柳田が同時に声を重ねる。
――行け、《甑の客人》!
来訪神が地を踏みしめると、周囲の白火が一気に吸い込まれ、 腕に“火の帯”となって巻きつく。
《甑の客人》はゆっくり右腕を上げ、まるで祓い串(はらいぐし)を振るう priest のように大きく横へ払った。
瞬間――虚火を含む黒い気配すべてが“白い風”になって拭われる。
《火浄の大祓(おおはらえ)》
広範囲に渡っていた黒の気配は一掃され、空には澄んだ光だけが残された。
……これが再生の火……“祓い”そのものだな
折口信夫
白火がゆっくり収束し、《甑の客人》はふっと薄くなりながら、 折口の後ろに立つ。
まるで
「役目は果たした、あとは任せる」
と言うように。
折口は軽く頭を下げ、呟く。
折口信夫
柳田は倒れ落ちた“虚火の残滓”を見下ろしながら、
……名を与えられれば、怨もまた生まれ直せる。それが俺たちの異能の共鳴か
折口が穏やかに笑う。
折口信夫
二人の視線の先で、白火の粒子が光の波となって静かに消えていった。
侵蝕者完全消滅
折口信夫
折口信夫
鉄舞
結
雪蘭操
井伏鱒二
星宮凪
尾崎放哉
正岡子規
雪蘭操
志賀直哉
里見弴
レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ
星宮凪
坪内逍遥
零
井伏鱒二
折口君が師匠と火浄の径をやっていた辺りから
茶々
茶々
自身が“美の理想体”に変貌し、 身体能力・反応速度・刀術・精神集中が極限まで上昇。
侵蝕者を一掃する
久米正雄
松岡譲
茶々
松岡譲
松岡譲
久米正雄
久米正雄
久米正雄
松岡譲
久米正雄
山本有三
山本有三
茶々
久米正雄
ピッタリ30分後
井伏鱒二
茶々
井伏鱒二
里見弴
井伏鱒二
志賀直哉
久米正雄
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
茶々
久米正雄
茶々
井伏鱒二
有島武郎
久米正雄
山本有三
坪内逍遥
坪内逍遥
松岡譲
茶々
里見弴
内田百閒
茶々
久米正雄
茶々
茶々
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続きめっちゃ気になる✨️