この作品はいかがでしたか?
60
この作品はいかがでしたか?
60
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
あれから…
何ヶ月がたっただろうか。
キョウヤは急に
俺を呼び出して
穏やかな口調で
こう言った。
キョウヤ
キョウヤ
キョウヤ
キョウヤ
キョウヤ
キョウヤ
キョウヤ
風雅
風雅
キョウヤ
風雅
キョウヤ
キョウヤ
キョウヤ
キョウヤ
風雅
キョウヤ
キョウヤ
キョウヤ
風雅
キョウヤ
言い残したことがあるくらいがちょうどいい
彼はそう言った。
他愛もない話をした。
昨日あったテレビ
クラスのぶりっ子の話
理想の彼女の話
好きな髪型の話
そして
彼は最後に、こう言った。
キョウヤ
キョウヤ
キョウヤ
キョウヤ
キョウヤ
キョウヤ
何かを悟ったようにそう言った彼の瞳には
光るものがあり
それは彼の頬を伝っていった。
風雅
風雅
あっけなく逝った。
泣いた。
泣きまくった。
でも
清々しい涙だった。
葬儀は次の日行われた。
キョウヤの親はいないから
主催者は俺。
風雅
風雅
風雅
風雅
風雅
大吾
大吾
大吾
大吾
風雅
風雅
康二
康二
康二
康二
康二
立ち直るのには3ヶ月かかった。
でも俺は負けない。
「きっとそっちに行く時には
最高の土産を持って行くから
何年かけてでも俺を
待っててな、キョウヤ。」
そう空に語りかけて
俺は
城ホールに向かった。
心に生きるシンメの
キョウヤと共に。