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ミラ
今日忘れ物してない?
ミラ
ピコンッ
ミラ
「みんなと価値観が違う感じする」 「距離を置かせてほしい」
「了解」
「了解」
ミラ
ミラ
ミラ
「分かった」
ミラ
ワイワイ
ミラ
ミラ
ミラ
ミラ
ミラ
ミラ
校舎の人気のない裏
私はいつも悲しいことがあった時には逃げ込んでいる
ミラ
ミラ
"友達"だと思っていたのは自分だけかもしれない
…心の中では分かっているんだ
そんなことない、あの子は私たちと価値観違うかもしれないから、少し考えるだけだって
ミラ
そう、本当に信頼することが出来た 「初めての友達」
9年間同じクラスだった腐れ縁の友達もいるが
もう、ほぼ疎遠になってしまっている
ミラ
ミラ
ミラ
何度目の自分への問いだろう
今、存在意義が分からなくなっている
家に帰ると、おばあちゃんがいる
「おかえり」
ミラ
もう今は、返す声も小さい
私が、本当にここにいていいのか、分からない
邪魔な子になっていないだろうか
うざったい子になっていないだろうか
いらない子なのか
ミラ
だから私は、何も喋らない
空気になって、少し心を空っぽにする
数日前 この時には、教室が恐ろしい空間になっていた
ひそひそ…ひそひそ…
ミラ
みんなが、私を見て何かを言っている
早く居なくなってほしいのだろうか
それとも…
ミラ
私は1限目の体育の準備をし、逃げるように教室を去った、友達を置いて
今日も長縄の練習しますよ
今の体育は、体育祭の練習で長縄の練習をすることになっている
しかし、中学生のときの長縄とは違う感覚になる
ミラ
長縄が、襲ってくる怪物の武器に見える
回っている武器の中に入って飛ぶ そんな感覚で、怖くて何回も引っかかる
ざわざわ…ひそひそ…
まただ
平気だったのに、どんどん恐ろしく、怖くなっていった
ミラさん、手前じゃなくて真ん中で飛ぶようにしてください
ミラ
あ、誰かミラちゃんのこと押して上げれば?
じゃあ○○ちゃん後ろ行って押してくれない?
…分かった
友達が私の後ろに来た
気のせいだろうか、一瞬嫌そうな顔に見えた
縄が回る
床に叩きつけられる音も、聞きたくない
ミラ
トンッ
ミラ
………サポートのおかげで私は飛べた
凄い○○ちゃん!
○○ちゃんいいじゃん!
交わされる言葉は、友達の称賛の声しかない
友達が褒められて嬉しいはずなのに 私も飛ぶことが出来て嬉しいはずなのに
………………………………………
虚しい
私のせいなのに
ミラ
でも、全員が参加しないといけない
…前日に足を骨折すれば休めるだろうか
出来ることなら、捻挫で動けなくなりたい
少しでも、心配されたい…
ミラ
ミラ
長縄で軽くひねった足が痛い
痛みは引いてきてるからもう気にしない
ミラ
知らない痣ができている
いつぶつけたのだろう
ミラ
そうして私は孤独さを抱えた…のかもしれない
なにをしても、誰といても
気持ちは沈んだまま、一人ぼっちと感じたまま、このまま消えてなくなる雪のように
コメント
3件
うわあ……第6話、胸が苦しくなりました。冒頭の「了解」「了解」の繰り返しがもう、ミラの中で「拒絶」の形になって刻まれていくみたいで。特に長縄が「襲ってくる怪物の武器に見える」っていう感覚、トラウマの可視化みたいで怖かった。自分は邪魔者なんじゃないか、ってぐるぐる考え込むところの生々しさに、設定というより人間の内面描写的な強さを感じました。続きがすごく気になります。