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彼岸花

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彼岸花

3 - 彼岸花 第三章

♥

97

2019年10月26日

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天音夏帆

でかいね…この神社

楼門を通っても彼岸花は沢山咲いている。でも、目の前に立つ拝殿はとても大きい。

連澪

………そうだな

天音夏帆

どうしたの?

天音夏帆

もしかして…奏さんはそんなに怖いの?

連澪

見れば分かる

拝殿の方から青年が走ってきた

天音夏帆

誰?

あっくん!!

連澪

奏……

天音夏帆

え?

ちょっと待って?目の前にいる人は若い青年で誰もが振り返るほど美形だよ?

天音夏帆

連澪、この人が奏さん?

連澪

あぁ、そうだ。

天音夏帆

…………

ん?あっくん。この可愛いお嬢さんは誰かな?

連澪

ココに迷い込んだ馬鹿

天音夏帆

ば、馬鹿だって?!

こら、女の子に馬鹿なんて言わない!ごめんね笑名前はなんて言うのかな?

天音夏帆

え、あ………あれ?

名前が思い出せない…どうして…名前なんだったっけ…

連澪

どうした…夏帆

天音夏帆

はっ!…なんでもない

大丈夫かな?それで名前は何かな?

天音夏帆

あ、はい。大丈夫です。

天音夏帆

私は天野夏帆です

カホちゃんだね。

天音夏帆

はい

連澪

こんな奴にちゃん付けしなくてもいいんだよ…

こら!ごめんねカホちゃん。

天音夏帆

い、いえ……

でも、カホちゃんはここの子じゃないみたいだね。その制服からして。どこから来たのかな?

天音夏帆

何故それを聞くんですか?

帰り方に関係してるのかもしれないからかな

天音夏帆

そうですか?分かりました

中学三年生。手元には進路希望調査の紙がある。これでそろそろ進路を考えなくてはならないことが分かる。

紙には、天音夏帆と名前が書いてあるだけで、他は進路希望調査に関することが書いてある

天音夏帆

進路か……

自分ではよくわからないのでお父さんに相談することにした。その後近くのスーパーで夜のご飯を買いスーパーの近くの曲がり角を曲がったら私の家のアパートーーだった。

誰かが言い争う声が聞こえてくるので、そっと角から覗き込んだ。

天音夏帆

お父さん!

天音誠

夏帆……

言い争っていたのはお父さんだった。普段大人しいお父さんなのに…どうして…

天音慎一

お父さん?

天音誠

!?お前には関係ないだろ!

天音夏帆

っ!!

突然大きな声で怒鳴りつけるお父さんに私は驚き肩を上げる。

天音夏帆

えっと……

天音慎一

関係なくはないだろう。しかし、誠にも娘がいたんだなんて驚いたよ

天音慎一

私はね、君のお父さんの兄だよ。天音慎一。

天音誠

そんなことはいい!さっさと帰れ!夏帆には関係ないだろ!

天音誠

関係ない?そんなわけないだろう。お母さんのことを知らなくてはならないことだし。

天音誠

………行くぞ夏帆

天音夏帆

え、あ、うん。

アパート

天音夏帆

………お父さん、あのね…

天音誠

今は何も聞かないでくれ

天音夏帆

……うん…分かった。

私は気分転換に部屋を見直し、あまり見ない写真に目をつけた。

その写真は私が赤ちゃんの時の写真で何故か半分は破られていた。

天音誠

………夏帆

天音夏帆

?!…何?

天音誠

夏帆は実家に帰りたいか?

天音夏帆

私は………

天音夏帆

帰りたい。

天音夏帆

お母さんのこと知りたい

私には何故か小さい時からお母さんはいなかった。お父さんに聞いても何も教えてくれなかった。

天音誠

そうか…なら、秋分の日とその次の日の金曜日は学校を休むぞ。俺も休むから。

天音夏帆

天音誠

行くんだろ?実家に。ただ、墓参りだが。制服を忘れるんじゃないぞ

天音夏帆

うん!

こうして私はお父さんの実家に行った

天音誠

ここからはバスで行く

天音夏帆

うん…え?!1日2回しか通らないの?!

天音誠

まぁな、来たぞ

遠くからバスが来た

天音夏帆

バスに乗るのは修学旅行以外だっけか……

バスをおり、そこからは徒歩で歩いた

お父さんの実家は彼塚村にあって周りは田舎だけど自然豊かだ。

まるで日本人が思い描いた景色のようだ。

天音夏帆

ん?

道を何気なく歩いていると石が祀ってあった。

天音夏帆

お父さん、

天音夏帆

この石は何?この忌子神って?

天音誠

それはな、ここの神様だ。

天音夏帆

神様?

天音誠

あぁ、ここは宗派とかないから神様を祀るんだ。その神様が忌子神だ。

天音夏帆

へぇー。

天音誠

だから、昔から悪い子は忌子様が見ているぞとかいらない子は忌子様に連れていかれるって言われている。

嘘を付くと大魔王に舌をぬかれるとか雷がなったらへそを隠せと同じような迷言だね

その後たんたんと周りが石や田んぼが続く道を歩いた先に大きな屋敷が見えた

ピンポーン

音がなり終わると同時にお父さんにお兄さんが出てきた

天音慎一

ここまで歩いてきたのかい?教えてくれれば迎えを寄越すのに…

天音誠

要らない!ここに来たのはお墓参りだけだ。

天音慎一

だけど、泊まっていくだろう?

天音誠

………金は払う

天音慎一

はぁ〜、どこまで頑固なんだろう

お父さんと慎一叔父さんの後をついて行き屋敷に入ろうとした時…

キタ…ヤットキテクレタ…

天音夏帆

え?

私は途端に声が聞こえて立ち止まった

天音誠

夏帆?

天音夏帆

声聞こえなかった?

天音誠

そうか?聞こえなかったが…

天音夏帆

疲れたのかな…

再度お父さんについて行き屋敷に入った

それで、声が聞こえて子供達に此処に連れてこられたんだね?

天音夏帆

はい

天音夏帆

あの、私帰れますよね?

それがね、私もあんまり詳しく知らないんだよ…

天音夏帆

え!

天音夏帆

そんな………

肩降ろさないでカホちゃん。確か、巻物に書いてあるんだよ。帰り方について

天音夏帆

!?本当ですか!

これでやっと帰れるんだ…

それでね、その巻物が誰かに盗まれたんだ…

連澪

俺じゃないからな

天音夏帆

え?!…じゃあ…

誰もあっくんだって行ってないからね…

カホちゃん、大丈夫。必ずカホちゃんを返すよ。だから、その巻物を探してくれないかな?

天音夏帆

分かりました!!絶対に見つけます!

連澪

また、探すのかよ…

あはは……じゃあよろしくね。

天音夏帆

はい!

こうして、巻物の探す旅が始まった

天音夏帆

第三章読んでくれてありがとう!!

ありがとうね笑

連澪

…………

天音夏帆

連澪も何か言いなさいよ!

連澪

……今回も夏帆の馬鹿な所は沢山あった話だっただろう?

天音夏帆

ちょっ!どういう意味よ!

連澪

本当のことだろ

まぁまぁ笑あっくんとカホちゃんは仲がいいね笑

天音夏帆

誰が!

連澪

こんな奴と!

あはは笑

次の章は巻物と帰り方の話だよ。是非、楽しみにして欲しいな笑

連澪

奏!勝手にするなよ!

天音夏帆

連澪もでしょ!こっちの話はまだ終わってないからね!

第三章を読んでくれてありがとうございます

是非、次の章を楽しみにしていてくれたら嬉しいです。

この作品はいかがでしたか?

97

コメント

3

ユーザー

ありがとうございます!

ユーザー

次回も楽しみにしてるよ!

ユーザー

読んでくれてありがとうございます

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