TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

彼岸花

一覧ページ

「彼岸花」のメインビジュアル

彼岸花

4 - 彼岸花 第4章

♥

149

2019年10月27日

シェアするシェアする
報告する

天音夏帆

何処にあるんだろう

連澪

知るか

天音夏帆

あ!

連澪

あったのか?

天音夏帆

違うけど、このおみくじをやりたいんだけど……

連澪

やればいいだろ

天音夏帆

……お金ない

連澪

じゃあ、無理だな

天音夏帆

そんなぁ……

天音夏帆

ん?あっちに行ってみようよ

連澪

はぁ〜

拝殿から少し歩いた所に小さな鳥居がある

天音夏帆

ここは?鳥居があるよ?

連澪

ここは、本殿と違う祀る場所だ。末社だ。

天音夏帆

へぇー。あ!おはぎ!

私は大きな石の前におはぎが置いてあることに気づいた。

連澪

違う、牡丹餅だ。

天音夏帆

え?何が違うの?

連澪

おはぎがつぶあんで牡丹餅がこしあんだ。

天音夏帆

え!逆に覚えてた……

天音夏帆

ロウソクもある……

連澪

何かに使えるんじゃないか?

天音夏帆

そうだね!持ってこ!

本殿の方に戻り気になったところがあった

天音夏帆

ねぇ、賽銭箱の下異常に暗くない?

そう言って、ロウソクで賽銭箱の下を照らすと…

天音夏帆

あ!

連澪

次はなんだ…

天音夏帆

五円玉!ねぇ、連澪!五円玉見つけた!

連澪

お前、五円玉で喜ぶなよ……なんか泣けてくる

天音夏帆

なんでよ!

泣き真似までしてるのなんか嫌々しい!

連澪

その五円玉でおみくじ引けばいいだろ

天音夏帆

そうだね!

絵馬掛所

天音夏帆

おみくじ…

おみくじを振ると……

ゴロゴロと音がした

天音夏帆

ん?

連澪

どうした?

天音夏帆

なんか音が違う…重いし

連澪

は?そんなわけないだろう

連澪もおみくじ箱を振るとゴロゴロと音がした

連澪

本当だ…何故だ?

天音夏帆

わかんない

天音夏帆

でも、これじゃ引けないよね?

私はおみくじ箱を慎重に見てネジみたいなものを見つけ五円玉でいじっていると、おみくじ箱の蓋が開いた。

天音夏帆

連澪……開いちゃった

連澪

お前、物を壊すなよ

天音夏帆

壊してないわよ!

連澪

で、何が入ってんだ?

天音夏帆

ん〜、石

連澪

は?石?

天音夏帆

うん…この石どこかで見たんだけどなぁ

シン

おい!

天音夏帆

わぁぁっ!!

ビックリした……。驚きながらも声がした方を向くとシン君とセイちゃんがいた。

天音夏帆

ど、どうしたの?

シン

お腹空いた…

セイ

お腹空いたぁ

連澪

我慢しろ

天音夏帆

おは…牡丹餅ならあるよ

天音夏帆

私が持っててもどうにもならないし、あげるよ

シン

いいのか!

セイ

ありがとう!

天音夏帆

どういたしまして笑

シン

お姉ちゃんも一緒に食べろうよ

セイ

そうだよ!私たちだけじゃ美味しく食べれないし

天音夏帆

え?いいよ!二人で食べて

本当は、凄いお腹すいてるけど……二つしか無いから。我慢しなきゃ

シン

えぇー、腹が減っては戦は出来ないって言うだろ?

ぐぅー

天音夏帆

はっ!

シン

……………お腹すいてんじゃん!食べろうよ!一緒に

セイ

倒れちゃうよ?

天音夏帆

い、いいよ!二人で食べて!ね?

連澪にここのものは食べるなって言われたからね…

シン

分かった……いただき〜ます!

セイ

いただき〜ます

お願い…二人とも、そんな美味しそうに食べないで……

セイ

痛っ!

天音夏帆

セイちゃん?!どうしたの?

セイ

牡丹餅に何か入ってる……

天音夏帆

え?見せて…

セイちゃんが食べていた牡丹餅から石が出てきた

天音夏帆

い、石?!

天音夏帆

大丈夫?!どこか怪我してない?

セイ

大丈夫……

天音夏帆

そっか。なら良かった

天音夏帆

それにしても、連澪。この石……

連澪

あぁ、どこかで見たことあるな。

連澪はシンの方をずっと見ていた

シン

な、なんだよ

連澪

お前、入れたんだろ?

天音夏帆

え?連澪?

シン

なんの事だよ

連澪

セイにわざと違うほうを渡したよな?

シン

偶然だろ!

セイ

そうなの?!シン酷い!

シン

違ぇよ!

連澪

それになんで手が白く汚れてあるんだ?

シン

は?嘘だろ?!

連澪

嘘だ

シン

なっ!かまったな!!

天音夏帆

あはは……

天音夏帆

あ、この石!参道の狛犬の奴じゃない?

連澪

そうだ…。こういう時だけ頭が早く回るんだな…

天音夏帆

もっと褒めてくれてもいいんだよ?

連澪

参道に行くか

此奴!綺麗にスルーして!

参道

天音夏帆

石をはめてっと…

狛犬に石をはめると、閉じていた口が開き巻物があった。

天音夏帆

あ、あったよ!!

連澪

そうだな。奏の所に行くぞ

天音夏帆

うん!

拝殿

天音夏帆

奏さん!見つけ…うわっ!!

ドサッ

大丈夫?!カホちゃん!

連澪

…………

天音夏帆

あはは……大丈夫です

天音夏帆

奏さん!巻物見つけました!

ありがとう

巻物を渡す

天音夏帆

これで帰れますか?!

ちょっと待ってね……うん。そんなに難しくないみたいだから、カホちゃん帰れるよ。

天音夏帆

やった!!

連澪

やり方はなんだ?

形代に名前を書くだけみたいだ

天音夏帆

形代?

連澪

人型の紙だ

天音夏帆

安倍晴明が使ってるやつ?

連澪

まぁ、簡単に言えばそんな感じだな。

連澪

でも、安倍晴明とか陰陽師が使っているのは呪術と形代だから。

天音夏帆

ふぅん〜。

説明終わったかな?

連澪

馬鹿すぎて困る

天音夏帆

私はそんなに馬鹿じゃない!

天音夏帆

でも、今日はおかしかったね

連澪

そうだな。

天音夏帆

いつもはありえないんでしょ?

連澪

あぁ

天音夏帆

誰かが邪魔してるってことは無い?

連澪

どういう意味だ?

天音夏帆

だって、こんなに大切な巻物が隠されるなんて、私が帰るのを邪魔してるような感じだし…

連澪

確かにな

天音夏帆

……お母さんってことは何かな?

連澪

…………

連澪

お母さんに会ってみたいか?

天音夏帆

え?…それはそうだけど

連澪

それは後悔してもか?

天音夏帆

どういう意味?

連澪

いや、なんでもない

カホちゃん!準備終わったから来てくれるかな?

本殿で奏さんが叫んでいた

天音夏帆

あ、はい!

連澪

行くぞ

天音夏帆

うん…

天音夏帆

次はいよいよ帰れるよ!

天音夏帆

連澪も馬鹿な私が帰れて嬉しいでしょ笑

連澪

そうだな……

天音夏帆

この時まで変わらないんだから

天音夏帆

次の章はいよいよ、忌子神社から出られる夏帆。しかし、その時も声が聞こえ夏帆は帰れる機会を逃してしまった。という話です

連澪

こいつのためにも零さんのためにも読んでくれ

天音夏帆

なんで、もっとこう。優しく言えないのかな……
loading

この作品はいかがでしたか?

149

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚