テラーノベル
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ベッドの上で膝を抱えて丸まっている。
由美
トントン、とドアを優しく叩く音
由美母
由美
由美母
お母さんの足音が廊下の向こうへ消えてゆく
学校に行かなくなって1週間、部屋の中はずっと夜みたいに暗い。
窓の外が明るくなっても、私の世界は真っ暗なまま
ボロボロになったお揃いのキーホルダーを指でなぞる。
竜
あの一言が耳の奥まで響く。
あんなに優しかった竜の声が、今は冷たいナイフみたいに私を突き刺す。
由美
由美
一瞬だけ見えた竜の目、悲しそうに見えたのは、私の勘違いだったのかな...
鏡に映った自分の顔を見る。
頬にはまだ青いアザ残っている。
由美
鏡を伏せて布団の中に潜り込む
由美
由美
由美
由美
ピコン、とスマホの通知が一度だけ光る。
由美
震える手でスマホを取る
でも、それは広告のメールだった
由美
由美
暗闇の中で1人、
涙が止まらなくて、シーツが冷たくなった
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