この世界に、退屈していた。
ただ、それだけ。
最後に、君に、会いたかった。
美香
...はあ
美香
(私は、ずっと一人だ。家族は私に構ってくれないし、友達も出来なかった。)
美香
(それよりも、作ろうとしなかった。)
美香
(その頃の私は、世界に夢中だった。)
美香
(だから、友達の作り方も知らなかった。)
美香
(私は、世界の醜さに気づいている。)
こゆ
ねえ、なに考えてるの?
美香
...え
美香
別に...
こゆ
そっ、か
こゆ
美香ちゃんっていうの?
美香
...うん
こゆ
美香ちゃんって呼んでもいいかな?
美香
...うん
こゆ
私、こゆっていうんだー!
こゆ
よろしくね!
美香
...うん
美香
(あぁ、もう、何やってるんだろ)
美香
(私は、この汚い世界の中でも)
美香
(楽しんで生きていくって決めたのに、、)
美香
(うんってしか言えなかった、、)
こゆ
ねえ!美香ちゃん!
美香
...どうしたの?
こゆ
美香ちゃんってクールでかっこいいよね!
美香
え?
美香
かっこ...いい?
こゆ
うん!美人だし!静かだし!
美香
(褒められた、、?)
美香
あり、がと、、?
こゆ
やったー!
美香
え
こゆ
初めて笑った!!
美香
...あなた
こゆ
?
美香
変ね
こゆ
ひ、酷い...
美香
でも、そういうとこ、好きだけどね
こゆ
...ん
こゆ
ありがと、、
こうして、時は流れていった。
私は、自然と、こゆに心を許していった。
美香
違う、世界?
こゆ
うん!
こゆ
美香ちゃんは、この世界について客観的から見てて、この世界について、良く知ってる
こゆ
この世界があるならー...
美香
違う世界もあると?
こゆ
うん!ありそうじゃない?
美香
まあ、確かにありそうだけど
こゆ
だから、探しにいこうよ!
美香
...え?
こゆ
私たちが知らない、この世界の果てまでも、どこまでも、二人で見に行こうよ!
美香
...分かった
ふいに、見つけた。
この世界の、別の世界へと続く、狭間を。
こゆ
歪んで、る?
美香
...そうね
こゆ
見つけたんだ!やった!
美香
!?
こゆ
!?
美香
何か、くる!
美香
こゆ、逃げて!
こゆ
美香ちゃん、でもー...。
美香
いいから!
こゆ
、、ごめんね
こゆ
助けに来るから!
何かが、私を引っ張る。
勘が言ってる。
"もう、こゆには会えない"
ああ、最後に君に、
触れて、伝えたかった。
感謝と、大好きだったと。
こゆ
っ、手掛かりさえも見つからない、、!!
私たちは、同じ空を見上げることさえ許されない。
私は、呆然と、彼女とは違う空をただ、見上げていたー...。