友達四人と、雪山登山に行った
最初は晴れていたのに、いきなり吹雪になって、近くに見つけた小屋に逃げ込んだ
小屋は、中央に壊れたストーブがあるだけで、電気も何もついていなかった
愛菜
この吹雪いつ止むかな…
結月
さぁ…でも、明日には救助隊も来てくれるんじゃない?
紗良
どうする…?少し寝る?
杏
こんなとこで寝たら凍え死にしちゃうでしょ!
愛菜
皆で起きてないと…なにかしていようか…?
杏
う〜ん……何かするっていっても、真っ暗だしなぁ…
結月
あ、みんなで壁伝いに歩くのは?
紗良
壁伝い?
結月
うん、皆で四隅に立って、一人が壁伝いに歩いて次の角までいってそこの人の肩をたたく
結月
肩をたたかれたら、また次の角まで行って…って感じで
愛菜
なるほど、それいいかも
杏
やってみようか
そうして、結月を最初にして、朝になるまでこれを続けた
翌朝、吹雪が止み、救助隊が来た
救助隊
昨晩はずっと起きていらしたんですか?
紗良
あ、はい…壁伝いに四人でずっと歩いていたんです
救助隊
……四人で…?
不思議そうな顔をする救助隊の男性に、昨日私達がしていたことを簡単に話した
救助隊
あの…すいませんが、それ…
できっこないですよ?
主
こんにちは
主
今回の意味が分かると怖い話はいかがでしたか?
主
早速解説していきましょう
主
雪山で遭難してしまい、小屋で朝を待つことになった四人
主
寒い場所で眠ると起きられなくなるのはご存知ですよね?
主
そのため四人は、起きているために四人で部屋の四隅に立ち、順番に壁を伝って歩くということをし続けました
主
ですが、最後の男性の言葉
主
「できっこない」とはどういうことでしょうか?
主
絵に書くと分かりやすいと思います
主
部屋の四隅に四人が立っているとします。
主
右上の人から時計回りに歩くとすると
主
○ ☆
↓
□ △
↓
□ △
主
○
☆
□ ← △
☆
□ ← △
主
○
↑
□△ ☆
↑
□△ ☆
主
○→
□
△ ☆
□
△ ☆
主
ここでなにかきづきませんか?
主
四人目が歩いていった先には
誰もいないはずですよね?
主
この遊び(?)は、5人の人が必要なんです
主
四人にまぎれて、幽霊でもいたのでしょうか…?
主
さて、今回の話はこれで終わりです
主
最後まで読んで頂き、ありがとうございました