沢木綾香
偽善者ぶってんじゃねーよ
沢木綾香は私の方を右手で押した
その目は鋭い光を放ってる
逢沢優亞
私は偽善者ぶってないよ
沢木綾香
あんたも懲りないよな
柴村静子のこと放っておけって言ってるだけじゃん?どうしてわかんないかな
逢沢優亞
柴村さんは関係ないから
沢木綾香
関係なくないだろー?
あいつのせいであんたが今ここに呼びたされてるんだから、
逢沢優亞
私は柴村さんがいじめられてるのを黙って見ていられないだけよ。お願いだから柴村さんをいじめるのは辞めて
なんどこのお願いをしたかもう数えきれない。これは彼女達への通告だった。でも彼女たちには私の言葉なんか何一つ響かない
沢木綾香
なんであんたの言うこと聞かなくちゃいけないの?
何様のつもり?
イラだった綾香が細く長い脚で私のスネを蹴る
私は両足にぐっと力を入れて耐える
沢木綾香
この状態で口答えするなんてどうかしてるわ
マミはそう言うと
冷ややかな意地悪そうな笑みをこち元に浮かべた。
そしてすぐ側にあった大きなボールかごからバスケットボールを取り思いっきり投げた。
避けるまもなくボールはあたしの腹部に当たった。
逢沢優亞
( ´^`° )ウッ
鈍い衝撃が走った
痛むお腹を押さえて体をくの字にすると今度は私の肩にぶつけた。
逢沢優亞
痛い
お願いだから辞めて
沢木綾香
辞めて?
今さら何言ってんの?
あんたのお願いなんて聞くはずないじゃん。
綾香が冷ややかな口調で言うとマミが隣に移動してボールをつかみ勢いよく腕を振った
ボールは私の顔面をとらえた。
一瞬意識が失いそうになる
座り込んだ私に向かって二人はボールを投げつけてくる。
頭 肩 腰 お腹 背中 脚
逢沢優亞
お願いもう辞めて
お願い辞めて
沢木綾香
もっとやれ笑
小山田マミ
何してんだよ笑
沢木綾香
逃げ場なんてないから
若菜先生
みんな聞いて
このクラスにいじめある?
若菜先生
まぁないわよね笑
ごめんね変なこと聞いて
先生は少しはきずいてる
そう私は思った放課に聞こう
放課
逢沢優亞
先生ちょつといいですか?
若菜先生
あらどうしたの優亞さん?
逢沢優亞
私たちのクラスにいじめがあるんですけど、
若菜先生
うそ
そんなのないでしょ笑
うちのクラスに限っていじめなんて笑っちゃう
一応確認したかっただけよ!
逢沢優亞
先生にそれって
若菜先生
いじめというのはねお互いの誤解から生まれる場合もあるのよ。加害者がいじめているつもりなくて、ただふざけているだけ。それを勘違いして大騒ぎする子がいるの
逢沢優亞
勘違い.........ですか?
でもいじめられたって
相手が感じたらいじめですよね?
若菜先生
違うは、それは我慢が足りないって言うの
若菜先生
人間ね、嫌になることぐらいあるの。人生ね理不尽なことだらけよ!社会人になればよく分かる。それをいじめのせいにしてはダメ🙅
逢沢優亞
あの意味が分かりません。
悪口を言われても暴言を履かれても全部我慢しろってことですか?
若菜先生
その全てを我慢しろって言ってないわ。ただいじめている人全てを悪いって言ったらそうではないは
逢沢優亞
え?
若菜先生
いじめられてる人は何か原因があるのよ。個性が強いとか、それって協調性が足りないと思わない?
逢沢優亞
そんなことないです
そんなんでいじめを否定しないでください
先生は何を言いたいんですか?
若菜先生
否定はしてないわ。やっぱり個性が強すぎるのは良くないわ。
逢沢優亞
いじめられたくなかったら個性を強くするなってことですか?
若菜先生
それを変えればいいってもんではないわ。それにみんなの意見にしたがわず和を乱す正義感ぶる子がいるのも良くない。
やっぱり周りの意見に対して合わせれないのも問題ね。