ー研究所ー
(初対面の)桃色の髪をした宇宙人と渡された資料を見る。
そこには高校生くらいの男の子の写真が載っており、下には[今後の実験において重要]と赤字で表記されている。
優稀(ゆうき)
実愛(みのり)
蓮(れん)
蓮(れん)
蓮(れん)
そう言うと、蓮は近くの部屋へ姿を消した。
ニヤニヤと気味悪い笑みを浮かべながら聞いてくる彼女に目を見開く。
研究員たちは無言で此方の会話を聞いている。
「俺は、この体の人間の記憶を知らない。」
蓮(れん)
そう言って、目の前の女は自身の白髪を揺らして微笑んだ。
微笑みながら、彼女が怒る少女へ距離を詰めた。
白髪がブワリと浮いたかと思うと、金色の蝶が一斉に少女へ襲いかかった。
叫んだ少女は、そのまま気絶して倒れた。
俺の手から現れた蛾に機械的に呟くと、蛾は静かに舞いながら消えた。
ー神社ー
サクラ
サクラ
サクラ
サクラの怒りに乗るように、周りの物が次々と浮かび俺を襲う。
躱すことしか出来ず、攻撃もままならない。
サクラ
俺の背後から大量に現れた蛾が、サクラに襲いかかる。
咄嗟にサクラが顔を多いながら距離を取る。
サクラ
サクラ
リルル
リリア
サクラと俺が戦っている中、2人の会話が聞こえる。
リルル
慌ててリルルの元へ蛾を飛ばしたが、バチッという音と共に消えた。
リルルの周りからバチバチと激しい音が鳴っている。
その時だった。
サクラ
リルル
にっこりと可愛らしい笑みを浮かべる少女。
彼女の周りを美しい蝶が舞っていた。
サクラ
リルル
麗華(れいか)
麗華(れいか)
サクラ
サクラ
麗華の頭上に無数の刀が現れ、俺たちへ剣先が向けられる。
サクラはリルルとリリアの立つ場所へ走り出した。
麗華(れいか)
麗華が腕を振り上げた瞬間、大量の刀が神社を襲った。
麗華(れいか)
麗華の肩を借りるように足を引きずりながら歩く。
麗華(れいか)
麗華(れいか)
麗華(れいか)
笑いながら麗華が俺を煽る。
麗華(れいか)
麗華(れいか)
麗華(れいか)
俺が止めたが虚しく、数分後には幽が物凄い形相で走ってきた。
幽(ゆう)
麗華(れいか)
幽(ゆう)
麗華(れいか)
麗華(れいか)
幽(ゆう)
幽が俺を見て首を傾げる。
その間も俺は汗が止まらない。
もし、俺が幽が大好きなペットの文鳥だとかバレたら…
幽(ゆう)
幽(ゆう)
麗華(れいか)
幽(ゆう)
幽(ゆう)
俺の無理なお願いにも、あっさりと頷く幽に驚いてしまう。
幽(ゆう)
麗華(れいか)
ニヤニヤと笑いながら囁いてきた麗華を俺は思い切り睨みつけた。
誠志郎(せいしろう)
3人の人影を見つけて、誠志郎は足を止めた。
誠志郎(せいしろう)
誠志郎(せいしろう)
白髪ーー麗華を見て、誠志郎は顔を顰めた。
誠志郎(せいしろう)
誠志郎(せいしろう)
誠志郎(せいしろう)
リルル
誠志郎(せいしろう)
後ろから腕を引っ張られ、驚いて誠志郎は振り向く。
そこには何度か見た事のある宇宙人がいた。
誠志郎(せいしろう)
リルル
荒い息をしながら、リルルが立っている。
体から微かにパリパリと音がするのは気の所為だろうか。
リルル
誠志郎(せいしろう)
誠志郎(せいしろう)
リルル
リルル
誠志郎(せいしろう)
リルル
リルル
誠志郎(せいしろう)
『宇宙人なの?人間なの?』
リルル
リルル
誠志郎(せいしろう)
リルル
リルル
リルル
誠志郎(せいしろう)
誠志郎(せいしろう)
誠志郎の言葉に、リルルが驚く。
誠志郎(せいしろう)
誠志郎(せいしろう)
誠志郎(せいしろう)
リルル
誠志郎(せいしろう)
リルル
誠志郎(せいしろう)
誠志郎(せいしろう)
誠志郎はメモをリルルに渡す。
そこには誠志郎の電話番号が書かれていた。
誠志郎(せいしろう)
リルル
リルル
誠志郎(せいしろう)
リルル
リルルの言葉に誠志郎が固まる。
そして、怪しく微笑んだ。
誠志郎(せいしろう)
リルル
誠志郎を置いて、リルルは来た道を引き返した。
リルル
ー研究所ー
優稀(ゆうき)
実愛(みのり)
3人が静かにパソコンに向き合っている。
やがて、優希が口を開く。
優稀(ゆうき)
蓮(れん)
優稀(ゆうき)
優稀(ゆうき)
優稀(ゆうき)
実愛(みのり)
実愛(みのり)
蓮(れん)
蓮(れん)
優稀(ゆうき)
実愛(みのり)
優希の言葉に実愛が俯いた。
優稀(ゆうき)
蓮(れん)
蓮(れん)
実愛(みのり)
3人の目的を知る者はいなかった。
コメント
27件
つまり麗華さんは敵陣営ってことですね!マジか!寄生型なんているのか…
ふぁっ!!?寄生!?え、敵まじか……なんかこのシリーズは毎回びっくりさせてもらってる気がするw面白かった!次回も気になる……!
寄生!?!? まさか火事になった時に寄生されて…???