○○
……
数原龍友
…っすまん!
数原龍友
○○ちゃんの気持ちもわからずにこんなことして
数原龍友
第1未成年に手出して、
○○
(わ、ど、どうしよう)
私は恋愛経験がなく、初めてされたことに驚いてただけ
龍友さんはそんな私を見て嫌がっていたと思ってる、
○○
(な、なにか誤解をとくために…は)
数原龍友
今日は、ごめん。家まで送っ…
話している途中で私は龍友さんに抱きついた
数原龍友
……ちょ?お嬢さん?
『このままずっとこうしていたい』
その思いが伝わったのか、龍友さんは私を抱き返してくれた。
○○
ふふ、龍友さんいー匂い
数原龍友
なんやそれ
ふっと鼻で笑ってくれる彼
同時に彼の鼻ピアスがきらっと光る
横顔だけど、すごくかっこいい
あんまり大きくない目には長いまつ毛が伸びている
○○
(思えば私、助けられただけで恋しちゃってる)
とんだ尻軽女だ、と思いながら、話を戻していく
○○
ね、ずっと見てたってどういうこと?
数原龍友
………
数原龍友
数原龍友
○○がサーフィンしてたの
数原龍友
ずっとかっこいいなって、見てたってこと
○○
(私の事、見ててくれたんだ…)
海の近くの家の人達はわざわざ家から出てきて苦情を言ってきたり
時には警察騒ぎになって海を追い出された
でもたった1人、私を応援してくれて
私の事を見ててくれている
そう思うと自然と暖かいものが頬をつたった
数原龍友
げ!泣いてもーた!
○○
…るさい
数原龍友
はいはい
そういって龍友さんは私の頭を撫でてくれる
○○
(…もぅ、好き)
数原龍友
好きや
○○
!!?!
同じことを思ってしまい、動揺を隠せない
数原龍友
ふふ、○○もそう思った?
○○
…うん
数原龍友
…かわええわ
珍しく耳まで真っ赤にさせてそういってくる
○○
…龍友もかわええぞ
数原龍友
なんやそのカタコトな…
数原龍友
数原龍友
○○
と少し掠れた声で私を呼ぶ
○○
龍友
私も名を呼び返すと深いキスを落とす
そもそも恋愛経験がなかった私は正直よくわからなかったが
すごく暖かくて心地よかった
こうして私はクリスマスの日に初めての素敵な彼氏が出来た
ひとり暮らしだった私は龍友の家に泊まって寝た
○○
(一人暮らしって言っても、自分で建てた家だけど)
数原龍友
なんならずっとここにおれば?
○○
え!いいの!?
数原龍友
当たり前やん
数原龍友
だって俺ら
数原龍友
数原龍友
彼氏彼女やし
END







