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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

圉鵺市

御子柴

ようやく外れた...︎

御子柴

クソッ‼︎このオレをバカにしやがって...‼︎

燐堂

燐堂

御子柴。

御子柴

...オマエ1人だけか?あとの雑魚どもはどうした?

御子柴

ハッ‼︎まさか怖気付いて逃げたってか‼︎

燐堂

...兎隠 柘榴は亡くなった。

御子柴

あ?...ああ、あの女か。

御子柴

アイツは捨て駒だったから別に死んでも

ドガッ

御子柴

ウオッ‼︎

ドサッ

御子柴

オマエッ‼︎何様のつもり...

ガッ

燐堂

アンタには分からないと思うけどね...

燐堂

燐堂

世の中死んでもいい人間なんて1人もいないんだよっ‼︎

燐堂

アンタ達にはどうでもいいかもしれないけど、死ぬっていうのはとっても悲しくて、残酷で、心に穴が空いたような気持ちになるんだよ...‼︎

御子柴

...それがどうした。人間なんていつかは死ぬだろう?それが偶然早く来ただけだ。

御子柴

まあ、運がなかっただけだろ?

バキッ

御子柴

イッ...‼︎

燐堂

じゃあアンタはどうなのよっ‼︎

御子柴

ハア⁉︎

燐堂

アンタが死んでも運がなかったで済むの⁉︎

御子柴

御子柴

さっきからうるせーなっ‼︎

御子柴

なんでそんなにオレに構うんだよっ‼︎

御子柴

オマエなんかさっさと『死ね‼︎』

シーン

御子柴

は?『死ね‼︎』

シーン

御子柴

な、なんで能力が使えないんだ...?

燐堂

...御子柴、アタシはアンタにどう思われてるかは知らない。でもアタシは...

燐堂

燐堂

アンタは仲間だし、家族だと思ってるっ‼︎

燐堂

アタシは、もう誰かが死ぬ姿なんて見たくないよ...

燐堂

だからアタシは“この世界”を消したくない。

燐堂

でもそれはできないんだよ...

御子柴

何さっきから訳分かんねーこと言ってんだ...?

御子柴

能力が使えないなら...

御子柴

この手でオマエを殺してやるっ‼︎

プシュッ

サァァァァァ

御子柴

御子柴

は?な、何でドローンが...?

棘に包まれた化け物

ガアアアアッ‼︎

棘に包まれた化け物

ガア...ぁあ?

男性B

あ、あれ?俺は今まで何を...

御子柴

化け物が人間に...っ⁉︎

御子柴

オイ‼一体どういう事だ⁉︎︎

燐堂

もう終わりなんだよ...

御子柴

終わりって...オレはまだ...

御子柴

!?

ドロォッ

御子柴

な、なんだ⁉︎足が溶けて...っ⁉︎

燐堂

もういいんだよ、御子柴。もう頑張らなくていいんだよ...

御子柴

オ、オイッ‼︎オレが悪かった‼︎だからこの現象を止めてくれっ‼︎

燐堂

ごめんね、辛い思いさせて...

御子柴

オイッ‼︎た、頼む‼︎お願いだ...っ‼︎

燐堂

もうゆっくり休んでいいからね。

御子柴

い、いやだ‼︎オ、オレは...

トプンッ

燐堂

燐堂

ごめんね、御子柴。

研究所

琥珀

最後の別れは済んだか?

燐堂

一応...

燐堂

でも何でこうなっちゃったんだろう...?

燐堂

やっぱり“運命”だったのかな...

琥珀

おい、何事も“運命”で片付けるのは死んでいったアイツらへの冒涜だ。

燐堂

た、確かに...ごめん。

琥珀

それにアイツらは“運命”で死んだんじゃない。

琥珀

“運命”に抗って生きたんだ。

燐堂

“運命”に抗って生きた...?

琥珀

元々私達は研究所で“人体実験”をされ続け、要らなくなったら処分されるという決められた“運命”のもと生きていた。

琥珀

しかし研究所から逃げ出しその“運命”に抗った。言うなれば“死の呪縛”から解放されたと言ってもいいな。

琥珀

そしてアイツらは己の命が燃え尽きるまで必死に生きたんだ。

燐堂

そうか...そうだよね。

燐堂

必死に生きたんだよね...‼︎

琥珀

ああ、だから貴様が気に病む必要は...

燐堂

はあ〜あ‼︎よし‼︎いつまでもメソメソしてたらアイツらに顔向けできないし、切り替えていこっ‼︎

琥珀

むっ。寒暖差の激しい奴だな。

燐堂

ふふっ、そうかな?

琥珀

まあいい。私もいつものテンションの方が落ち着くからな。

燐堂

えー、意外‼︎てっきりシリアスな方が好きかと思ってた‼︎

琥珀

人を見た目で判断するな。

燐堂

あははっ‼︎ゴメンゴメン‼︎

燐堂

燐堂

ありがとうね。
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