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氷は恋に溶けてゆく

第1話 - 氷は恋に溶けてゆく

101

2019年01月06日

#テラコン

#恋愛

#学園

#超長編

#ルームメイト

れなのん

私は氷川真冬。中学２年生。引っ越すことになった。

真冬の母

真冬、支度は出来たの？

真冬

出来たよ！

真冬の母

そう、なら行きましょ

真冬

(次の学校って、どんな所なんだろう？友達出来るといいな。)

新しい家

真冬

ここで、暮らすのか…

真冬

それにしても、広い家！

真冬

私の部屋も広い♪

真冬

楽しくやっていけそう…

真冬の母

学校は、明日から始まるからね

真冬の母

明日までに用意しておくのよ

真冬

はーい

真冬

準備…っと

真冬

終わった！

真冬

もうこんな時間…

真冬

そろそろ寝なきゃ

真冬

このベッド、気持ちいいな…

朝

真冬の母

おはよう真冬

真冬

おはよう、お母さん

真冬の母

学校、楽しめるといいわね

真冬

うん。

真冬

それじゃ…

真冬

行ってきます

真冬の母

行ってらっしゃい

真冬

私、ちゃんと馴染めるかな？

学校

真冬

うわぁぁ

真冬

何ここ……

真冬

すごく､､､綺麗…

イヴァラス校長

あなたが転入生の氷川真冬様でしょうか？

真冬

…はい

イヴァラス校長

我が魔法学校、『イヴァズラート』へようこそ！

真冬

・・・

真冬

……え？

真冬

魔法学校？

イヴァラス校長

あら？お母様から話を聞いてないのかしら？

真冬

聞いていませんが…

イヴァラス校長

あらまぁ、それは

イヴァラス校長

この学校は、特別な能力を持つ者だけが通える、魔法学校なんですよ

真冬

ええっ！じゃあなんで私が…？

イヴァラス校長

あなたもその1人。特別な能力を持つ人間なのよ。

イヴァラス校長

でも、まだ力を知らなくて、コントロールも出来ない。だからこの学校で、力の使い方を教わるのよ

真冬

へぇ～

真冬

(なんだかよく分からないよ！私が、能力者とか、どういうことなの!?)

イヴァラス校長

それじゃ、あなたの生徒登録をしなくては。それに、なんの能力があるのか、調べないとね。

真冬

はぁ。

イヴァラス校長

えーと、お名前をもう一度聞かせてくれるかしら？

真冬

氷川真冬(ひかわまふゆ)です。

イヴァラス校長

あなたの場合、氷の使いであることは確かね。

イヴァラス校長

今登録してるわ。少し待ってくださいね。

真冬

私が…氷の使い…

イヴァラス校長

そうよ。氷の使いなんて、珍しい者ね。

イヴァラス校長

ちょっと体温を測らせて頂くわ。

真冬

・・・

イヴァラス校長

全体的に体温が低いのね

真冬

よく言われます。

イヴァラス校長

さすが氷の使いね。

真冬

あの…他にも氷の使いって、いるんですか？

イヴァラス校長

氷の使いはいないの。雪の使いはいるわよ。

真冬

そうなんですか。

真冬

(氷の使いって、そんなに珍しいんだ…)

イヴァラス校長

登録は終わったわ。

イヴァラス校長

この学校の者は、寮で生活することになっているんだけど…

イヴァラス校長

これはお母様からお聞きになりましたか？

真冬

…いいえ

真冬

(お母さん…!!)

イヴァラス校長

それなら説明致しますね。

イヴァラス校長

この学校に通う全ての能力者は、寮で暮らすことになっているの。詳しい事はルームメイトさんから聞いてくださいね。

真冬

ルームメイト？

イヴァラス校長

そうよ。同じ力を持つ者と、同じ部屋で生活をするの。でも、氷使いはあなた1人だから、雪使いと一緒の部屋で生活して欲しいの。雪も氷もほとんど同じなのよ？

真冬

はい…

イヴァラス校長

紹介するわね、あなたのルームメイト、雪月様。

氷河

(あれ、小学校の時の、真冬？)

イヴァラス校長

この方が、雪使いで、あなたのルームメイトよ。

真冬

えっ…

真冬

ルームメイトって、女子なんじゃ…

イヴァラス校長

わたくし、女子だなんて言ったかしら？

真冬

い、いえ、言ってなかった、ですね…

イヴァラス校長

(´･∀･`) ｵｯﾎｯﾎｯﾎ

イヴァラス校長

仲良くやっていくのよ

真冬

えっと……

氷河

俺、雪月氷河。よろしく。

真冬

氷川真冬です。よろしくお願いします。

氷河

ん。なんて呼べばいい？

真冬

真冬とか、何でもっ､､､

氷河

緊張してんの？

真冬

は、はいっ…ごめんなさい…

氷河

(可愛い…前と全然変わってない)

真冬

すみません、私、男の方が苦手で…

氷河

そうなんだ。
(知ってる)

真冬

こんな私をよろしくお願いします……

真冬

あ、私はなんて呼べばいいですか？

氷河

好きなようにしろ

真冬

じゃあ氷河くんでいいですか？

氷河

おう。

真冬

氷河って名前、凄い氷ってぽいのに、雪の使いなんですね

氷河

ああ。

沈黙

真冬

(気まずい…)

氷河

(何話せばいいかわかんねー)

氷河

(つかこいつ、さらに可愛くなったな)

真冬

それにしても、カッコイイな、氷河くん。

氷河

ねぇ、ここの事、どのくらい聞いた？

真冬

えと、

真冬

ってとこまでです。

氷河

ふーん。じゃあ、悪魔のことは聞いてないの？

真冬

悪魔、ですか？

氷河

そ

真冬

聞いてないですね。

氷河

悪魔ってのは、

氷河

能力者の力を奪おうと、襲ってくる。

真冬

え………

氷河

俺たち、珍しい力の持ち主は、特にな。

真冬

……………

氷河

悪魔に力を奪われないように、悪魔を倒すんだ。力を使って。

氷河

だから、この学校で、力を強くする。

真冬

へぇー

氷河

よく分かってないような顔してんな

真冬

(なんで分かるの!?)

真冬

…ちょっとよく分からない

氷河

転校してきたばっかりで、こんな話はキツイよな。今全部わかんなくてもいいから

真冬

はい。

氷河

お前、中２だろ？

真冬

あ、はい！

氷河

そうか。俺も同じ。

真冬

そうなんですか！

氷河

敬語じゃなくていいぞ。

真冬

あ、ありがとう！

真冬

でも氷河くんの方が先輩だね

氷河

まぁな。でも俺、ここに来てまだ1年も経ってない

真冬

え！そうなの!?

氷河

今、５ヶ月くらいだな

真冬

意外～！

氷河

意外ってなんだよｗ

真冬

(あ、笑った…可愛い)

氷河

部屋、行くか

真冬

そう、だね！

氷河・真冬の部屋

真冬

綺麗…

氷河

この前まで俺が１人で暮らしてた

真冬

…さみしく、ないの？

氷河

さみしくは、なかったな。

氷河

俺は人と関わるのが苦手出し、楽だった。特に女は苦手。めんどくさいから。

真冬

(なら私は…)

真冬

ごめんね、私、邪魔、だよね

氷河

…え…………

氷河

邪魔じゃねーよ

氷河

別に…

真冬

・・・？

氷河

お前なら、

氷河

いい………

真冬

私なんかで、いいの…？

氷河

うん…

真冬

あり…がと………

氷河

そんな悲しむなよ

真冬

違っ…嬉しいの……

氷河

(……可愛い…)

氷河

もうちょっとで授業だ。

真冬

ここって、制服とかある？

氷河

一応。でも、力を強めるための装備みたいな感じ。

真冬

私のって、あるの？

氷河

そこの棚見てみろ

真冬

え？これ？

真冬

あ、あった！

氷河

じゃ、着てみな

真冬

えっと、どこで？

氷河

ん、ここ。

真冬

……えっ？

真冬

氷河くんいるのに？

氷河

そ。見ないから

真冬

わ、分かった…

真冬

(ドキドキ)

氷河

(…見たい、かも…)

真冬

終わった、、

真冬

どうかな？

氷河

え/////

氷河

(やばい…)

氷河

胸やば…///

真冬

////////

真冬

仕方ないじゃない！

真冬

これからずっとこれ着てなきゃいけないの？

氷河

お前の能力が強まったら、変わる。あと、夜は脱げる。

真冬

それならいいわ…

氷河

…これ着とけ

真冬

え？

真冬

(氷河くんの、パーカー？)

氷河

あんま人に見られんの、嫌だろ

真冬

ありがとっ！

授業

雪野先生

こんにちは！真冬ちゃん！

雪野先生

私は雪(氷)担当の
雪野恵美(ゆきのえみ)です。

雪野先生

よろしくね！

真冬

氷川真冬です。よろしくお願いします。

雪野先生

先生嬉しい！雪月くん意外にも、生徒が増えたわ！

氷河

前は俺1人だったからな。

雪野先生

じゃあ、真冬ちゃんの特訓から始めましょうか！

雪野先生

雪月くんは自習ね！

氷河

はい。

雪野先生

じゃあ真冬ちゃん、まずは氷を出す練習をしなくては…

真冬

どうやるんですか？

雪野先生

こうやって、念じて、
どうしたいかを言うの

雪野先生

例えば～
氷を盾にしたい時は、
「氷よ、身を守る盾となれ！」とか言うと、なってくれるわ

真冬

へぇ～

真冬

(意外と簡単そう…)

真冬

難しいんですか？

雪野先生

キレイな形を保つのは、難しいわよ。それに、体力を消耗してしまうから、気をつけてね！特に悪魔には！

真冬

はい…

雪野先生

とりあえず、やってみましょ！さっきの例のやつ、言ってみて！

真冬

……………

真冬

氷よ、身を守る盾となれ！

真冬

ダメだぁ…

氷河

手、もうちょっと広げて

氷河

ここはこうするといい

真冬

(氷河くんの手が私の手に触れる。それだけで、私はドキドキしちゃう…)

氷河

(何これ、もうヤバいって…)

氷河

も、もう1回やってみて

真冬

氷よ、身を守る盾となれ！

真冬

((ｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘｯ

真冬

わ……

真冬

出来た！！

真冬

氷河くんのおかげだね！

真冬

ありがとう！

氷河

…どういたしまして

雪野先生

あらぁ～！珍しい！
雪月くんがお礼教えてる！しかも礼儀正しくなってる！

雪野先生

これは真冬ちゃんに行為が。!?

氷河

う、うるさいっ！

雪野先生

わー照れてるー！

真冬

・♡・

真冬

(こっちが照れるよ！)

特訓中… (食事も)

雪野先生

あら、もう外暗いわね
はい！今日はここまでで終わり！

雪野先生

部屋に戻ってていいわよ！

真冬

疲れた～！

氷河

ま、頑張れよ

真冬

うん！氷河くんみたいになれるように、頑張るね！

氷河

(ドキッ)

氷河

氷河でいい。くん付けんな。

真冬

え？いいの!?

氷河

あたりめーだろ

真冬

嫌なんだと思ってた！

真冬

なんか話そう？

氷河

じゃ、お互いのこと知る為に、質問とかは？

真冬

いいね、それ！

氷河

じゃ、俺から

氷河

真冬はなんでここに来たの？

真冬

えっと、お母さんに、この手紙来たから行きなって言われて来たの

氷河

嫌じゃなかった？

真冬

覚えて、ないの。事故にあったみたいで…

氷河

え………

真冬

記憶喪失みたいで…
分からないんだ。ごめんね。

氷河

そうか…

真冬

じゃあ、氷河はなんで来たの？

氷河

俺は、

氷河

俺は嫌われ者だった。昔から、態度が冷たいって言われてきた。顔にも全然出ないから、『俺らといても楽しくないだろ？』って言われてハブられてた。

氷河

そんな時に手紙が来たから、俺はもう１度やり直そうと思って、ここに来た。

氷河

それでも、誰も仲良くしてくれなかったけどね。

氷河

俺、嫌われる素質あんのかな

真冬

そんなことない

真冬

氷河は優しいよ！

真冬

私が、氷河の友達になりたい！

氷河

ありがと…

氷河

でも俺は、お前と友達にはなりたくない。

真冬

……え…

氷河

友達じゃ、足りない。

氷河

それ以上に、なってほしいんだ。

真冬

それ以上…って？

氷河

……恋人……

真冬

え！？私たち、会ったばかりだよっ!?

氷河

いや、違うんだ。
俺達は、小学校の時、親友だったんだ。

真冬

…どういうこと？

氷河

記憶がないんだろ？俺は、覚えてる。

氷河

1年生になって、友達ができなかった俺に、話しかけてくれたのが、真冬だったんだよ。

氷河

それからも、俺には友達できなかった。それでも、真冬はずっと一緒にいてくれた。
6年間、同じクラスだった。

それで、真冬は親友になろうって言ってくれたんだ。
その時からずっと好きだった。まさか真冬も、能力者だと思わなかったよ。

真冬

私、思い出せないけど…

真冬

雪月氷河って名前、聞き覚えがあるような気がしたの。

氷河

ちょっとでもわかってもらえて良かったよ。

氷河

あと、返事考えとけよ。

真冬

……うん…

朝

氷河

真冬？

氷河

居ない？…真冬？

氷河

あれ、メモがある…

氷河

色々考えたいので中庭に行ってきます。真冬

氷河

中庭…

氷河

見に行ってみるか

中庭

真冬

…急に好きとか言われても…。どうすればいいの!?

真冬

氷河のことしか、考えられなくなってるよ

悪魔

あ、可愛い子発見～

悪魔

氷使いか？珍しい。力を奪ってやろう

悪魔

お嬢さん

真冬

…………？

悪魔

君の力を頂きに来たよ

真冬

もしかして、悪魔？

悪魔

はははっ！そうさ、俺は悪魔だ！

真冬

(どうしよっ…)

悪魔

容赦はしないからな

悪魔

はっ！！

真冬

氷よ、身を守る盾となれ！

真冬

バリーン

悪魔

クソっ

悪魔

はああああっ！

真冬

うっ…はっ……

悪魔

フン！楽勝だな！

悪魔

次で最後にさせて貰うよ

悪魔

いけ！はあっ！

真冬

(もうダメだっ！)

氷河

雪よ、塊となれ！

氷河

はっ！！！！！！！

悪魔

…ｸﾞﾊｯ……

真冬

悪魔は……？

氷河

消えたみたいだな。

真冬

…うぅっ…

真冬

…ありがと、氷河……

真冬

…氷河が来てくれなかったら、私、今頃死んでた…

真冬

好きぃぃぃ！氷河、大好きっ！

氷河

えっ/////

真冬

氷河の全部が大好きぃぃ！

真冬

私だって好きだよ！でも返事迷ったのは、私なんかじゃつりあわないとおもったからだよぉぉぉ！

氷河

真冬……

氷河

告白、OKだと、思っていいの？

真冬

うん、いいよ！

氷河

………っ

氷河

真冬！大好きだ！！

真冬

私もっ！

氷河

真冬、耳冷たいよ？

真冬

私体温低いから…

氷河

ﾁｭｯ))

真冬

きゃっ！

氷河

温まった？

真冬

うん、凄い…///

❦END❧

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