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特殊創薬研究室
翠
確かに言われてみれば周りほとんど薬品みたいなの置いてあんな...
ルナ
あ‼︎動くない‼︎ちゃんと休むする‼︎
翠
...あいよ。
翠
たくっ、何であんなに必死なんだよ...
翠
てかそれにしても何でここ
翠
翠
“絵鳩”しかいねーんだ？
特殊遺伝子学研究室
柘榴
大丈夫かなぁ。もう着いてるかなぁ。
天望
そんなに心配することか？
柘榴
いや、なんか不安で...
天望
そういえば後輩は“元特殊創薬研究室に所属していた”ようだが、絵鳩という奴はどんな奴なんだ？
柘榴
あれ？天望先輩は会ったことないんですか？
天望
その言い方だと狼は会ったのか？
柘榴
はい、空泉先輩は先週廊下で話したって言ってました。
天望
サボっていたな？
柘榴
バリバリ、サボってました。
天望
クソ女が...
天望
で、絵鳩という奴はなんだ？
柘榴
ピンク色の髪の毛の小柄な女の子なんですが、薬の知識がたくさんある凄い子なんです。
柘榴
でも1つだけ欠点がありまして...
天望
欠点？
柘榴
ちゃんとした日本語が話せないんです。
天望
もしや過去に何かあった系か？
柘榴
はい。
柘榴
彼女は幼少期に両親を事故で亡くして1人ぼっちになったんです。
柘榴
そして色々な親戚に引き取られるも、たらい回しにされて読み書きもまともに教えてもらえず、ずっと1人で生きてきたんです。
柘榴
だから私は彼女を1人にさせないように常に行動を共にしてたんですけど、研究分野の違いで私がここに来て、また彼女を1人にさせちゃったんです...
天望
でも絵鳩という奴はお前がここに来ることに対して納得していたんだろ？ならばお前が悔やむことはないだろ。
柘榴
それはそうですけど...
天望
それにここがA棟に対して向こうはC棟だ。会いに行けない距離ではないだろ。
柘榴
でも研究が
天望
めんどい。
柘榴
へ？
天望
それはただの言い訳だろ。気持ち次第で行動は大きく変わる。
天望
肝に銘じておけ。
柘榴
は、はい。
天望
しかしおつかいを頼んでかれこれ1時間だが、あの不良は何を駄弁っているん
翠
悪い、遅くなった‼︎
柘榴
あ、お帰りなさい‼︎
翠
ちゃんとリスト通りだろ？
天望
...ふむ、ご苦労。
翠
他に手伝えることは
天望
ない。
天望
だが今回の件は助かった。ありがとう。
天望
とりあえず今日は休め。また何かあれば呼ぶかもしれん。
翠
分かった‼︎じゃあ失礼する。
スタスタスタ
柘榴
なんか妙に明るくないですか？
天望
仲良くなったんじゃないか？
柘榴
ふふっ、まあさっきより雰囲気がよくなったのでよかったです笑
天望
さて、一旦小休憩を挟んで再開するぞ。
柘榴
いえ、私はこのまま行けますけど...
天望
お前も狼みたいに1日に凄い頑張って今日熱が出て迷惑をかけるようなバカになりたいのか？
柘榴
あー...
柘榴
じゃあ少し休みますね...
天望
ああ、そうしろ。
天望
後輩はあのバカのようにはなるなよ。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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