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亜美
ん、ふわぁ……
コツン
亜美
あ、佐久夜くん…
亜美
結局ずっと居てくれたんだ……
佐久夜
ふわぁ……
佐久夜
あれ、起きてたの？
亜美
いま起きたところだよ
佐久夜
そっか
佐久夜
ご飯行こうか、車椅子使えば大丈夫だから
亜美
うん
レストラン
亜美
やっぱりハンバーグ定食なんだねーw
佐久夜
だって美味いだろー
亜美
ねぇ
佐久夜
???
亜美
好きなの？
亜美
あの店員さん
佐久夜
え、香織さんのこと？
亜美
うん
佐久夜
まさかっ
亜美
だって昨日、あんなに親しく…
佐久夜
だってお母さんだもん
亜美
え？
佐久夜
義母なんだよ
亜美
そうなの！？
佐久夜
お父さんの再婚相手で、たまたまここで働いてたんだ
亜美
そーだったんだ……
佐久夜
あれ
佐久夜
もしかして、ヤキモチ妬いてくれたの？笑笑
亜美
はっ！？
亜美
そんなんじゃないよ！
佐久夜
ふぅーん
佐久夜
ま、いいけどね
佐久夜
俺の好きな子は変わらないから
亜美
亜美
やっぱ好きな子居るんだ
佐久夜
え？
亜美
好きな子いるなら紛らわしい事しないでよ！
佐久夜
何言って…
亜美
馬鹿っ！もうほっといて！
佐久夜
待てよっ！
佐久夜
なんで怒ってるんだよ……
香織さん
伝わってないんじゃないの？
佐久夜
え？
香織さん
佐久夜くんの気持ち、あの子にちゃんと伝えた？
佐久夜
……。
香織さん
あの子は幼くて純粋だからきっと佐久夜くんの気持ちに気づいてないわよ
佐久夜
そうですね……
佐久夜
ありがとうございます
佐久夜
伝えてきます
香織さん
うん、頑張ってね
ガチャ
亜美
佐久夜くん！？
佐久夜
やっぱりな
佐久夜
屋上だと思ったよ…
亜美
なんで来るの……
亜美
好きな子のところへ行けばいいじゃん
佐久夜
亜美、聞いて
亜美
いーよ別に好きな子の所に行ったって
佐久夜
亜美、
亜美
私はどうせもうすぐ死ぬんだからっ
佐久夜
亜美!
亜美
亜美
この桜も色あせてきたね…
亜美
私もこの桜と一緒に散るんだ…
亜美
今までありがとね
佐久夜
亜美、俺の話を聞いて
亜美
……。
佐久夜
俺の好きな子は亜美だよ
亜美
…え？
佐久夜
出会ってから少ししか経ってないけど
佐久夜
俺の中で亜美の存在がどんどん大きくなっていって、
佐久夜
この気持ちがもう止まらないんだ
亜美
佐久夜くん……。
佐久夜
愛してる
佐久夜
いや、愛してるじゃ足りない
佐久夜
言葉じゃ伝えられない程に亜美が好きなんだよ
亜美
亜美
嬉しい…嬉しいよ
亜美
私も佐久夜くんのへの好きが止まらなかった
佐久夜
亜美、出会えて良かった
亜美
私も
佐久夜
これ…受け取ってくれる？
亜美
えっ、
亜美
これって…
佐久夜
結婚してください
亜美
指輪…
亜美
ありがとう(இдஇ; )
亜美
でも受け取れないよ…
佐久夜
どうして？
亜美
だってもうすぐ死ぬんだよ？
亜美
結婚なんて無理だよ…
佐久夜
でも形にしたいんだ
佐久夜
亜美に出会えたこと、愛し合えたことを形にして共有したい
亜美
佐久夜くん…
佐久夜
受け取ってくれる？
亜美
亜美
うん
佐久夜が亜美に指輪をはめる
亜美
綺麗…ありがとう佐久夜くん
亜美
私って今、世界一幸せ者だよ
亜美
大好きな王子様にプロポーズされるなんて……
佐久夜
亜美………
亜美
あっ……ううっ
亜美
苦し…
佐久夜
亜美！
亜美
大丈夫…うっ
佐久夜
いま先生呼ぶからっ
亜美
まって…
亜美
行かない……で
佐久夜
え？
亜美
このまま…佐久夜くんの腕の中で死にたいの……
佐久夜
でもっ
亜美
お願い……
佐久夜
佐久夜
分かったよ
佐久夜
亜美、愛してる
亜美
わたし……も
数年後
香織さん
今年もこの季節ね……
佐久夜
うん
佐久夜
綺麗な桜だ…
佐久夜
亜美も見てるかな
香織さん
きっと見てるよ
香織さん
佐久夜くんの病気が治っちゃったのも亜美ちゃんのおかげかもしれないわね
佐久夜
亜美……
佐久夜
なんで俺が生き残っちゃったんだろ
佐久夜
俺も亜美の所に行かなきゃいけなかったのに……
香織さん
それは違うわ！
佐久夜
香織さん……
香織さん
佐久夜くんは亜美ちゃんの分も生きなきゃいけないの
佐久夜
でも……
香織さん
夫婦でしょ
香織さん
2人で1人
香織さん
あなたの中で亜美ちゃんは生きてるわ
香織さん
あなたの中の亜美ちゃんを死なせないで
佐久夜
佐久夜
その通りですよね…
佐久夜
俺が亜美を忘れない
佐久夜
この指輪に誓って……ありがとう亜美、愛してる
佐久夜
永遠に
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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