キリナ(昔)
フーフー……
遥香(昔)
………私を……騙した……のッ……?
キリナ(昔)
…………騙した?
キリナ(昔)
スタスタスタ…
キリナ(昔)
違う。救ってあげたんだよ。
キリナ(昔)
彼奴側だったら例え惜しくも殺らなきゃならない
キリナ(昔)
あんたは敵だった。
キリナ(昔)
なのに
キリナ(昔)
笑顔で笑って
キリナ(昔)
そんな人はじめて見た。それに君は隠すのも得意みたいだね
遥香(昔)
ちがッ……
キリナ(昔)
何もちがくない。
キリナ(昔)
雷鵞を殺ろうとしてたのに。
遥香(昔)
それは……
キリナ(昔)
んじゃ
キリナ(昔)
これで辞めだ。
キリナ(昔)
じゃーな。
バンッッッッ!!!
遥香(昔)
…………
白い部屋の中
二人の声と
銃声だけが
響いた。
遥香(昔)
おい!!
支配人
おや?死んだじゃないのかね?
遥香(昔)
未練で生き延びたわボケ
遥香(昔)
というか
遥香(昔)
なんでこんな事するんだよ。
支配人
それはね。
支配人
あの子達の絶望した顔が好きだからだよ
支配人
他の人の絶望した顔は面白くない
支配人
過去に辛さを知ってるだからこその絶望の顔
支配人
それが私は好きなんだよ。
遥香(昔)
……そうかよ。
遥香(昔)
(私だってこんな事したくないのに)
『遥香の説明書』
遥香は敵だが好きでやってるわけじゃない
わざと皆の為に配下についたのだ
これも皆の為なのだ
次回
主の話。