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あてんしょん ・irxs様の名前等をお借りした二次創作(nmmn)となっています。 ・主に桃さんと赤さんでの物語進行となります。 ・いじめ等、不快に思われるような描写がある可能性があります。 以上の要素が苦手・嫌いな方は、この時点でのブラウザバックをお願いします。 いたずらでの通報等はお控えください。誤字脱字等、何か至らぬ点がありましたら、コメントにてご報告ください。 その他、内容に触れるコメントをして頂く際は、直接ご本人様達のお名前を出さずメンバーカラー等での表記を厳守してください。 検索避け及びnmmnのルール違反にならないよう、ご協力をお願い致します。 こちらの作品はnmmnとなっておりますので、拡散・無断転載等は禁止します。もし発見した場合、コメントでの注意喚起を致します。それでも同じ方が何度もされているようでしたら、ブロック・通報致します。
ねぇ、早く…。
俺の気持ちに気づいて。
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いつもと同じ時間、いつもと同じ場所で、また今日も君に会う。
俺に光るような笑顔を向けるのは、赤城 璃憂羅(あかぎ りうら)。
中学からの付き合いのある、仲のいい「友達」。
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2人きりの静かな昇降口に、2人分の笑い声が反響する。
ガチャ
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今はこんなに明るくて笑顔の瞬く彼、
でも、実はいじめられているのだ。
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「あいつら」は、りうらをいじめている4人組。
クラスの中でもよく目立つ、いわゆる「一軍」の女子。
一軍だからか、あいつらには味方が多く、りうらがいじめられていても誰も止めないし、二軍、三軍の奴らは止めれないでいる。
スクールカースト上で下位の自分達が一軍に逆らえば、そこで学校生活は終わる。
そのことをみんな知っているから、見て見ぬふりをするしかないのだ。
かく言う俺も、全体で見れば二軍、三軍に属する。
仮に俺が一軍の陽キャでも、クラスが違うから止めようにも止めれないのだ。
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俺たちが朝早い、強化クラブの部員も来ていないような時間に毎日来るのはこのため。
誰もいないうちに、前日に仕込まれているであろう画鋲や落書き、その他諸々を片付けるため。
りうら1人では心配なのだ。
だから俺も一緒にいる。
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そう言ってりうらは、画鋲がそれなりに入った自分の上靴を片方差し出す。
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塞がっていないもう片方の手で、自分の上靴の片方をりうらの方に滑らす。
りうらの上靴は画鋲を入れて運ぶので使えなくなるからだ。
かと言って、汚れている廊下を靴下でぺたぺた歩く訳にもいかないので、お互い片方ずつ履いてゴミ箱まで片足歩きしている。
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数十個の画鋲を、バラバラとゴミ箱に投げ込む。
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同じように、またたくさんの画鋲がゴミ箱の中に散らばる。
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お互い自分のものではない上靴を交換する。
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俺たちは雑巾がけに掛かっている雑巾を何枚か手に取って、教室に向かった。
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昼休み。
男子トイレから少し顔を出し、りうらに向けて手招きする。
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小さな声で俺の名前を呼びながら小走りでこちらまで来たりうらの手には、ちゃんとお弁当が持たれている。
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2人で肩を並べて、幅の広い廊下の端をコソコソと歩く。
ゴンッ
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寧音
寧音
いじめっ子の1人、静流 寧音(しずる ねおん)。
こいつは、ほぼ毎日のようにこんな風にりうらに物を投げてくる。
りうらの私物を。
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こんなのは、もう反抗するだけ無駄だとわかっている。
俺が変なことをすれば、逆にりうらに対するいじめがエスカレートするかもしれない。
そんなリスクの塊、わざわざするほど俺も馬鹿ではないのだ。
だから俺もりうらも、振り返りもしないが、
正直、隣でこんなことをされて、今すぐあいつにも自分の筆箱を投げ返してやりたいくらい不快だ。
寧音
寧音
寧音
寧音
寧音
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まぁどうせわざと聞こえるように言っているんだろうけど。
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俺たちは少し早歩きになって急いだ。
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俺たちが向かっていたのは屋上。
いつもここに来て、2人きりでお弁当を食べているのだ。
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りうらだって、そんなにすぐ気分の切り替えができる訳じゃない。
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???
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午後4時すぎ。
「昼休み」以降、恐らく今日は特に何もされることはなく、無事に学校は終わった。
いじめっ子4人は強化クラブに入っているため、帰宅部の俺達を放課後も追い回すことはできないのだ。
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そう言ってりうらの手を取る。
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傾く太陽に目を細めながら、いつもの通学路を2人で通る。
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気づけば、いつもりうらと別れる十字路まで来ていた。
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少し名残惜しいけど、こればかりは仕方のないこと。
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りうらも、少しは寂しく思ってくれているだろうか。
お互い手を振りながら、自分の帰り道を歩く。
「もう1つの楽しみ」に胸を躍らせながら、家に向かった。
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夕食を食べ終わって自室に入るなり、早速ベッドに寝転がってスマホを弄る。
そう、「もう1つの楽しみ」とは、まろとLINEすることだ。
まろは、高校こそ離れたが、仲のいい幼なじみで、今も休みの日に会ったりしている友達である。
そんなまろは、人のどんなところも否定しない。
つまり、俺のりうらに対する好意も「ええやん」と認めてくれるわけだ。
そんなわけで、まろは現在俺の恋愛相談係になっている。
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でも、そんなあいつの性格も嫌いじゃない。
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今日もまた、背中を押してもらった。
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まだお風呂に入ってもいないけど。
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すぐそこまで来ている明日(本番)に、密かに胸を躍らせるばかりだった。
ねぇ…。
俺の気持ちを、受け取って。