テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
32
ao_sa/転生
315
新庄 駿 @一週間ツンデレ
40
京太郎@ドラマ部門1位獲得
2,209
目を覚ますと、知らない天井だった。
リリア
木の香りがする小さな家。 暖炉には火が灯り、部屋は暖かかった。
リリア
???
部屋の奥から、黒いローブを羽織った女性が現れる。 少女は慌てて起き上がった。
リリア
???
リリア
女性は首を傾げる。
???
リリア
女性はテーブルにスープを置いた。
???
少女のお腹が鳴る。 ぐぅぅ……
リリア
恥ずかしさで顔が真っ赤になる。 女性は思わず吹き出した。
???
リリア
少女は夢中でスープを口へ運ぶ。 温かい。 おいしい。 涙が一滴、ぽたりと落ちた。
???
リリア
リリア
女性は何も言わなかった。 ただ静かに少女を見つめる。 食べ終えると、女性が口を開いた。
???
少女の手が止まる。
リリア
公爵家の名を名乗れば、迷惑をかけるかもしれない。 そう思った。
リリア
???
少女は小さく頷いた。 エルネスタは少し考えてから笑う。
???
リリア
???
???
少女はその名前を小さく口にする。
リリア
不思議だった。 たった二文字なのに、胸の奥が少しだけ温かくなる。
???
少女は首を横に振る。
リリア
女性は優しく微笑んだ。
???
???
リリア
この日、少女は公爵令嬢としての名前を胸の奥にしまい、新しい名前とともに新しい人生を歩き始めた。
___________________________________
エルネスタ
エルネスタ
エルネスタ
リリア
エルネスタ
リリア
エルネスタ
少女は思い浮かべる。 帰る場所はない。 迎えに来てくれる人もいない。 少女はぎゅっと服を握った。
リリア
少しの沈黙。 エルネスタはふっと笑った。
エルネスタ
エルネスタ
リリア
エルネスタ
少女は驚きで目を丸くした。 それが、少女と魔女の新しい生活の始まりだった。
──第三話へ続く。
コメント
1件
読み終わりました…。暖炉の火とスープの温かさが、リリアの孤独を優しく包み込んでいく感じがすごく伝わってきました。特に「こんなに温かいご飯、久しぶりで…」のセリフに胸がぎゅっとなりました。エルネスタが押し付けがましくなく「ここにいたい?」と聞く距離感も素敵。新しい名前「ノア」を授かるシーン、たった二文字なのに人生が変わる瞬間が丁寧に描かれていて、じんわり温かくなりました。次が気になります🌙