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バラエティ番組収録の休憩中、だだっ広い楽屋の中で マンネたちとホソクによるミニ鬼ごっこが始まった。
マンネたちよ… さっき2時間ぶっ通しでダンス練習したよな…? しかもおまえらはその後ケータリングの ソフトクリーム爆食いしてたよな…?
しかもホソクが3人を追いかけていたはずなのに いつの間にやらホソクが3人に追いかけられている。 謎だ(それはいつものことだが) 。
結局、お決まりとばかりにホソクがあっさりと ジョングクに捕まって鬼ごっこは終了した。
と、ホソクに抱きついていたジョングク (捕まえたときに抱きついてそのままだった)が 「ん?」とホソクの首元に鼻を近づけて スンスン、と匂いを嗅ぐ。
JH
JK
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TH
ジョングクの言葉に反応してソファーに転がっていた テヒョンとその側でスマホを見ていたジミンも寄ってくる。
JM
JK
JH
わずかにホソクの笑顔が引き攣っている。 なんとか遠ざけようとはしているものの なかなか離れてはくれない様子だ。
さてさて、ここでヒョンの出番ですかね
JN
JK
JM
おい!!「そんなことより」とはなんだ!!! ヒョンの話を聞け!!!
まあそれはさておき、コイツら全然離れる気ないな… ちゃんと叱るべきか?
でもここで本気で怒ると逆に訝しがられそうだ… (特にジミンは危険だと思う)
どうしたものかと頭を悩ませていたそのとき、
NJ
楽屋の端でスタッフとの打ち合わせを終えたナムジュンが ホソクの周りにいるマンネたちに声をかけた。 ピタリと3人が動きをとめる。まさに鶴の一声だ。
はぁい、とジミンとジョングクが 返事をして素直にスタジオに向かう。
少し前から無表情のまま話さなかったテヒョンは なにか言いたげにホソクを見ていたが、 ナムジュンの視線に気づくと会釈をして 先に行った2人を追って小走りで楽屋を出ていった。
JH
NJ
数分前の騒がしさが嘘かのように しんとした楽屋内で、ホソクが少し 気まずそうにちらりとナムジュンを見上げる。
ナムジュンも一瞬ホソクを見たが、「遅れるぞ」とだけ 言うと手に持っていたオーバーコートを羽織り マンネたちに続いて楽屋をあとにした。
その日の夜。
全員が寝静まった頃、誰かの廊下を パタパタと走る音で目を覚ました。
パタパタ、とはいえ、その足音はどこか不規則で… 普通に走っているのならあんな音はしないはず…
根拠はないが嫌な予感がして、僕は重い瞼を擦り 隣のベッドで寝ているユンギを起こさぬよう部屋を出た。
暗闇に洗面所から柑子色の光がほのかに灯っている。
ドアを開けると、ぎょっとした顔の ホソクがこちらを向いた。
JN
JH
ひらひらと洗面台に落ちてゆく花びら。 あれ、なんだろうこの違和感…
JN
花の種類が、増えてる…
たしかこれは…キンセンカ、だったか 前に使っていたカレンデュラオイルがすごくよかった。
増えていたのはキンセンカだけではなかったのだが、 残念ながら僕はそこまで花に詳しいわけではない。
…あいつなら、わかったのだろうか
しかも種類が増えたのに比例して 吐く量も増えている。
徐々に室内に広がってきた甘い香りはきっと マンネたちが言っていた「お花の匂い」だろう。
ようやく吐き気は落ち着いたようだがホソクは すぐその場にしゃがみこんでしまった。
肩で息をしているホソクの背中を見て、 こんなに小さい人だっただろうかと首を傾げる。 丸まっているからというのもあるかもしれないが なんというか、薄くなったというか…
ホソクの手をとって二の腕まで袖を捲ってみると やはり以前よりもほっそりとしていた。
JN
もとからホソクは細身ではあったけれど、 その細さの中にしっかりとした筋肉も持ち合わせていた。 食事をすることだって大好きだったはずだ。
JH
JN
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JN
JH
JN
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JN
JH
少し低い声でホソクの言葉をさえぎると観念したのか、 ホソクは涙を浮かべた顔を見せまいと 俯いてきゅっ、と唇を結ぶ。
無理やり声のトーンを上げて、相手に喋る隙を 与えないよう一方的に喋るときは、 ホソクがなにかをはぐらかそうとしているときだ。
JN
JH
JN
JH
JN
おやすみ、の代わりにホソクの頭を ポンポンと叩いて洗面所を出た。 すぐあとにホソクのすすり泣く声が 扉越しに聞こえる。
出会って、共に走り続けて、およそ10年… 一体いつになればあの不器用な2人が 繋がる日は来るのだろうか。
僕は扉の前で見張りをしながらホソクと、あいつの… ナムジュンの姿を思い浮かべていた。
互いに背を向けあったまま何かを探すように 動く2人の手は何に触れることもなく、 ただ空気を切るだけだった。
作者
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