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シャークん

Broooock!Broooock!

彼の名を叫びながら炎の中を走る

どこではぐれた?

わからない。

どこにいるの?

わからない。

何も分からない、手がかりのないまま走り続ける

シャークん

っ……

息が苦しくなる

炎の中というのもあり、酸欠になっているのか

シャークん

落ち着かないと…冷静に考えないと…

‪”‬‪大切な相方”のため‬

急がないと、でも焦らないで

どうすれば…

……

……

………?

あぁ、そうだ

シャークん

ここまで導いてくれたあいつなら…!

そう考えインカムをつける

シャークん

スマイル!聞こえる?

スマイル

『あぁ、聞こえるけど』

スマイル

『どうした?』

シャークん

ぶるッくが…Broooockが、いない……!

スマイル

『…は?Broooockが?』

シャークん

総統を殺した後、相手国の城が燃えて

シャークん

2人で逃ッげてると思ったらいなくてッ…!

スマイル

『なるほどな』

スマイル

『すぐにそっちの情報を手に入れて探し出す』

シャークん

ありがと!

シャークん

見つかったら教えて!

スマイル

『あぁ、もちろん』

その返事を聞きインカムを1度切る

まず今は探すことに集中しないと

でも今はどこにいるかも検討もつかない状態

それで探し出すなんてだいぶ難易度が高い

シャークん

くっそ…

スマイル

無言でただひたすらに相手国のカメラの映像から探す

だがいない

死角に隠れているのか…?

だがこの国はカメラに死角をできるだけ作らないようにしていると聞いたことがある

だからそれは考えづらい

スマイル

…最後に戦ったのは多分総統室だから……

スマイル

…みっけ

冷静になって考えればすぐ見つかるものだ

インカムを付け報告をする

スマイル

シャークん、聞こえるか?

シャークん

『うん、聞こえる』

シャークん

『見つかった?』

スマイル

あぁ

スマイル

総統室に倒れてる

シャークん

『倒れ…!?』

シャークん

『急がないとっ!』

スマイル

あ、気をつけろよ…って、もうインカム切られたし

はぁ…

だがBroooockに怪我とかないといいな…

シャークん

っはぁ、はぁ、はぁ…

シャークん

ぶるーくッ…!

Broooock

……

シャークん

っえ…?

総統室に倒れる相方

…の近くに先程殺した総統

総統の手には注射器が

シャークん

まさか…

急いでインカムを付ける

シャークん

きりやん…!

きりやん

『シャークん、どうした?』

きりやん

『…Broooockのことか?』

シャークん

えっ、なんで…

きりやん

『スマイルから聞いたよ』

きりやん

『カメラから見る限り多分毒を打たれたんだと思う』

きりやん

『今準備出来たから急いで向かう』

シャークん

…!

シャークん

ありがと、!

凄いな…

…やっぱり毒か

シャークん

無事であって欲しいな…(ポロ

シャークんはどうして

どうして僕なんかを相方に選んだのだろうか

最期にそんなことを考えながら

僕を選んでくれた声を微かに聞く

もう、聞こえなくなってしまいそう

もうすぐ楽に、なれるのかなぁ…?

────

────!─────!

─────

───、─────────!

誰かの声が聞こえる

誰の声かすらわからない

話し声が聞こえる

何話してるんだろう

…もうそろそろ、死ねるかな

─────

────、───?

────

──、────

─────

──────

────

───

────

──────────

─────

───

早く死んでしまいたい

助けて欲しい

迷惑ばっかりでごめんって言いたい

今までありがとうって言いたい

でも

もう全部、どーでもいいかな…

シャークん

ねぇきりやん、いけそう…?

きりやん

まだわかんない、

きりやん

この毒が強力なものなら更に急がないといけないけど

きりやん

まだそれすら分からない状態だからな…

シャークん

…そっか、

シャークん

Broooock、助かるといいな…

きりやん

…そうだな

きりやん

…これでいい、はず

シャークん

……!

きりやん

じゃあこのまま待つか…

シャークん

うん

なんだかさっきよりちょっと眩しい気がする

物理的にもだけど、それ以外でも眩しいような

どこからか、何かの‪”‬‪希望の光”が僕に射し込んでいるようで‬

救われるんだ

そう思えた

Broooock

………ん……

シャークん

…!Broooock…!(ポロ

きりやん

よかった…(ニコッ

Broooock

あ、れ…みん、な…?

いつもの、僕たちの国の医務室

あのまま死ねたはずなのに

どうしてだろうか

……あの時の話し声

シャークんときりやんだったのかな

きんとき

どこか痛いところとかない?苦しくない?

心配してくれる青色

スマイル

お前、向こうの国の総統室で毒打たれてたの、覚えてる?

スマイル

ほんとに…何してんだ…

目に涙を少しだけ浮かべる紫

Nakamu

心配させんなよっ…!(ニコッポロ

こんな時でも笑顔を欠かさない総統の水色

Broooock

なん、で…?

どうしてあのまま死ねなかったのか

死なせてくれなかったのか

シャークん

なんでって…

シャークん

‪”‬‪大切な仲間”‬だからだよ

Broooock

……

正直意味がわからなかった

大切の2文字

それが今わかった

僕達自信が、そういう存在なのかもね

Broooock

…そっか

Broooock

ありがと…(ニコッ

シャークん

俺らは2人で1人みたいなもんだろ

シャークん

1人で死なせねぇから

Broooock

…うん

Broooock

シャークんもね?w

シャークん

分かってるってw

そう言われても

その約束、守ることできないかもなぁ…w

シャークん

…あ、あと

シャークん

Broooockが言ってた

シャークん

「生きてる間は仲間でいさせて」って

シャークん

どういうこと…?

Broooock

っえ…

Nakamu

ん…?Broooockそんなこと言ってたっけ?

シャークん

戦争のときにいってた

シャークん

毒を打たれたときなのかな?

きんとき

え…なんかしんだら仲間じゃないみたいな…

Broooock

え、と

Broooock

……

正直に全て話すか、話さないか

そんなことで迷ってしまう

でも皆にもう迷惑かけたくない

ならここから逃げ出すのがベスト

でも……

Broooock

…僕は

Broooock

シャークんの隣にいていいのかわからなかった

シャークん

え…?

Broooock

こんなに相方と比べものにならないほど弱いのに

Broooock

そんなんなのに…シャークんと、皆と一緒にいていいのかがわからない

Broooock

シャークんと横に並ぶのが嫌だった

Broooock

悪いのは僕

Broooock

何せ弱いんだから

Nakamu

Broooock…

Broooock

もうこれ以上みんなに迷惑かけなくない

Broooock

それなら僕、思ったんだ

Broooock

「死ねばいいんだ」…って

スマイル

っは?

スマイル

何言って…

Broooock

もう皆といられない

Broooock

いちゃいけないって思えるから

きりやん

…お前はほんとにばかだな

Broooock

きりやん

なんで俺らがそうやってBroooockを捨てると思ったんだよ

Broooock

え…?

Nakamu

そうだよ

Nakamu

それにBroooockとシャークんが相方になったのは

Nakamu

2人がそれぞれその人がいいって思ったからでしょ

Nakamu

だから一緒にいていいんだよ

Broooock

Nakamu…

きんとき

Broooockは十分頑張ってるし、

きんとき

もう十分強いと思う

きんとき

弱いって言うのはただの思い込み

きんとき

お前は強いから

Broooock

…強い?何言って…

スマイル

お前、やさしくの実力をわかってねぇな

スマイル

お前は人一倍やさしくて人一倍強いんじゃないのか?

Broooock

どういう…

シャークん

簡単に言えば

シャークん

お前はお前のよさがあるし

シャークん

俺の相方はBroooockしかいないんだよ

シャークん

…だから、どこにもいかないでほしい

Broooock

シャークんまで…

なんで皆そういう風に言うの?

意味がわからない

捨てていいのに

こんな僕をここに置いてくれるの?

シャークんの隣にいていいの?

きりやん

…泣いてるけど、なんか悪いこと言っちゃったかな

Broooock

っあぇ…(ポロポロ)

いつの間にか泣いてしまっていた

よほど皆の言葉が嬉しかったのかとまらない

Nakamu

いくらでも泣いていいよ

Nakamu

Broooockは1人辛い中頑張ったんだから

Broooock

っ…(ポロポロ

きんとき

1人で抱え込まないで。ね?

Broooock

…う、ん、(ポロポロ

どうしてこんなに優しくしてくれるのか

それがまだイマイチわからないけど

やっぱり僕は皆のことが大好きなんだな…w

Broooock

……ありがと…(ニコッ

スマイル

これくらいして当然だろ

Broooock

あはは…w

ただ、思い込みだったのか

こんなに信用しようしかないのに疑心暗鬼になってしまう

それでも今は、今だけでも

最高に幸せでいたい

Broooock

……w

きりやん

ん?どうかしたか?

Broooock

…いや、なんでもない!(ニコッ

きりやん

そ?ならいいや

シャークん

Broooock、完全に回復したら手合わせしよーぜ!

Broooock

あはは、いいよ?w

きんとき

2人は相変わらずだなぁ…w

Nakamu

でもらしくていいんじゃない?

スマイル

…まぁ、そうだな

きりやん

てかさ、Broooockの顔から曇がなくなった気がするんだけど、みんな分かる?

Nakamu

あー、確かに!

Nakamu

それだけ悩んでたなら、やっぱ相談してくれたら良かったのに…w

きんとき

まぁ終わったことだし、今まで通りでいいんじゃないかな?w

きりやん

そうだな!w

-数日後-

Broooock

〜〜…♪

いつもの場所で、寝転がり歌う

皆に話して、だいぶ気が楽になった

正直、まだ相方の隣にいることに抵抗はあるけど

前より良くなった気がする

シャークん

あ、Broooock…ここにいたんだ

Broooock

ん、シャークんやっほ〜

Broooock

どした?

シャークん

ん、暇だから話に来たw

Broooock

なにそれw

シャークん

あ、そういえばこの前Nakamuが────

Broooock

─────w

シャークん

────!w

シャークん

────────…

……ずっと、こうしていたい

そんな思いから、思わず口元を緩めてしまう

シャークん

…ん?Broooockどした?

Broooock

いや、なんでもない!

Broooock

ところで、続き聞かせてよ

シャークん

いいよ〜w

綺麗な快晴の青空に、

蕾だった赤い花が咲いた。

小さな緑の花に添えるように──

_𝐞𝐧𝐝_

この作品はいかがでしたか?

101

コメント

5

ユーザー

ん"ん""(誤字しね 完結おめですッ...!! そしてお疲れ様です︎︎(◜𖥦◝ ))‪꜆🍵‬

ユーザー

よかった…よかった…‪( ◜▿◝ )‬ よかった…(語彙力喪失)

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