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銀河鉄道

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銀河鉄道

1 - 銀河鉄道

♥

510

2020年05月20日

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真っ暗な空に宝石を散りばめたような

綺麗な夜空が僕の瞳に映る

君は誰もいない駅のホームで

風に髪を靡かせながら夜空を見上げている

その姿はなんとも儚く

今にも消えてしまいそうで怖かった

ねえ、、

怖くて怖くて、僕は君に声をかける

なあに…?

僕の声に気付き、振り返る

本当に…行ってしまうんだね

うん、行かなきゃ

優しく流れる風は肌寒くて冷たくて

凍てつくようだ

…そっか

昨日の夢の中でも君をここで見送った筈なのに

なんだか慣れなくて

寂しくて、辛くて

今にも涙が溢れてしまいそうだった

僕はそれを強く歯を食いしばり

涙を堪える

…大丈夫、また会えるよ…

君はそう言って微笑んだ

…会えないよ…っ

君が飛び立つ場所は…

僕が何時でもいつでも君に会えるような

場所じゃないんだろ…?

うん、そうだね…

でも会えなくても…私はちゃんと君を見てるよ

悪戯っぽくはにかむ君の姿に

少し微笑んで「そうだね」って 呟いた

そうしていると時間はどんどん流れていく

早いものだ

綺麗な銀河が描かれた列車。 真ん中には「銀河鉄道」と

金色の筆記体で書かれている

じゃあ…行くね

その言葉に顔が強ばる

まだ僕は君にあの言葉を伝えていない。

強く冷たい風が吹き

誰かが僕を促すようだ

覚束無い足で君に駆け寄る

掠れた声で構わない

ちゃんと君に伝えなきゃ

僕は列車に乗り込む君の手を掴む

君は驚いた顔で僕をじっと見つめ

「どうしたの?」って笑いかける

その笑顔に僕は何度見惚れたか

何度心を動かされたか分からない

ずっと…ずっと

好きだよ

遅いよ…ばか

君は今、あの雲のずっと上にある街へ

登っていく。

僕を置いて

それでも列車は進む

綺麗な夜空を駆け抜けて

綺麗な星達の合間を抜けて

君を乗せて、進む。

君の笑顔に僕は惚れたんだよ…

行く先でもどうか君の笑顔が

輝き続けますように

棺桶の中、君は眠っている

僕は溢れ出しそうな涙を

溜め込んで、君との思い出が

1つのメモリのように僕の頭の中で流れる

いつか…僕が君の所へ行くその日まで

待ってて欲しいんだ…

変わらないよ。

僕が君を憶えてる

想っている

ありがとう

僕にこの気持ちを教えてくれて

好きだよ…

棺桶で安らかに眠る君へ

そう、呟いた

この作品はいかがでしたか?

510

コメント

26

ユーザー

テキストの使い方がとても好きでした😉 フォローありがとうございます!

ユーザー

女の子と男の子がもう一度逢えますように。 おかえりなさい(?)

ユーザー

ぬううううう 1コメと1番目のフォロワー取られたああああ(( ぴえん🥺((

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