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『もしかして、警察学校の方ですか?』
降谷零
青年が僅かに目を見開いた。
降谷零
松田深緒
松田深緒
降谷零
深緒は少し笑って前を向いた。
松田深緒
降谷零
松田深緒
松田深緒
降谷零
青年が僅かに目を細めた。
松田深緒
松田深緒
降谷零
降谷零
松田深緒
降谷零
降谷零
松田深緒
松田深緒
深緒は小さく笑った。
降谷零
青年も笑う。
松田深緒
松田深緒
降谷零
松田深緒
降谷零
松田深緒
深緒が青年を見る。
降谷零
松田深緒
思わず笑ってしまう。
松田深緒
松田深緒
降谷零
松田深緒
松田深緒
真似するように言って、深緒はまた笑った。
降谷零
降谷零
松田深緒
不意に言われ、深緒が青年を見る。
降谷零
松田深緒
一瞬だけ、目を瞬かせる。
それから。
松田深緒
今度は少しだけ穏やかに笑った。
松田深緒
降谷零
それ以上、青年は何も聞かなかった。
松田深緒
降谷零
そして。会話が終わった。
先ほどより少しだけ気まずい。
二人は黙ったまま歩き続けた。
-----
何か話そうか。 そう思っても話題が浮かばない。
隣を歩く青年も同じなのか、特に口を開く様子はなかった。
松田深緒
やがて大きな通りへ出た。
松田深緒
見覚えのある建物が目に入る。
地図で何度も確認した、待ち合わせ場所の近くにある建物だった。
松田深緒
降谷零
松田深緒
足を止める。 青年もそれに合わせて立ち止まった。
松田深緒
降谷零
深緒は腕時計を見る。
松田深緒
嘘だ。全然遅刻だ。
降谷零
青年が緩く笑う。
降谷零
松田深緒
頭を下げる。
松田深緒
降谷零
青年も軽く会釈すると、歩き出した。 深緒はその背中を見送る。
松田深緒
青年は少し先の交差点を曲がった。
深緒がこれから向かう方向とは、反対。
『途中まで同じ方向なので、よければ案内しますよ』
松田深緒
彼が曲がった先。 それは、二人が歩いてきた方角だった。
松田深緒
ぽつりと呟く。
わざわざ来た道を戻ってまで案内してくれたらしい。
松田深緒
小さく呟いて。もう見えなくなった青年の背中へ、もう一度だけ頭を下げた。
-----
待ち合わせ場所が見えてくる。
松田深緒
人混みの中へ視線を走らせる。 探すまでもなかった。
少し先。
見慣れた長い髪。見慣れた横顔。
松田深緒
約一か月ぶりに見る姿。
長く離れていても。 顔を見れば、不思議なくらい一瞬でいつもの距離へ戻る。
――はずだった。
松田深緒
深緒の足が止まる。
研二の周りには、数人の女性。
松田深緒
何してんの
少し離れたところから様子を見る。
女性
萩原研二
女性
萩原研二
研二が笑顔で答える。 その隣から、別の女性が顔を覗かせた。
女性3
萩原研二
女性3
女性3
萩原研二
女性3
萩原研二
女性3
萩原研二
さらに別の女性が割って入る。
女性2
萩原研二
女性2
萩原研二
女性3
萩原研二
女性2
萩原研二
女性
萩原研二
女性2
萩原研二
笑顔は崩さない。 けれどどの誘いにも乗る様子はない。
松田深緒
見慣れた光景ではある。 研二がこうなることは、別に珍しくない。
分かってる。
分かってるけれど。
松田深緒
約一か月ぶりに会った彼氏が待ち合わせ場所で女の子に囲まれていて、いい気はしない。
深緒は無言でそちらへ歩き出した。
女性
松田深緒
数人が一斉に振り返る。 研二も顔を上げた。
萩原研二
深緒は女性たちを見る。
真顔のまま。
松田深緒
女性
女性3
研二と目が合う。 その目が、大きく見開かれた。
萩原研二
ぱっと表情が明るくなる。
次の瞬間には、女性たちの間を抜けていた。
松田深緒
そのまま勢いよく抱きしめられる。
松田深緒
萩原研二
松田深緒
萩原研二
松田深緒
そう言いながらも。 深緒は、研二を押し返さなかった。
少し遅れて研二の背中へ腕を回す。
萩原研二
研二が僅かに動きを止めた。
松田深緒
萩原研二
松田深緒
萩原研二
松田深緒
深緒の顔が一気に赤くなる。
萩原研二
松田深緒
萩原研二
少し頬を膨らませて、深緒は研二の肩口へ額を預ける。
その様子を。少し離れたところで女性たちが二人を見ていた。
女性
女性2
女性3
誰からともなく、その場を離れていく。
研二はそれに気づいているのかいないのか。 深緒を解放した頃には、女性たちの姿は人混みの向こうへ消えていた。
萩原研二
松田深緒
一か月ぶりに真正面から顔を見る。 研二がふっと笑った。
萩原研二
松田深緒
萩原研二
松田深緒
萩原研二
松田深緒
深緒は少しだけ笑った。
松田深緒
萩原研二
松田深緒
研二の表情がまた嬉しそうに緩む。
松田深緒
萩原研二
松田深緒
萩原研二
松田深緒
萩原研二
松田深緒
萩原研二
松田深緒
萩原研二
研二が笑う。 その顔を見て、深緒もつられるように笑った。
萩原研二
松田深緒
深緒は研二を見る。
松田深緒
萩原研二
松田深緒
萩原研二
松田深緒
萩原研二
松田深緒
萩原研二
松田深緒
萩原研二
深緒は答えず、先に歩き出した。
一歩。二歩。 けれど、すぐに足を止める。
萩原研二
振り返る。 研二はまだ、さっきの場所に立っていた。
松田深緒
萩原研二
松田深緒
萩原研二
深緒が片手を差し出す。
松田深緒
萩原研二
研二の目が、僅かに見開かれた。
そのあと。どうしようもなく嬉しそうに、口元が緩む。
松田深緒
萩原研二
松田深緒
萩原研二
松田深緒
手を引っ込めようとする。
萩原研二
研二が慌てて追いつく。 そのまま、深緒の手を取った。
萩原研二
松田深緒
萩原研二
指が絡む。 一か月ぶりに触れた手は、何も変わっていなかった。
深緒は、その手を少しだけ握り返す。
萩原研二
松田深緒
萩原研二
松田深緒
萩原研二
松田深緒
萩原研二
松田深緒
松田深緒
萩原研二
松田深緒
萩原研二
松田深緒
萩原研二
松田深緒
萩原研二
松田深緒
萩原研二
松田深緒
深緒は繋いだ手を見る。
それから、研二へ視線を戻した。
松田深緒
萩原研二
松田深緒
萩原研二
松田深緒
研二が数秒、黙る。
松田深緒
萩原研二
松田深緒
萩原研二
萩原研二
松田深緒
松田深緒
萩原研二
深緒が声を上げて笑う。 研二も、つられるように笑った。
二人は並んで歩き出す。
いつもの軽口。いつもの笑い声。
一か月ぶりに繋いだ手は、どちらからも離さなかった。
コメント
5件
実は深緒と降谷の2人が出会ってたっていうお話でした🫶💞
やばい涙腺と口角どっか消えた(?)
55
まっぴ
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