みこと
(見つかった……)
焦りから、何も言えずに唇が震える。 姉を見つめるしかできない。
笑
……
姉は急に俺から視線を外してちがう方を向く。
みこと
(また……だ。ま…、た……)
俺はうまく話せない。だから
と、自己嫌悪に陥り下を向く。
笑
……みことくん、あそこにベンチあるからあそこにいかない?
みこと
…え……
どうやら、ベンチを探してくれていたみたいだった。
俺はうなずいて立ち上がると、ベンチに座った。
笑
これ、どうぞ。
お茶、売り切れててさ。嫌いだったら飲まなくていいよ。
お茶、売り切れててさ。嫌いだったら飲まなくていいよ。
オレンジジュースを渡される。 そこで俺は、喉が乾いていることに気づいて食いぎみに口をつける。
笑
…で、どうしたの?
みこと
…………
はやく…、はやく…言わなきゃ、また………
みこと
ハア……ヒュッ……
息が勝手に荒くなる。
笑
落ち着いて。待つから、聞かせて。
みこと
………ツ……っ……
それでも言えない自分が情けない。
笑
あっ、じゃあ私先に言おっか。
みこと
…?…
イタズラっぽく笑って、姉は空を見上げた。
笑
いや、ちがうっていいかけたんだけど、よく考えてみたら物落としたのは私だから、泣かせたんだよなって、
笑
で母さんが怒ってるときは、1度決めた意見はなかなか変えてくれないから、反論は無駄。
笑
だから、みことくん悪いことしちゃったね。ごめんね。
言い終わると俺を見て、愛想笑いのように笑う。
笑
それで、みんなのご飯冷めちゃうのもやだから
笑
家を出てここで歌ってた。すっきり、したくて。
笑
あ、歌ってたこと誰にも言わないでね。恥ずかしいから。
俺は姉にうなずいて、下を向く。
みこと
………お…、れ…






