ー運動場にてー
キバナ
よーし、始めるぞ
玲衣
少し、怖いです
キバナ
はじめはそんなもんだろ
キバナ
手持ちのポケモン、見せてもらってもいいか?
玲衣
は、はい・・・!
私は先生にそう言われ ポケットに入っていたモンスターボールを取り出した
玲衣
・・・出ておいで
小さくそう呟いては・・・
キバナ
お、リオルか
かわいいポケモンだな!
かわいいポケモンだな!
リオル
リオー!
はじめて見かけた大人にも懐いている
キバナ
おーおー、オレさまと遊んでくれるのか?
リオル
リオリオー!
キバナ
でもそれは後だ!
今はお前とバトルだ!
今はお前とバトルだ!
玲衣
・・・が、頑張ろう!
リオル
リオ!
私はリオルとハイタッチをした
玲衣
り、リオル・・・!
でんこうせっか・・・!
でんこうせっか・・・!
リオル
リオー!
キバナ
いい一撃だな・・・だけど・・・!
先生のポケモンが、リオルに一撃を入れた
リオル
リオ・・・!
リオルがその場で倒れた
玲衣
リオル・・・!
キバナ
ダウンしちまったか・・・?
結構弱めの攻撃をしたつもりなんだが・・・
結構弱めの攻撃をしたつもりなんだが・・・
玲衣
・・・いえ、私も、特訓してなかったので・・・
キバナ
・・・それじゃ、基礎練習してみるか!
玲衣
はい!
もっと強くなって、先生に勝ちたいと思えた
玲衣
リオル!でんこうせっか!
リオル
リオー!
キバナ
おお、いい攻撃してるじゃないか
息ぴったりだ
息ぴったりだ
玲衣
あ、ありがとうございます!
褒められた
それがとても嬉しくて、その場でもじもじしていると
リオル
リオ・・・
玲衣
リオル・・・?
キバナ
・・・ああ、もうそろそろで4時限目も終わる
お腹が空いたんだろう、職員室に戻るか?
お腹が空いたんだろう、職員室に戻るか?
リオル
リオ!!
玲衣
戻ります
キバナ
よし、じゃ、解散!
そのかけ声は、授業が終わるとともに言う言葉らしい
私のことも一人の生徒としてみてくれているんだって思うと ちょっとだけ、こそばゆい気持ちになった
ー職員室にてー
先生A
お、玲衣さんお帰り
先生B
キバナ先生とのバトル、楽しかった?
ドアを開ければ先生達が迎えてくれた
玲衣
はい、楽しかったです
心の底から、感じたことを具体的に話したかったけど 今の私には無理なことだった
キバナ
玲衣はもっと強くなれる!
な、そうだろう?
な、そうだろう?
先生A
それは楽しみだ
強くなったら僕と戦ってみないか?
強くなったら僕と戦ってみないか?
玲衣
先生には敵いませんよ・・・
暖かい雰囲気だ
先生B
そういえば、玲衣さんのポケモンって、どんな子なの?
玲衣
いつも私の話相手になってくれて
人懐っこい性格です
人懐っこい性格です
先生B
いい子!
いつか戦ってみたいわ!
いつか戦ってみたいわ!
キバナ
みなさーん、そろそろ昼飯の時間なんで
オレに変わってくださーい
オレに変わってくださーい
先生A
んふふ、はーい
そう言えば、そうだった
リオルが《知らせてくれた》から 職員室に戻ってきたんだった
キバナ
んじゃ、今日空いてる部屋は保健室だから、行こっか
玲衣
はい
いつ、話そうか
私のこと