綺麗に散る桜に

ー保健室にてー

何年ぶりに来ただろう

怪我なんかあまりしたことないから 全然来てない場所だ

先生は近くにある椅子に腰掛け、弁当をだす

きっとその弁当は、愛妻につっくてきてもらっているだろう

イケメンで、老若男女問わず人気なのだ

愛する人はもう、いるだろう

あれ

挑戦って言ってた？

こんなことを聞く子供なんて そうそういないだろう

引かれるだろうか

この先生子供相手にべらべら喋ってるんですけど！？

これって大丈夫なの？？ 聞いても大丈夫なやつなの！？！？

これ私が外に出てないからってこと！？

今の常識はこうなの！？ 理解が追いつかない･･･！！

先生が作ってくれるお弁当

また明日が楽しみになる

ー校庭にてー

あの後、昼御飯を食べ終わると 先生は外で少し遊ぼう！と言い出した

私は少し嫌がったが、先生は動いた方がいいと言って 私は今渋々ここにいる

先生のその言葉がとても正論すぎて 言い返せなかったからである

遠くから聞き慣れない声がして 私は振り向いた

先生は“やっと来た”と これが計画されているような言い文だった

手を振りながらこちらに走ってくる人物が とうとう目の前までやってきた

上京が全く理解できず、私はダンデと呼ばれる人物をじっと見つめる

私はダンデさんと一緒に返事をし 先生は去っていった

懐かしいな

この人といると、なんでも話してしまいそうだ

先生の知り合いだからか どこか雰囲気が先生に似ていた気するんだ