こんにちは!とみとみです!
なんか昨日投稿して1分くらいで46いいねくらいついてバカビビりましたw
今回は凪、玲王の話がメインです!
それではいってらっしゃい!
ー凪視点ー (雨降ってます)
凪
傘を刺して行き交う人々の隙間を無理やり通りながら走り続ける。
雨により滑りやすくなっているがそれも堪える。
しばらく走ると玲王の家が見えてきた。急いでチャイムを鳴らす。
ばぁや
凪
ばぁや
凪
ばぁや
凪
凪はばぁやに軽く会釈をすると今度は学校に向かって走り出した。
その頃の玲王
玲王は傘も刺さずに土砂降りの町を足を引き摺りながら歩いていた。家までまだ距離がある。
玲王
冷たい雨がどんどん体温を奪っていく。身体中の痛みもまだ治らない。
ブロロロロ……
玲王
その時背後からトラックが来るのが見えた。歩道が狭いところなので端に寄らなければぶつかる。
玲王
早く端に寄らなければ。轢かれる。しかし足が思い通りに動かない。
その時に足がもつれてしまった。
玲王
バシャンッ!
なんとか車に轢かれずにすんだが、思い切り転んでしまった。全身がびしょ濡れで気持ち悪い。
玲王
立ち上がろうとするがその時に今までのことが一気に蘇ってきた。
玲王
変わりたいと思っているのに勇気が出ない自分をどれだけ嫌いになっただろうか。
今のびしょ濡れでダサい自分の姿が相応しいとまで思ってしまう。
玲王
視界が涙で揺れる。立ち上がる力もなくその場でうずくまって髪を掻きむしる。
人がいない暗い夜道で雨か涙かわからないものが頬を伝う。
??
玲王
酷く聞き覚えのある声で顔を上げる。顔はよく見えないが前から傘もささずに誰かがバシャバシャと走ってくるのが見えた。
玲王
そう思って再び視線を落とすと、前から走ってきた男は玲王の前で屈んだ。
凪
玲王
激しく息切れしている。
玲王
凪
凪は玲王を立たせようと右腕を掴もうとすると、
玲王
バチンッ!
玲王は思わず差し伸べられた手を振り払った。
凪
玲王
これ以上誰にも情けない姿は見せたくない。震える声で凪にそう訴えた。
しかし片足の痛みのせいでうまく立ち上がれない。
凪
するとそれを見た凪が無言で近寄ってきて玲王を横抱きにして持ち上げた。
玲王
凪
玲王
凪
玲王
凪
そう凪が強く言うと凪は再び走り出した。抵抗していた玲王もその様子を見ておとなしくなった。
凪の家
ガチャッ
凪
家に着くなり凪は玲王の靴も脱がせてそのまま風呂場に直行する。
玲王
凪
そこまで言って凪はようやく玲王を降ろした。
玲王
凪
玲王はよたよたと風呂場に向かった。
風呂場に着くと服を脱いでシャワーのコックを捻った。
玲王
全身を洗っていると先ほど階段から落ちた時の痛みが沁みる。
目の前の鏡で自分を確認する。今までわからなかったが、顔から落ちたので左頬部分が擦れて血が出ていた。
それを見て何とも言えない気分になる。
風呂場から出るとすぐ近くにタオルと服が置いてあった。
玲王
少し躊躇った後それを着る。サイズは大きいが着れないことはない。
玲王
風呂場を出るが凪の姿はなかった。玄関まで壁伝いに歩いていくが靴もなかった。
玲王
ベットでガチ寝するわけにもいかないので玲王は部屋の隅の方の床に座る。
ちらりと自分の足首を見ると青くなっていた。救急用具を探そうにも凪がそんなものを常備しているとは思えないし、部屋を歩き回れる足でもない。
玲王
座ったら急に先ほどまでの疲れがどっと襲ってきた。
玲王
そんなことを考えながらぼーっと天井を見つめていると、雨に濡れて冷えて疲れたせいか、玲王の瞼が重くなっていった。
凪
凪は近くのコンビニで必要なものを調達していた。しかしそういうのを自分でやったことがないので何が必要かは定かではない。
凪
玲王にどこを怪我したのか聞かなかったことを少し後悔した。
あれだけ玲王を傷つけた自分が玲王の心配をする資格なんてないのだが、今できる償いはそれしかないと思い、傘も刺さず急いで玲王の家に向かった。
おかえりなさい! たくさんのいいね本当にありがとう!
今回ちょい短めだったかな? 完結まであと少し!
コメント
8件
完結…!?なんだってぇ…!ほかの作品も絶対見るー!応援しております
ハッピーエンドで終わる予感がする! 続きが楽しみ!