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どれだけ苦しくても死んじゃだめ。

昔、お母さんに言われた言葉。

苦しくても死んじゃだめなんて

ひどいよ、お母さん···。

なんだか今日は

学校に行きたくない。

わかってる。

休んだらその分

酷くなることくらい···。

でも、生きたくない。

バイトは夕方からだし

しばらく家でゆっくりできる。

でも、お父さんがいる···。

『死ぬ』

あれ?

私、なに考えてんだろ。

···いいんじゃない?

死ぬって

いい案かも。

そうじゃん。

あいつらからも

お父さんからも解放される。

死ねばいいんだ···!

全てバイト先に電話をかけ

バイトをやめた。

じゃあ···。

そうだ。

どうせなら

知らない場所に

行ってみたい。

お母さん譲りの好奇心が

こんなところで邪魔になるなんて。

でも、一度思ったら

そうしないと気が済まない。

緑川線の

終点に行ってみよう。

そう思った途端

足は動いていた。

どれくらい経っただろう。

私は電車に揺られていた。

窓から見える景色は 見覚えの無いものになっている。

アナウンス

まもなく

アナウンス

終点 柳田です。

千夏

え···。

駅を出ると

畑があたり一面見えた。

一軒家が

ポツンと間隔を開けて

立っている。

一言で言えば

田舎、だろう。

空は赤く染まっている。

夕焼けだ。

綺麗···。

ねえねえ、君!

千夏

私?

知らない人。

制服着てるし

高校生かな。

見かけない顔だけど

ここに親戚でも居るん?

千夏

居ませんけど。

亮太

おい純。

亮太

知らない人に馴れ馴れしい。

亮太

困ってるだろ。

この人も高校生かな。

しっかりしてそう。

亮太

急にごめん。

亮太

俺は亮太。呼び捨てでいい。

亮太

こっちは···

純、な!

呼び捨てでいいし、タメでいい!

私も名乗る流れ···。

千夏

千夏。

千夏

佐倉 千夏。

さくらなのに夏なん?

変なのー。

亮太

おい純。

亮太

失礼だぞ。

亮太

えっと、佐倉さん。

千夏

千夏でいい。

亮太

なら、千夏。

わー、馴れ馴れしいー。

亮太

いいって言われたからいいだろうが。

ちーなーつー。

千夏

千夏

なに?

なんでもない!

なにそれ···。

あ。

今日、日帰りなの?

帰るのは

なんだか面倒くさい。

ここで死ねばいい。

千夏

帰らない。

亮太

え?どこに泊まるの?

千夏

泊まらないけど。

えー、意味わからん。

亮太、どゆこと?

亮太

亮太

そう、か。

亮太は

察してくれたかな。

そうってなんだよ。

亮太

間違ってたら悪いんだけど

亮太

亮太

自殺、とか。

えぇー!?

本当に!?

千夏

千夏

うん。

だめ!

絶対だめ!

俺んち今すぐ行こう!

な!

な!

じゃないんだけど。

亮太

流石にだめだろ。

だめに決まってる。

でも

どうせ死ぬんだし

いいかも。

死ぬなら

普通じゃないこと

やってみたい。

例えば

初対面の

男子の家に行くとか。

千夏

いいよ。

よっしゃ!

亮太

え···?

亮太

マジでいいん···?

千夏

大丈夫。

自殺をやめる気は

無いんだけどね。

続きます。

いいと思った分だけ

♡お願いします!

この作品はいかがでしたか?

112

コメント

5

ユーザー

ですよねー!

ユーザー

私もスプラ好き〜。 面白いよね!!

ユーザー

ありがとうございます! スプラは大好きです!

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