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9年前。
明坂光希
五条先生の後ろに隠れながら おずおずと挨拶をする。
目の前の少年は 不機嫌そうに顔を顰めていて、
私は分かりやすく 怯えていたのを覚えている。
五条悟
五条悟
伏黒恵
五条悟
五条悟
伏黒恵
五条悟
スタスタとランドセルを こっちに向けて去ってしまうその子。
五条先生はため息を 吐きながらもこう言った。
五条悟
五条悟
五条悟
明坂光希
明坂光希
明坂光希
翌日。
伏黒くんと同じ小学校に 転入した私は、
どうにか伏黒くんと 仲良くなりたくて話しかけた。
勇気が出ず、やっと声をかけたのは お昼休みだったけど。
伏黒恵
明坂光希
明坂光希
伏黒恵
伏黒恵
“ガーン”と効果音が出るほど ショックを受けた。
鋭い目で睨まれて 怖気付いて。
それから暫くは 私も話しかける事もなかった。
男子
明坂光希
男子
明坂光希
小学校低学年くらいの年頃って、
少し皆と違ったりするだけで ハブられたりする。
明坂光希
男子
明坂光希
男子
男子
大切にしていた文房具を クラスの男子に奪われて、
臆病な私は 抵抗することが出来なかった。
男子
男子
明坂光希
伏黒恵
明坂光希
必死に堪えていた涙が 転んだ痛みで呆気なくこぼれると、
男子達はもっと調子に乗った。
そんな時、伏黒くんが 助けてくれた。
男子
伏黒恵
男子
男子
ひと睨みであっさり引いた 男子達を見ながら
投げ置いていった文房具を 伏黒くんは拾ってくれて。
伏黒恵
明坂光希
伏黒恵
伏黒恵
明坂光希
図星をつかれて また目を潤ませた私を見て、
伏黒くんは文房具を 押し付けてそっぽを向く。
伏黒恵
明坂光希
伏黒恵
伏黒恵
明坂光希
明坂光希
伏黒くんの優しさに 胸がときめいた幼い頃。
コメント
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恵優しい