昼食のカレーパンを目指して購買に向かう生徒たちをかき分けるようにして
私は1人保健室へ向かう
夢野うき
夢野うき
いつもは放課後に保健室へ通っていたから
昼に保健室へ行くのは何か怪我をした時以外では初めてだ。
夢野うき
夢野うき
私はお得意のステップをしながら保健室へ向かうのだった。
夢野うき
夢野うき
ロー
夢野うき
夢野うき
そんなことを考えながらローの前の椅子に腰掛けた
夢野うき
ロー
夢野うき
許可はもらったはずだ。
やはり気が変わったのか...?
ロー
夢野うき
夢野うき
途端に胸がモヤモヤして、どうしても先生の話を聞きたくなくなった。
夢野うき
夢野うき
夢野うき
ロー
ロー
夢野うき
なんとか先生の話を聞かないように他愛のない話をしていたのがバレていた。
ロー
ロー
夢野うき
頭が真っ白になった
迷惑じゃないと思っていたわけではない。
けれど、彼から現実を見せつけられたようでショックだった。
夢野うき
ロー
ロー
ロー
夢野うき
夢野うき
夢野うき
ロー
夢野うき
夢野うき
ロー
先生の声が大きくなる
夢野うき
夢野うき
ロー
ロー
ロー
ロー
嘘なのだろうか。
私に見せてくれた笑顔も
少し大きな怪我をして不安がっていたあの顔も
全て、迷惑だったのだろうか。
夢野うき
ロー
夢野うき
夢野うき
ロー
夢野うき
夢野うき
私は持ってきた弁当を持って保健室を飛び出した
ロー
先生に呼び止められた気がしたが、振り向かなかった。
振り向いてしまったら、未練ができてしまうから。
夢野うき
夢野うき
走って、走って、走った。
先生が追ってこれないところまで。
心の奥では、期待しているのだろうか。
先生が私の腕を掴んで、引き止めることを。
夢野うき
「迷惑だ」
夢野うき
嘘だったのだろうか。
初めて見せてくれたあの笑顔
怪我をした時に心配していた表情
全て、私の幻?
夢野うき
夢野うき
先生にとって、私の想いは
迷惑で、重くて、鬱陶しいものだ
夢野うき
夢野うき
夢野うき
夢野うき
バタッ
最後に見たのは、金髪の青年だった
夢野うき
夢野うき
朦朧とした意識の中で、私は目を覚ました
私はなぜかサボくんの首に腕を巻きつけて抱えられている。
夢野うき
そんなことを考えていると
再び意識が朦朧として、私は瞳を閉じた。
夢野うき
見慣れた白い天井
消毒液の匂い
ぎこちないベッドの感触
すぐにここが保健室だと分かった
夢野うき
頭がズキズキと痛んだ
ついでにお腹も痛かった
ロー
夢野うき
夢野うき
保健室にロー先生がいるのは当たり前だが
さっきのことがあったから、絶対に会いたくなかった
ロー
夢野うき
夢野うき
ロー
夢野うき
夢野うき
私が体を起こすと
ロー先生が珍しく慌てて止めた。
ロー
ロー
夢野うき
夢野うき
夢野うき
夢野うき
夢野うき
夢野うき
ロー
先生の言うことも聞かず
私は保健室から出ようとする
夢野うき
無理だった。
ロー先生が私の腕を引っ張って抱き寄せた。
夢野うき
ロー
「離して」
そんな言葉は空気のようにスルーされた
夢野うき
ロー
幸い、ローの190センチ以上ある身長のおかげで目を合わせることはないのだが
引っ張られた故、胸あたりに顔が近づいて逃げられない。
吐息さえ伝わってしまう距離。
夢野うき
夢野うき
夢野うき
夢野うき
ロー
ロー
ロー
夢野うき
ロー
ロー
夢野うき
夢野うき
ロー
夢野うき
抵抗するがビクともしない
先生は男性の中だと痩せてるほうなのだろうが、
やはり力は"男の人"だった。
夢野うき
夢野うき
ロー
夢野うき
夢野うき
夢野うき
ロー
夢野うき
夢野うき
私はすでに泣いていた
先生は突き放すこともなく、私を抱きしめたままだった。
夢野うき
ロー
夢野うき
ロー
夢野うき
ロー
ロー
ロー
ロー
ロー
夢野うき
ロー
夢野うき
夢野うき
ロー
ロー
ロー
夢野うき
ロー
ロー
夢野うき
夢野うき
ロー
夢野うき
夢野うき
夢野うき
ロー
夢野うき
鞄を持って保健室を後にした
コメント
2件
めっちゃキュンキュンしました! 次回も楽しみにしてます! 毎回本当にありがとうございます‼️