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さくらちゃんおめでとおおお!!! ライブ、告白の成功すっっごい嬉しい!!! 佐野さんが意外とグイグイくるタイプでさくらちゃんの心臓持たなそ〜……wでも、本当に2人には幸せになってほしい😭💕 ってゆーか、タイトルとさくらちゃんの年齢に合わせて17話で完結させるの最高すぎん!? 連載お疲れ様!!ドキドキする素敵な物語をありがとう🫶🫶
教室へ入ると、すぐに喧騒の声が耳に届いた。
既に2つ目のステージにいた3人が目に入り、さくらは小走りで駆け寄った。
さくら
ガラッとピンが倒れ、さくらは目を見開く。
さくら
佐野さん
佐野さん
さくら
佐野さん
柚月さん
藤谷さん
藤谷さん
さくら
佐野さん
佐野さん
さくら
さくら
さくらがボールを蹴ると、ボールはピンを通り越して壁にぶつかり、跳ね返ってピンを倒した。
さくら
佐野さん
藤谷さん
柚月さん
さくら
藤谷さん
柚月さん
さくら
藤谷さん
佐野さん
さくら
さくら
佐野さん
2つ目は満点、3つ目の挑戦も3人はマイナスが10点で、かなりの高得点を得た。
さくら
藤谷さん
愛莉ちゃん
ご褒美とは景品のお菓子とよくわからないグッズと、そして記念写真を撮るというものだが、先輩たちは楽しそうに笑っている。
藤谷さん
さくら
愛莉がニコニコとフィルムカメラを構えて、クラスで作った謎の掛け声を唱える
パシャ。
さくらは満面の笑みで笑った。
さくら
空太
空太
さくら
さくら
空太
さくら
空太
空太
さくら
空太
さくら
空太
空太と話しながらシフト通りこなすと、先輩たちと文化祭を見、最後はまた友達たちと文化祭を満喫する。
さくらは楽しかったが、頭の隅には常にライブのことがあった。
緊張。そして、さくらは体育館に向かう───。
空太
呟いたのは体育館の舞台裏、空太は舞台から出てくる
4人でのライブの、直前だった。
さくら
愛莉ちゃん
空太
空太
鈴華
さくら
今日さくらが出るのは、別のバンドのギターと、そして、このバンドである。
4人とも───この特別な形式のライブに、思い入れを持ってやっていた。
なんせこのバンドは一度きり。とびきり成功させたいという思いは、皆が持っていて然るべきである。
鈴華
鈴華
鈴華が笑い、4人は手を重ねる
空太
4人はおー、と声を出し、足を踏み出す
この4人か───今日のラストを飾るバンドだった。
わぁっと歓声が上がり、既に場が出来上がっている
期待、高揚、興味
いろんなプラスの感情が、舞台にまで伝わってくる。
それに伴い、さくらの鼓動はどんどん速くなった。
さくら
さくら
さくらは思わず一歩気後れしそうになった。
そのとき、ピロンと緊張感のない通知音がどこからともなく鳴る。
ガタン、と進行の空太がマイクを取り、笑った。
空太
空太
観客の生徒たちはドッと笑ってくれた。
空太がスマホを取り出し、起動したのはビーラルだった。
2分のカウントダウンが既に始まっていて、私たちバンドメンバーは集まった。
空太
観客にもカメラを構える人たちがいたり、カメラをペンライト見立てて光らせたままにしてくれたり、ライブの"リアル"がカメラに写る。
空太
さくら
生徒たちから「無理だろ」とか「どうやってやるねん」とか、そういうツッコミを入れられながら、空太はスマホの画面を消す。
空太
さくら
さくら
さくらは息を大きく吸い、叫ぶ。
さくら
さくら
さくら
わあっと歓声が上がり、ドラムを叩く音が響く。
空太のリズムに委ねて───、また一つ、音が、重なる。
さくら
さくらが歌い始めると、まもなく手拍子が始まった。
さくら
vo.京さくら
趣味でベースをやる愛莉、ギターをやる鈴華、そして、ドラムの空太。
手が空いているボーカルはあまりおらず、そして、軽音以外でやってくれる人もいない。
「さくらがやったら?ボーカル」
それは空太の言葉だった。
さくら
──その時間は、永遠で一瞬だ。
1番のサビが終わると、さくらは間奏の間、ステージから生徒たちを見下ろした。
さくら
さくらー、と叫ぶ声が聞こえるので、さくらは観客の方へ手を振った。
そして、さくらはまた──声を伝える。
さくら
さくら
ザワ。
観客席が少しずつざわめくのを感じた。
一言目、「あ」って感じ。違う、聴いて、とさくらは笑った。
さくら
ざわめきは大きくなり、大きな手拍子に変わる。
さくら
さくら
さくら
さくら
間奏。2番は、サビがない。そのまま──Cメロへ。曲は移っていく。
さくら
さくら
さくら
さくら
さくら
さくら
さくら
さくら
曲が終わると、大きな歓声が上がった。
のあちん
みぃな
観客席からは、いろんな友達の声が聞こえてくる
歓声。歓声。そして、アンコール。
その場の空気は、最高潮だった。
さくらは、舞台から立ち去る準備をしていた。
さくら
おーーー?、と、場が盛り上がる。ノリが、ひどい。
空太
愛莉ちゃん
告白、告白、と新たなコールが生まれる。
さくら
空太
空太の言葉に、場は静まる。ホッとしたのも束の間────
空太
空太
元の位置に置いたはずのマイクを手渡され、さくらはその瞬間、心の中で空太を地獄に落とした。
さくら
そのときふと脳内に浮かんだのは、皮肉にも空太のことだ。
さくら
さくら
さくらはこれからの学生生活のことを考え、少し躊躇した。
さくら
さくら
さくら
さくら
観客席は再びざわめく。
そして後ろの方から、人が流れてくるのを感じる
さくら
さくら
さくらの目に映ったのは──藤谷さんと柚月さんに背を押されたその男の姿。
そして──望愛とはなが、佐野を引き連れてくる。
さくら
と、そのとき、さくらもトンと背中を押された。
空太
さくら
空太
空太
さくらは空太の言葉で既に泣きそうになりながら、佐野さんを対面に迎えた。
佐野さん
佐野さんは居心地悪そうに、困ったように…しかし、さくらに向かって笑った。
さくら
さくら
さくら
佐野さん
場はこれ以上なく鎮まり、視線は全て向けられている
さくら
佐野さん
その考えるような素ぶりに、緊張感が走った。
そして───佐野は、さくらの目の前まで近付いた
さくら
──そして、フッと笑う。
佐野さん
誇張なしに───さくらは、息を止めた。
ワンテンポ遅れて観客席から歓声が上がったそのとき、さくらは
さくら
先輩の腕の中にいた。
のあちん
さかも
結舞
星羅
詩望
ゆうめん
奈緒
さくら
と、さくらは突然顔を覆う
さくら
さくら
さかも
さくら
空太
さくら
空太
空太
空太
さくら
空太
空太
さくら
のあちん
星羅
星羅
のあちん
さかも
みんながクスクスし出したところで、少し上を見てあ、と声を上げるので、さくらは後ろを振り返った。
佐野さん
さくら
さくら
佐野さん
さくら
佐野さん
佐野さん
そこで佐野さんがチラリと私の友達たちを見るので、みんなは笑う
のあちん
結舞
佐野さん
佐野さん
ゆうめん
星羅
みんながわあわあ言いながら去っていくので、先輩は苦笑した。
佐野さん
さくら
さくら
佐野さん
さくらがじっと見つめると、佐野はふいっと一瞬、目を逸らした。
佐野さん
さくら
さくら
佐野さん
さくら
佐野さん
さくら
佐野さん
佐野さん
さくら
さくらはきっと────これからも先輩にドキドキさせられてばっかりなんだと思った。
でもそれもいいか、と、さくらは先輩に並んで歩く。
さくらが先輩に笑いかけると、先輩も眉を下げて笑った。
佐野さん
さくら
さくら
ウェーブに巻かれたさくらの髪が揺れ、ふわりと笑顔が耀う。
さくらはその名の通り…花が咲くようにパッと笑うその顔が、とびきりに似合う女の子だ。
そして──それは更に、特別なものになる。
恋を、知ったから。
少しだけ大人になったさくらは、これから先悩んだり苦しんだりしつつも、また乗り越えて笑っていくのだろう。
だから───きっと、こう言うべきだ。
悩め恋せよ17歳。
〜fin〜