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ほむら
まどか
ほむら
まどか
ほむら
まどか
ほむら
まどか
まどか
ほむら
黄色、青、赤... 色とりどりの飴が入った その瓶は綺麗だった
まどか
ほむら
まどか
ほむら
まどか
ほむら
この幸せは 長くは続かない 私は明日を知っている
まどか
ほむら
まどか
ほむら
ほむら
まどか
ほむら
まどか
ほむら
ほむら
まどか
明日 この世界は 新しい理に基づいて 生まれ変わる
今私の傍にいる この少女こそ 全ての要となる人物
そして私の愛する たった1人の大切な友達
まどか
ほむら
どれだけ繰り返しても 結局運命は変えられない
色を失った モノクロな空の下で 「もうおしまいだね」 そう彼女は言葉を零す
ほむら
まどか
彼女は静かに 首を横に振った
ほむら
こんな世界 めちゃくちゃにしよう? 私がそう提案したらあなたは 私に優しく手を重ねてくれた
まどか
嘘... そう私は彼女に 嘘をつかれたのだ
ほむら
感情が込み上げてくる 私なんかより彼女に生きて欲しい
ただそう思った
まどか
まどか
まどか
まどか
断る理由などなかった
ほむら
ほむら
嘘だ 救うことも守ることも できていない
まどか
まどか
まどか
ほむら
初めて 彼女を”まどか”と呼んだ
まどか
まどか
まどか
「嬉しい」 その一言を聞いた時 どうして今まで呼んで あげられなかったのだと 酷く自分を恨んだ
暫くして私は 魔法少女へ変わる 数え切れないほどの 魔女...そしてまどかを 葬ってきた銃口を 濁ったソウルジェムに向けた
ほむら
声にならない程 泣き叫びながら 巡る想いをのせて 引き金を引く
乾いた銃声と 私の時間遡行は いつも同時...
逃げるように その場を去る いつだって 変わらないこの癖も 今はどうだっていい
ほむら
そうして 私は時間軸を跨ぎ ”ここ”で目を覚ます
眼鏡を外し
結んだ髪を解き
彼女の知らない私になる
まどか
鹿目まどか
まどか
あなたに 奇跡を約束して 取り入ろうとする者が現れても 決して言いなりになってはダメよ
まどか
そう彼女に 忠告をする
忌々しい インキュベーターが 彼女の心に取り入らないように
私が 私だけが 彼女の願いを守り 未来へと進む為に
まどか
ほむら
まどか
この名前で 呼ばれる度心が痛む
まどか
ほむら
まどか
できるだけ 会話を少なくするよう務める
でなければ 感情に左右されるから
全てはまどかを守る為 そう自分に言い聞かせ 私はまた彼女の1歩前を歩く
まどか
ほむら
ほむら
ほむら
まどか
まどか
いつだって 彼女は優しかった 何も知らないまま 自分より他人の心配をする
ほむら
ほむら
ほむら
だから 冷たく事実を言い放つ ”私たち”はそうだと。
まどか
まどか
ほむら
ほむら
私の妬みが酷く 彼女を傷つけたはずだ
なのに 彼女は怒るどころか 悲しそうな顔をして 私に想いをぶつけてきた
まどか
まどか
まどか
ほむら
まどか
ほむら
ほむら
どの時間軸でも 彼女は私の家を訪ねてきた
ある時は佐倉杏子 ある時は美樹さやかに聞いて
ほむら
ほむら
何度も同じ話をする 私と違って彼女は 初めて知る事だから
まどか
まどか
まどか
まどか
だったら... その続きを聞くのが怖い 言葉を遮るように 私は自身の話をする
そう... 嘘と真実を織り交ぜて
ほむら
ほむら
ほむら
ほむら
まどか
まどか
まどか
まどか
まどか
今度は私が まどかに言葉を遮られた 彼女の言葉一つ一つが 私の心に深く突き刺さる
もし私が まどかの為にこの1ヶ月を 繰り返していると知ったら 彼女はどんな顔をするだろうか
想像するのも嫌 それほどに彼女は 優しすぎて 強すぎるから...
私はまた この時間軸でも ワルプルギスの夜に敗れた
まどか
まどか
ほむら
まどか
まどか
また約束を 守れなかった
不甲斐なかった 奇跡の力を手に入れても尚 私は彼女を守ることも 救うこともできないのだ
全身で絶望を感じた 体温が奪われてゆく 意識が闇に堕ちてゆく
きっと今 私のソウルジェムは 輝きを失い穢れているのだろう
ほむら
まどか
まどか
まどか
薄れゆく意識の中 まどかの声が聞こえた
そう 私は諦める訳には いかないのだ
震える手で 自分の盾に触れ この時間軸では 最後となる魔法を使う
時計の針の音がして 今までの想い出が 走馬灯のように駆け巡る
まどか
微かに まどかの声が聞こえた なんと言ってるのか 上手く聞き取れないまま 新しい時間軸へと進む
ほむら
いつだって まどかとの別れは辛かった
それでも 耐えなきゃいけない
ほむら
ほむら
ほむら
あなたが私に 色をくれたように 今度は私が あなたの未来を彩るから
-私への明日- [END]