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佐山哲夫
佐山哲夫
佐山は申し訳なさそうにガラス越しの妹、芙美子に頭を下げた。
佐山哲夫
佐山哲夫
佐山哲夫
佐山哲夫
芙美子
芙美子
芙美子
芙美子
佐山哲夫
佐山哲夫
芙美子
芙美子
芙美子
佐山哲夫
芙美子
芙美子
芙美子
佐山哲夫
佐山哲夫
芙美子
芙美子
芙美子
面会のごとに、佐山は芙美子から隣の家に住む後藤秀之という男について、
様々な話を聞かされていた。
話を聞く限り、芙美子は後藤という男に深い信頼を寄せていると伺える。
一体どんな人物なのか、佐山は拝みたい気持ちになっていた。
2週間後、佐山の牢獄に芙美子から差し入れが届いた。
佐山は根っからの読書家で、昔から文学小説に夢中だった。
故に、差し入れのほとんどは文庫本なのだが、今回は見慣れない物まで含まれていた。
佐山哲夫
佐山哲夫
横50センチ、縦75センチの1000ピース入りジグソーパズルだった。
箱を開けると無造作に散らばった細かいピースに混じって1枚の紙片があった。
「たまには読書以外の暇潰しもいいと思って選んでみたの by 芙美子」
佐山は妹の気遣いに笑いながら、本を置いてジグソーパズルの相手を始めた。
佐山哲夫
やがて、出所が5日後に迫ったある日。
看守
看守の1人が黙々とピースを埋める佐山に声をかけた。
佐山は慌てて作業台のジグソーを両手で隠した。
佐山哲夫
看守
佐山哲夫
佐山哲夫
佐山は苦笑しながら言った。
奇妙な言い訳だった。
が、看守は首をひねっただけでその場から離れた。
佐山はいなくなったのを確認すると、再び完成が近いジグソーパズルに目を戻した。
険しく鋭い目付きで…。
「今日の午後2時半頃、S市に住むR興業勤務の会社員、後藤秀之さんが、
自宅で遺体となって発見されました。
遺体の胸には深い刺し傷があり、うち一つは心臓に達し、死亡したと思われます。
警察は後藤さん宅の隣に住む佐山哲夫を、後藤秀之さん殺害容疑で逮捕しました。
佐山容疑者は、後藤さん殺害について容疑を認めており、動機については、
「妹にちょっかいを出していたから殺した」
と、供述しているようです。
佐山容疑者は当日の午前にK刑務所を出所したばかりで、
警察は過去の佐山容疑者の犯罪歴を確認すると同時に捜査を進める方針です」
芙美子
芙美子
高橋純男
高橋は愉快げに拍手を送った。
芙美子
高橋純男
芙美子
芙美子
高橋純男
芙美子
芙美子
芙美子
芙美子
芙美子
高橋純男
高橋純男
高橋純男
高橋純男
芙美子
芙美子
芙美子
高橋純男
芙美子
芙美子
芙美子
芙美子
高橋純男
芙美子
芙美子
芙美子
芙美子
芙美子
芙美子
高橋純男
芙美子
芙美子
高橋純男
高橋は恋人の芙美子にワイングラスを手渡した。
高橋純男
芙美子
高橋純男
高橋純男
高橋純男
高橋純男
芙美子
芙美子
芙美子
芙美子と高橋はグラスを掲げ、乾杯した。
2020.01.02 作