名無しのA♪
名無しのA♪
名無しのA♪
名無しのA♪
名無しのA♪
名無しのA♪
名無しのA♪
名無しのA♪
叶
葛葉
first ライブ
決定ー!!
配信が終ったあとも、
SNSは人の呼気にまみれていた。
リスナー
リスナー
リスナー
リスナー
リスナー
リスナー
リスナー
リスナー
人がくればコメントもツイートも増える。
コメントが増えれば、 中傷的なコメントも増える。
アンチが増えると、眠れない夜も増える。
眠れない日は、睡眠薬を飲んで、
ロトをきつく抱き締めた。
それでも寝つけない日が続き、薬の量は増えた。
プルルルルルッ
もしもし、叶?
聞き慣れた、少し癖のある掠れた声が聞こえる。
叶
いいけど、
どうした?
叶
叶
うん
叶
…え?
叶
叶
…
どうして?
ごめん
ごめんね、葛葉。
葛葉の声がいつもよりずっと優しく聴こえて つらかった。
叶
叶
…うん 、
それで?
叶
叶
わかった
叶
叶
………
叶
叶
叶
お前が決めたことならいいんじゃねーの
叶
ていうか、何でお前が謝んの?
叶、お前……
…
いや、なんでもない
叶
叶
叶
そう口早に言って電話を切った。
全て連絡を終えてから、
何も残らなくなった罪悪感のような、
重い感情がのしかかった。
自分は、なんでこんなことになってるんだろう。
葛葉と電話しながら、
葛葉の痛いくらいの気遣いに泣きそうになった。
葛葉は優しい。
葛葉はトークも面白いし、ゲームもうまい。
リズム感覚が天才的で、
歌も、
ダンスも上手くて。
なんで僕が、
隣にいるんだろう
予定が無くなってからは、
一日中ベッドの上で過ごした。
怖いから距離を置いたのに、
見ないと不安になる。
やはりスマホを手にとってエゴサした。
かなかな戻ってきて; ;
配信見ないと生きていけない
リスナーには何も伝えていない。
そのためか、叶も心配する文章が多く見られた。
ツイートもしていないので、
休止の状態にあるのを伝えていなかった。
葛葉にそれがバレるのも、
きっと時間の問題だろう。
エゴサをしながら、 無意識に否定的な言葉を探している自分がいた。
自分を心配する声を見つける。
これじゃない、本当は。
まだあるはずだろう、そうだろ。
そう思って、
アンチを探している自分がいる。
葛葉からの連絡も無視した。
何も、考えたくない。
はやく辞めれば?
相方が困ってるぞー
キツイってw
いつもの人だ。
妙に冷静にアンチのDMを眺めていられると思ったら、
違った。
やはり、急に吐き気が込み上げてきて、
僕はトイレに駆け込んだ。
コメント
3件
ちょっとアンチ潰して来る