またね、

ガラガラガラ

扉が開くと、少しうつむき気味の女の子がいた

そういう会話をしている間に、すみれちゃんは私の隣の席に座った

それから私とすみれちゃんは仲良くなった

勉強も教えあう仲になって、毎日を過ごしていた

そんなある日

そう言って私達はトイレに行くことになった

そういって歩いていると、すみれちゃんが突然苦しみ始めた

その会話を聞いてから、私は教室に戻った

そして翌日

私たちは先日まで学校に来ていたすみれちゃんのことが心配になった

そこで、病院にお見舞いにいってみることにした

そう言いながら私たちはすみれちゃんのいる病室に到着した

私たちはすみれちゃんのお見舞いに毎日行っていた

来る日も来る日も…

そんなある日

すみれちゃんは笑顔でそういった

そういってすみれちゃんは私たちに手紙を差し出した

すみれちゃんはあまりの嬉しさに泣き出してしまった

私たちは病室を後にした

ある日、1件の通知が届いた

まおからだ

何が起きているのかは分からなかった

でも私たちは病院に向かって懸命に走った

すべてはあの子を守るため

そういってすみれちゃんの方を見た

そこには今までに見たことの無いくらい弱々しいすみれちゃんがいた

すみれちゃんは最後の元気で私たちにそう告げた

もう目覚めることは無かった

私たちは信じることが出来なかった

夢だと思って何回も目を擦ったり顔を叩いたりした

それでも目の前の景色は変わらなかった

そこにあったのは全て現実だった

看護師さんが現れた

看護師はそう告げて忙しそうに受話器をとった

その時、まおは見ていなかったが、私にはすみれちゃんが笑っていたように見えた

私は手紙を開いた

そこにはすみれちゃんの字でこう書いてあった

【⠀りこちゃんへ】 最初転校してきた時から仲良くしてくれてありがとうね！！】

【いつも笑顔で話しかけてくれるりこちゃんが私は宇宙一大好きです！！】

【そんなりこちゃんのために私は絶対病気を治して退院してみせます！！また退院したらいっぱい教えてねすみれ】

私はその手紙を見て 思わず泣き崩れてしまった

涙で濡れてしまった手紙に私は返事を書いた

【大好きだよ。】 またね、

届くはずもないくせに…