【第４話】笑うと印象変わる奴

前回の あらすじ☆

マオ、レナとも 着実に仲を深めたるな。

そんな中、 るなに懐いたであろう マオがレナに嫉妬してしまう。

そんな可愛いマオに るなは失神レベルの尊さを 感じましたとさ。

そして マオ、レナの 仲間であり友達である ユウ、ガトと会うことになった るな。

はたして ユウとガトとはどんな人で るなは 仲良くやっていけるのか…！？

へっ！？ あ、ありがとうございます……

い、いえ…… それでは 本編へ行きましょう！！

マオに連れられて やってきたのは、 またもや不気味な 和風テイストの古びた部屋。

この部屋の奥に “ガト”はいるらしい。

マオくんもレナちゃんも すごい楽しそうに話すなぁ……

きっと、 素敵な人なんだろうなぁ…！

と、 その時、 部屋の奥の影が揺れた。

るなが 驚きで身を引いた瞬間、 マオが影の方へ走り出した。

そんなるなの声は虚しく、 マオは 影の人物に捕まってしまった。

慌てるるなを宥めるように レナが肩に手を乗せた。

唐突な毒舌……！？ 可愛い可愛い可愛い…！！

今は その話じゃないでしょう……。

しばしの沈黙。

るなには 数十分のように感じたが、 実際は数秒程度。

少しるなが声を出しただけで ガトはジロリとるなを見た。

その目は 気弱な方である、 るなにとっては まるで 凶暴な狐に睨まれた蛙のよう。

…あ、あれ……？

マオの言葉で、 先程まで殺気を 隠せていなかった ガトの雰囲気が変わった。

表情は変わらないが、 どこか雰囲気が 優しくなったのだ。

淡々と言葉を繋げていくガト。

冷たいようだが、 その声からはどこか、 優しさが垣間見えている。

マオがるなの肩を叩き、 ガトの方を指差す。

マオの指先を目で追うと、 そこには＿＿、

楽しそうに、 幸せそうに笑うガトがいた。