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世界でひとりぼっちの君。

第4話 - 世界でひとりぼっちの君。

203

2019年11月06日

#世界でひとり

#恋愛

#泣ける

#青春

要海暖

小門朝陽

…。

小門朝陽

(課題出すの忘れたから放課後掃除ってだるかったなー笑)

小門朝陽

(さっさと帰ろ)

あれ、朝陽？

後ろから声がした。

小門朝陽

(はぁ…)

俺は無視をして歩いていく

おい、朝陽ってば！！

グイッ！！

肩をつかまれ、声をかけられた奴と目が合った。

小門朝陽

…ちっ。

やっぱ朝陽じゃん

最近、来ないけどどーしたんだよ？

そーよ、朝陽がいなくて寂しいの！

小門朝陽

…はぁ。

何だよ、俺がせっかく誘ってやってんのに！！

そうそう！
行こうよ、朝陽！！

女に腕をつかまれて離さない。

小門朝陽

(香水くっさ…)

パシッ！

…え。

勢い良く俺は女の手を振り払った。

小門朝陽

あのさー、

小門朝陽

もう俺に話しかけないでくれる？

小門朝陽

俺はもう、そっちの道には行かないから

ちっ、何だよ。

お前がこっちの道に来なくてもさ
その傷は消えないだろーよ笑

小門朝陽

…っ。

小門朝陽

うるさい、さっさと消えろ。

ねぇ、もう行こうよぉ

皆、待ってるしぃ～

あぁ、そうだな

またこっちに来ても俺はお前の味方なんかしないからな

後悔すればいい笑

小門朝陽

…お前みたいなチンピラに味方なんてされたくねぇわ笑

俺は冷たい視線を送った

…、、、っ！！！！

(怖…)

…、い、行くぞ！！

う、うん！！

バタバタと足音を立てて去っていった。

小門朝陽

(はぁ、まじだりぃ)

髪の毛をかきむしった

小門朝陽

(マスクあつい…)

「その傷は消えないだろーよ笑」

小門朝陽

…。

俺はそっちには行かない

そう決めたんだって

柳本奏斗

おっはよー！

小門朝陽

おはよ…

柳本奏斗

どうした、元気ないけど

小門朝陽

昨日さ、ちょっと最悪な奴に会っちゃって気分悪い。

柳本奏斗

そーか。

柳本奏斗

そりゃ災難だったな笑

奏斗はニカッと笑った。

小門朝陽

…ふっ笑

小門朝陽

なんでそこで笑うんだよ

柳本奏斗

…えー、何となく笑

小門朝陽

やべぇ笑

小門朝陽

やっぱお前といると嫌なことすぐ吹っ飛ぶわ笑

柳本奏斗

それなら、良かった笑

因幡青果

おはよー。

柳本奏斗

お、青果！

柳本奏斗

起きれたんだ！

柳本奏斗

良かった、一緒に行けるじゃん！

因幡青果

…うん！

青果は頬をほんのり赤く染めた。

小門朝陽

…。

小門朝陽

(やっぱ、そーだよなぁ笑)

ーガラガラ。

柳本奏斗

おはよー！

クラスメイト

おはよう！奏斗！！

クラスメイト

数学の宿題やった？笑

柳本奏斗

…あ、やべ、忘れてたー！笑

クラスメイト

仲間だなー笑

クラスメイト

おはよう、朝陽くん！

小門朝陽

おはよ

クラスメイト

今日の昼休みサッカーやろうぜ！

柳本奏斗

お、良いね！

泰山美羽

(す、凄い。)

泰山美羽

(奏斗くんたちが来た瞬間にクラスが盛り上がってる！)

泰山美羽

(…いいなぁ。)

柳本奏斗

おはよう、美羽。

泰山美羽

(…私もいつかあんな風に話せるような人になりたいなぁ)

柳本奏斗

…おーい、美羽？

泰山美羽

…、わっ！！

ドシン！！

柳本奏斗

美羽ー！！！

泰山美羽

(また、椅子から落ちちゃった…)

泰山美羽

(もう、恥ずかしすぎるよぉ)

奏斗くんはまた私に手を伸ばしてくれた。

柳本奏斗

ははっ笑笑笑

柳本奏斗

顔、めっちゃ真っ赤！！笑

泰山美羽

は、恥ずかしすぎて笑

柳本奏斗

何？考え事？

泰山美羽

は、はい笑

奏斗くんに助けてもらいながらまた立ち上がり椅子に座った。

柳本奏斗

…何の考え事？笑

そう言うと奏斗くんは自分の席に座り、頬杖をつきながら私の方を見る

泰山美羽

あ、あの…///

柳本奏斗

ん？笑

泰山美羽

…か、奏斗くんの事、考えてましたっ！

泰山美羽

ご、ごめんなさい！、//

柳本奏斗

え…//

泰山美羽

い、いつか奏斗くんみたいに明るくて

泰山美羽

優しくて、クラスの中心にいられるような人に、

泰山美羽

な、なりたいなぁって思ってしまいました！////

泰山美羽

見つめすぎちゃってご、ごめんなさい！///

柳本奏斗

(…)

奏斗くんの顔が急に曇った。

柳本奏斗

…俺は別に明るい奴じゃないよ

泰山美羽

(…え、)

泰山美羽

(何か、私何か気にさわること言っちゃった？)

柳本奏斗

…

するとすぐに元の顔に戻った。

柳本奏斗

って言うか、美羽が面白すぎてツボる、まじで笑笑

柳本奏斗

良かった俺、美羽の席と隣で笑

奏斗くんはニカッと笑った。

泰山美羽

(…、)

泰山美羽

(私も奏斗くんと隣の席で良かったの。)

泰山美羽

(隣じゃなかったら、きっと)

泰山美羽

(君の友達になんてなれなかった。)

泰山美羽

(いや、きっと話してすらいなかった)

泰山美羽

(でも、でも)

奏斗くんと朝陽くん

何を隠してるんだろう。

ーTO BE CONTINUEDー

世界でひとりぼっちの君。

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要海暖

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