瑠鈴
はぁ、なんかストレスだな。
瑠鈴
お兄ちゃんから連絡のひとつも来ないし、
瑠鈴
来なくていいけど。
瑠鈴
(なんか期待してるみたいじゃん)
瑠鈴
やっぱり心配してないんだろうな。
瑠鈴
通話
00:00
瑠珈
お前、今どこにいる⁉️
瑠鈴
お兄ちゃんには関係ない。
瑠珈
関係ないわけないだろ!
瑠珈
俺のために家に帰って来い!
瑠鈴
あなたのために家になんて帰りたくない!
瑠鈴
結局は自分のためじゃなくて人のために家に帰るなんて、そんなの考えられない!
瑠珈
口答えするのか!
瑠珈
お前が逃げられるわけねぇだろ!
瑠珈
荷物なんて持ってってないだろ!
瑠鈴
持ってってるよ。
瑠珈
ハァ?
瑠鈴
もう家から出ていくつもりだから。
瑠珈
お前なんて独り立ち出来るわけないだろ。
瑠珈
どうせどっかで居候してるんだろ。
瑠鈴
あなたに関係ないって言ってるでしょ。
瑠鈴
あなた散々私を見放しておきながら、いざとなったら必要なんだってバカみたい。
瑠珈
めんどくさい彼女みたいなのはやめろよ。
瑠鈴
彼女いるんでしょ。
瑠珈
なんで、、それを………。
瑠鈴
わかってたよ、ずっと前から。
瑠鈴
週刊誌に前に撮られたやつ、アレ担当さんに叱られて仕事しばらく無くなったよね。
瑠鈴
あと、家にもほぼ帰ってこなかったし、仕事仕事って言っておきながら彼女の家行って、
瑠鈴
仕事すっぽかしでそっち行ってそれも問題視されたよね。
瑠珈
なんで、、そこまで……
瑠鈴
マネージャーさんから電話かかってきて言われた。
瑠鈴
本人に電話繋がらないとかで、家に直接かけて来て文句言われた。
瑠鈴
彼女からだって電話かかってきたよ。
瑠鈴
私しかいないのに出たら、妹なのに付き合ってるヤツだと間違われて罵声浴びせられて、
瑠鈴
ショックだったよ。
瑠鈴
こんなに最低なクズ男なんだって。
瑠鈴
信じられなかったよ、こんな人が自分のお兄ちゃんだなんて。
瑠珈
ごめん。
瑠鈴
だから一刻も早く縁を切りたいの!
瑠鈴
あなたがどうなっていようが知らないから!
瑠鈴
クズならクズらしくどこかで死んでいればいい!
瑠珈
ごめん、今までのこと全部謝るから、家に帰ってきてほしい。
瑠鈴
なんで?
瑠鈴
あなたは最初心配からじゃなく、罵声から入った。
瑠鈴
罵りに罵ってここまで言われないと気づかないなんて、馬鹿な男。
瑠鈴
そんなんだから女とも縁切られるんだよ!
瑠鈴
こんなやつと付き合ってた奴なんてきっとロクな奴じゃない。
瑠鈴
きっとその女も同類だったんだね。
瑠鈴
類は友を呼ぶ的なやつだったんだろうね。
瑠鈴
もう後悔しても遅い。
瑠鈴
せいぜい自分の行いを悔やむんだね。
瑠珈
お願いだ、話を聞いてくれ!
瑠鈴
どうせ言い訳でしょ。
瑠珈
違う‼️
瑠鈴
違わない。
瑠珈
なんで話を聞かないんだお前は!
瑠鈴
聞いてやってるよ。
瑠鈴
でも、聞くのもダルくなったし、どうせこの後も似たようなこと言うんでしょ。
瑠鈴
何、そんなに話したいんだったら直接話に来れば?
瑠珈
横柄な態度ばっかとりやがって!
瑠珈
誰がお前をここまで育ててやったと思ってるんだ!
瑠鈴
あなたに育ててもらったような恩は無い。
瑠鈴
私の方があなたを支えていた。
瑠鈴
あなたの暴言、暴力、愚痴だって聞いた。
瑠鈴
マネージャーさんからのあなたに対しての話だって何回も聞いた。
瑠鈴
それなのにあなたはまだ私を育てていたと思ってるなんて、勘違いも甚だしい!
瑠鈴
あなたがそんなに最低な人だなんて知らなかった!
瑠鈴
もうあなたとは本格的に縁を切るから!
瑠珈
待ってくれ!
瑠鈴
もう待たないから!
雷藍
ルリちゃん大丈夫?
瑠鈴
ライア君。
雷藍
大きい声が聞こえたから心配になったんだ。
瑠鈴
お兄ちゃんから電話かかってきて。
雷藍
ふーん、そんなに怒鳴るほどお兄ちゃん好きじゃないの?
瑠鈴
なんか、思い違いも酷すぎるというか…。
雷藍
ふーん、まぁでもここは分からないはずだよ。
瑠鈴
どういうこと?
雷藍
まぁそのうちわかるから、じゃあおやすみ。
瑠鈴
おやすみ。
瑠鈴
(どういうことなんだろう?)