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俺は人付き合いが苦手だ。
幼少期から"感情がない"と怒られては
突き放されていた。
その上口も悪く
たびたび怒られた。
小5のときに父親が交通事故で死んだ。
その事故でグレてしまったのか、母親が
俺を置いてどこかへ行ってしまった。
かれこれ1人の日々を過ごし始めて
5年が経とうとしている。
俺は無事高校に入学した。
頭もさほどよくないため
自由な校風の偏差値が高くはない
高校を受験した。
高校一年生になって1ヶ月が経った今
平凡な生活を日々過ごしている。
唯人
唯人
颯太
唯人
唯人
颯太
唯人
颯太
唯人
颯太
唯人
颯太はいわゆる幼なじみ。
俺の今までの事情を理解してくれていて
感情のない俺と話を交わしてくれる。
ちなみにお互い彼女はいない。
先生
唯人
颯太
先生
先生
ほぼひとり暮らし状態で
朝に弱い俺は
起こしてくれる人がいないため
ギリギリまで寝て朝食を抜き
学校にきている。
なので体調不良をよく起こす。
唯人
唯人
先生
先生
先生はよく体調を壊して保健室にいく 俺をどうやら
サボりとでも思っているのだろう。
保健室の先生
保健室の先生
唯人
保健室の先生
唯人
保健室の先生
保健室の先生
唯人
保健室の先生には事情を説明している。
なんとなくわかってくれているようだ。
唯人
保健室の先生
本来の目的はトイレではなく
屋上だった。
これだとほんとうのサボりに見えるかもしれないが
俺なりの気休めなのだ。
唯人
友達なし。家族なし。生きる意味なし。
いっそのことここから 飛び降りてしまおうか。
唯人
フェンスの上にすわってみる。
バランスを崩したり前に体重を
かけたりすれば
簡単に落ちるだろう。
唯人
そのときだった。
ダッダッダッダッ、っと音が聞こえる。
屋上の扉が開いた。
紬希
唯人
紬希
フェンスは約170cmほど。
俺は186cm。
ひょい、と簡単に俺は乗れたが
突然来た彼は
俺を下ろそうとしているのだろうが
まったく届いていない。
紬希
唯人
紬希
紬希
唯人
言う通りフェンスから降りた。
紬希
160もない身長の彼が
俺の頭を軽く叩こうとしているが
まったく届いていない。
ここは叩かせてあげようと
彼と同じくらいになるまで屈んだ。
紬希
紬希
紬希
そういって彼はぺし、と 俺の頭を叩いた。
……なんやこの人、かわいい。
紬希
唯人
紬希
紬希
唯人
紬希
紬希
謎に誇らしげにどや顔をしている。
唯人
紬希
紬希
唯人
紬希
紬希
彼はにへ、と笑って見せた。
心のどこかの濁りが少し綺麗になった気がした。