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昔から俺には自分でも不思議だと思うことがあった
月曜日になると死にたくなる
それはとても突然の事で 前日は楽しくて、嬉しくて、幸せでも
それでも月曜日には死にたくなる
まぁ、中学生の時そう思ってた理由はわかるけど
予想はついてるんじゃないかな？ 虐められてたの 土日だけが唯一安心出来るときだった
母親に言うことは何故かできなかった 弱いやつだと思われたくなかったのかもね
でもさぁ、大人になった今まだそう思うのはおかしくない？
まぁいっか 明日はみんなと会うんだから その時はきっとこんなこと思わないよ
きっと大丈夫なんだ だからおやすみ
すち
朝起きたんだ その時気づいた やっぱりだめだと みんなと会うんだよ？ そう自分に問いかけてもこの思いは消えない
体が痒くて仕方ないんだ 月曜日になる度に掻きむしって 血だらけ、傷だらけ
すち
一年中長袖だし絶対に見られないけどね
重い体を起こして俺は出かける準備をした 扉を開けると俺の気持ちとは裏腹に嫌という程青い空が目に入った
長袖が原因だろうけど汗がすごい 透けて見えないかと不安だけど出てきてしまったものは仕方がない そのまま目的地へ向かった
着いた俺はインターホンを押す らんらんの家はマンションだからとても高い エレベーターがあってよかった
LAN
元気な声が聞こえた後ガチャッという扉が開く音がして笑顔のらんらんが出てきた
すち
LAN
すち
嘘 めちゃくちゃ暑い でも半袖着れないんだよなぁ
LAN
すち
LAN
すち
迷惑かけちゃ悪いしね
部屋に入ると4人が笑いながら話をしていた 笑顔を貼り付け俺は4人の輪に入る
すち
暇72
いるま
こさめ
すち
こさめ
みこと
そんな冗談を言い合っていると らんらんがお茶とタオルを持って入ってきた
LAN
すち
LAN
軽くふざけたりしながらやる会議はとても楽しい 月曜日じゃなければきっとそう思えるのに
ただやることがあるのは嬉しい 他のことに集中すればいくらかマシになるんだ
でも…
LAN
いるま
それが無くなるとダメだなぁ 死にたい 死にたい 死にたい…
暇72
みこと
窓が見えた 空ととても近い気がした
もし、もしもね、 許されるのなら こんな綺麗な景色の中で永遠に
こさめ
みこと
いるま
すち
みんなの声なんか聞こえていなかった 見えていたのは 聞こえていたのは 青い空で 鳥のさえずりで
だから
暇72
すち
こんなこと言うはずじゃなかった 言ったと思ってなかった 心の中で思ったことを 言いたいことを しまっておくことは得意だから
いるま
みこと
すち
なんで疲れてるか聞くの 声に…出てた？ どこからで、いつからなのか 分からない だから怖い 焦る気持ちを抑えながら俺はキッチンへ向かった
こさめ
みこと
LAN
いるま
暇72
LAN
静かにこっそりと聞いていると 俺のことを心配するみんなの声が耳に入った もう嫌だ なんで言っちゃったんだ 無駄な心配をかけてはいけない
そう自分に言いながら 俺はキッチンで包丁を握った
手が震える 包丁が左の手首へいくのを他人事のように見つめる そんな俺が酷く不気味だと思った
いわゆるリスカと呼ばれるものは知ってはいたけどやってはこなかった バレたら言い訳できないし
なのに今なんでやろうとしているのか 頭の中の俺は止めている ここじゃ手当出来ない バレる
わかってる わかってるんだ 涙が頬を伝っていく 嫌だ これ以上この思いが爆発しないように 俺はこうするしかないんだ
限界だった 頭の中でいつも聞こえてくる 死にたいという声 うるさい 自分じゃない そんなこと思ってない
すち
自傷気味に笑う いいや 1回だけそしたらご飯を作ろう きっとみんなお腹を空かせてる そう思って腕に包丁を当てひこうとした瞬間
LAN
怒ったような 心配しているような そんな声が聞こえてきて腕を掴まれた
無駄なのに バレてしまったのに
すち
誤魔化そうとする自分が 助けてと言うことすらできない自分が 本当に嫌いだ
LAN
みんながいる方を指差しながら俺の手を握ったらんらんの手は 酷く冷たく震えていた
すち
らんらんの手に自分の手を重ね包み込む 俺の手を少し強く握ったかと思えば 手を離しらんらんは声を上げた
LAN
バレちゃったし らんらんは泣きそうだし もうどうでも良くて俺は腕を見せた
すち
引っ掻いた痕 これはきっと俺が弱いからなんだ
すち
反応は怖くて見れなかった だから
LAN
すち
いるま
どこからか4人が現れた
すち
こさめ
すち
暇72
すち
みこと
すち
LAN
すち
月曜日も どんなこともみんながいればもう怖くない ひとりで闘わなくたっていいんだ とても気持ちがいい月曜日を久しぶりに思い出した 月曜日ってとってもいい日だ
月曜日死欲症候群 月曜日になると逃れられない程の死にたい気持ちに襲われる ～治療法～ 月曜日を好きになる
初めての投稿であり拙い文がこんなにも沢山の方に見ていただけるとは思いませんでした ありがとうございます これからも気楽にやっていこうと思いますので応援していただけると嬉しいです
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