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じゃぱぱ
教室に入った瞬間、じゃっぴの声が弾んで届いた
じゃぱぱ
じゃぱぱ
えと
でも、その声に少し安心する
今年もこのメンバーと一緒のクラス。
それだけで少し救われる気がした
ゆあん
うり
のあ
ひろ
笑いながら、自然にみんなの輪に溶け込む。
わたしたちは、高校2年生になったばかり。
それなのに、もう何年も一緒にいるような感覚だった。
でも。 この日、教室で起こった出来事が── “ただの春のはじまり”を、まったく別の意味に変えてしまう。
6時間目の自己紹介が終わり、帰りのHRが始まる直前。 担任の先生が、ふと何かを思い出したように言った。
教師
机の上に置かれたのは、一通の手紙。 古びた白い封筒で、宛名は──
『2年3組の、“選ばれし誰か”へ』
えと
担任が困った顔で口を開いた
教師
教師
封を開けると、さらさらとした筆跡でこう綴られていた
“覚悟しておいて。” “このクラスは選ばれた。忘れられない春になる。” “一番大切なものを失う準備をしておいて。”
一瞬で教室が静まり返った
うり
ゆあん
のあ
ひろ
教師
教師
手紙は、すぐに封筒に戻されて、机の中にしまわれた。 でも、その後も誰も、何も言わなかった。
教室を出たあとも、なんとなく話題はその手紙のことになる。
うり
うり
えと
のあ
じゃぱぱ
ゆあん
えと
みんなの視線が一気に私に集まった
えと
えと
じゃぱぱ
えと
桜の花びらが、風に舞う。 新学期、はじまったばかりの春。 わたしたちの“いつも通り”が、ほんの少しだけ、 音を立ててズレた気がした。